西谷かおりのレビュー一覧

  • 暗殺者たちに口紅を

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    何と60歳の女性たちが主人公で、しかも暗殺を生業にしていたという設定。
    引退クルーズを楽しむ彼女たちに降りかかる理不尽に、どう反撃するのか…。

    いや~、もうこれ絶対面白いやつ!
    殺すか殺されるか、だけど、何だかスパイ映画を見ているような気分。
    あっという間に読んじゃいました。

    元暗殺者だけど、体力的にも精神的にもまだまだ現役感たっぷり。
    相手の隙を突く、綿密に練られた暗殺手法も作戦も興味深い。
    痛快なストーリーで面白かった!
    高齢女性が活躍するストーリー、いいなぁ。

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    2024年12月27日
  • 暗殺者たちに口紅を

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    最高に楽しかった。ワニ町シリーズの女性達も好きだけど、4人の暗殺者達は言う事なし。スリリングな殺人の場面もガールズトークも映像以上に行間から伝わってくる様。

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    2024年08月24日
  • 暗殺者たちに口紅を

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    ヒュー!
    思わず口笛をふきたくなるくらい、かっこよくて痛快な物語だ。

    ビリーをはじめとする女性4人の暗殺者は、〈美術館〉と呼ばれる組織でナチの残党やその他の悪党どもを暗殺する仕事をしていたが、60歳で定年となり引退した。
    記念のクルーズ旅行に4人揃って出かけたのは良いものの、それまで献身を尽くしてきた組織に、逆に命を狙われることに。
    何が起こっているのかわからないまま、4人は「殺されないために」反撃に出る…。

    この4人のおばあちゃんがとてつもなくかっこいい。それぞれ得意分野があり(毒物に強いとか)、友情があり、ロマンスがあり、100パーセントさまざまな角度から楽しめる「暗殺小説」。
    かと思

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    2023年06月23日
  • 暗殺者たちに口紅を

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    暗殺者おばあちゃん四人組が、所属組織に狙われ真相究明と報復をする話。
    歳にヒーヒー言いながら奮闘する現代と、過去の若き日々が交錯する。
    口紅が気合を入れたり輝くために塗るものなのであれば、彼女達にとっての"口紅"は"組織幹部暗殺任務"だったかも
    テンポ良くて面白かった。

    出てきた鉛筆、料理、絵画などを調べつつ読むのが楽しかった。
    音楽はサブスクで調べてかけつつ読んだ。

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    2023年06月15日
  • 暗殺者たちに口紅を

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    東京創元社さんのゲラ版先読みキャンペーンに当選して、その時に送った感想です。

    とにかく、とにかく楽しい物語。
    「暗殺集団」という言葉からモノトーンの雰囲気を思い描いていたんだけど、めちゃくちゃカラフルで読んでいて元気が出る!
    物語の構成も、ビリーたちが初めての仕事をする初々しい場面から始まり、その後現代の60代のおばちゃまズに場面が変わる……冒頭から引き込み力がすごい!あの4人がこう!みたいな(笑)
    その後も過去の場面では重要なシーンがさらりと描かれて、現代に戻ると「ああ……なるほどね」となる流れは見事。
    ミステリならではの謎解きもきちんとあり、ラストは気持ちよく読み終わる……というか、こ

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    2023年06月06日
  • 暗殺者たちに口紅を

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    還暦を迎えた暗殺者たちが逆に組織から狙われるという内容
    還暦すぎても腕が衰えていないところがかっこいい。
    設定も話もおもしろかったが、狙われた理由や黒幕がちょっと弱い気がした。

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    2025年08月01日
  • 暗殺者たちに口紅を

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    還暦の女殺し屋4人組が、これまでのキャリアを生かして追手から逃げる。果たして4人は生き残れるのか?なんて、まるでハリウッド映画!わくわくしながら読みました。

    外国人作家の本を読みなれていないので、登場人物の名前が覚えられるか不安でしたが、ビリー、ヘレン、メアリー、ナタリー、1人1人のキャラが立っていてわかりやすく、一人称で展開するのですらすら読めました。
    軽く読むには、殺しの手口や死にざまなどが具体的に書かれていたので数か所、読み飛ばしました。

