あらすじ
かつてはナチの残党を、現在は独裁者や犯罪者を標的としてきた暗殺組織〈美術館〉。社会に害を為す人物の抹殺に40年を捧げてきた60歳のビリーたち女性暗殺者4人は、引退の日を迎えた。それを記念するカリブ海クルーズに出かけたが、彼女たちを殺すため、組織から刺客が送り込まれたと判明する。生き延びるには、知恵