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    2025年06月26日
  • 殺人は夕礼拝の前に

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    ネタバレ

    オリーブ色の背景にステンドグラスのような図柄と聖書を読み上げる親娘の姿。
    そんな装丁だから宗教色強めなピリピリした雰囲気を纏う物語かと思ったが、冒頭、教会の説教の場面で司祭が放った言葉。
    荒野で怒れるイスラエルの民達を前にモーセが岩を打ち、奇跡の水を湧き出させ、苛立ちと乾きを鎮めた場面を模して、
    「わたしたちも新たな水が流れることを、というか水を流すことを、認めようではありませんか。みなさん、わたしたちには新たなトイレが必要なのです」
    ここから、教会へのトイレ設置をめぐるスモールタウンでのいざこざへ発展。
    真面目で理性的で寛容、慎み深い発言の中にときに茶目っ気を含ませる、主人公で司祭のダニエル

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    2025年06月01日
  • 殺人は夕礼拝の前に

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    1988年のイギリスの田舎町を舞台にしたミステリー。主人公は500年の歴史を持つ教会の司祭に就任したダニエル。かつては領主として君臨した大地主や噂好きの住人達の様子や、ダニエルの母があちこちで噂話を探るのがミスマープルを彷彿させる。殺人の動機が物足りなかった。

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    2024年10月03日
  • 暗殺者たちに口紅を

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    これは面白い。最初から最後まで緊張感あり笑いあり教養ありと勉強にもなった。ぜひ映像化して欲しいなぁ。

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    2024年08月27日
  • 暗殺者たちに口紅を

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    楽しかった。おばあちゃんたちかっこいいよ。あまりにかっこよすぎて、たまにおばあちゃんなこと忘れてしまうくらい。あと四人の会話がとても好き。ああ、楽しかった。女性がみんな、物理的にも精神的にも、ただただかっこよかった。
    おばあちゃんたちの活躍、まだ見れるのかしら。

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    2024年05月01日
  • 暗殺者たちに口紅を

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    キングスメンみたいな私設組織の、4人の60歳敏腕女性暗殺者。REDのヘレンミレンを思いださざるをえないかっこよさ。一応相手も組織の人間なのにこんなにあっさりやられるか?と思うところはあるものの、理不尽にやられるわけにはいかない、という気概だけで突き進む4人に惚れ惚れしますね。いろんな場所のゴージャスさも垣間見られて楽しかったです。暗殺テクも、なるほどなあと思うばかり。実用できませんが。

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    2023年11月24日
  • 暗殺者たちに口紅を

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    CL 20239.29-2023.10.1
    60歳で定年を迎えた4人の暗殺者たち。
    退職記念のクルーズに出かけた先で古巣の組織から刺客が送り込まれ、彼女たちは組織を敵に回して命をかけて反撃に出る。
    60歳のおばあちゃんたち、と言っても読んでいると全くそんなイメージではない。40年培った暗殺の技術と個性的な性格とユーモアあるセリフ回し。仲間を思う気持ちに恋愛事情も。カラリと乾いた楽しいエンターテイメントでした。続編希望。

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    2023年10月01日
  • 暗殺者たちに口紅を

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    晴れて暗殺者稼業から卒業した四人の女性たちが、その記念旅行で早速襲われ、自分たちが所属する組織に狙われていたと知り逆襲を企てていく、エネルギッシュな物語。明快なストーリーに爽快なアクション、友情と少し愛憎模様も加わった、とても楽しいエンタメ作品でした。

    爽快感があるのが、齢六十なんてまだまだ若いといわんばかりにアグレッシブに頭脳と身体をフル回転させていく四人の生きざま。
    自分たちの仕事に誇りを、そして蓄えてきた自らの経験にも自信をもって襲撃者に立ち向かっていくさまがとても清々しくて良かったです。

    頼れるのは自分たちのスキルと仲間たちだけ。そんなカッコ良い女性たちの活躍は、続編や映像化などで

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    2023年09月24日
  • 暗殺者たちに口紅を

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    最高に面白かった。
    組織の名前や部署の名前、目的がはっきりしてて入り込みやすいし情景が浮かんで映画を見てるようでした。キングスマンやジョン・ウィックシリーズ、ガンパウダー・ミルクシェイクが好きな人ならすぐ入り込めそう。
    引退を迎えた4人のチームが完璧ではなくてそれぞれ何か抱えてるのも、多種多様な暗殺方法も、過去と現在を行き来する構成も飽きずに楽しめた。これ続編については言及されてないけど、出たら絶対読む。表紙もかっこいいのよね。

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    2023年09月23日
  • 殺人は夕礼拝の前に

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    ネタバレ

    英国の田舎チャンプルトンで教会にトイレを設置するかどうかで、村が真っ二つに。そんな中、地主一族の関係者が剪定ばさみで喉を切られて殺害された。被害者は死の直前、教会で何かを調べていたらしい。更に戦時中の村の歴史を調べていた元校長も殺害される。村の司祭ダニエルは遺族や住民に寄り添い話を聞くうちに、村の歴史と住民の裏の顔を知るようになっていく。

    教会にトイレを設置するかどうかで、村が二分されるってあんまり理解できない…。読みやすくて良かったけど、もう少し盛り上がりがあっても良かったかな〜。

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    2025年10月30日
  • 暗殺者たちに口紅を

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    お話としては複雑ではなく読みやすいです。
    海外作品はカタカナが多いから、物語が複雑だと読みづらくなるのですが、これはストーリーがシンプルな分、最後まで離脱することなく読めました。
    ただ過去と現在が行き来するので、ところどころ「ん?これはどっち?」と思うことがありました。個人的には文字で読むよりも、映像作品になった方が良さを楽しめるような気がしています

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    2025年09月15日
  • 殺人は夕礼拝の前に

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    英国の片田舎の教会で牧師を務めるダニエル。
    地元の有力者ド・フローレス家とも
    教会に通う住民たちともうまくつきあい
    ゴシップ好きな母親と暮らしている。
    ところが、教会にトイレを作りたいと言うと
    賛成・反対で信者たちが二分してしまった。
    そして、その中の一人がよりにもよって
    教会の中で刺殺されてしまった!

    なんか、この英国っぽい感じ…好みでした。
    作者さん、本当に牧師さんなんだ〜。
    なので細かくしきたりとか書いてくれてるのね。
    母親の他にも、弟のセオは芸能界にいて
    ふたりとも普通に下世話な庶民だから(笑)
    ひとりダニエルだけ気苦労が絶えない。

    そんなコージーなミステリでしたが
    事件の動機はち

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    2025年07月20日
  • 殺人は夕礼拝の前に

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    久しぶりにクラシカルなミステリで楽しんで読んだ。至る所にオマージュのような作品名が出てきたのも微笑ましい一方で、英国でしか分からないドラマ名が多くてちょっと寂しかったか。国外に出るとは思わなかったのかな。知ってたらそこも面白く感じられたかも。
    しかし人が多い作品も久々で誰だっけこの人っていうのが読み終わった今も残ってる。もう一度読む楽しみとしておこう。。。

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    2025年02月11日
  • 暗殺者たちに口紅を

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    「性自認が女性で、憤るすべての人に。わたしもおなじです。これはあなたの本です。」

    クイーンたちが矜持や生活、人生そのものを取り戻すため、これからクイーンになるものたちのために“kick ass”する物語。これはわたしの物語ではないのかもしれない、と思ったけれど、それでも燃えた。あつかった。冒頭に引いた、最後の作者の言葉に納得しつつ、その言葉やこの小説が書かれたこと自体もあついと思った。

    ここでいうクイーンという言葉は地位や権力を持っているという意味ではなくて、「世界と対峙して、そこで屈せずに自らの人生を自らでコントロールして生きる、生きようとする女性」のような意味合いで使っています。ボ

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    2024年11月29日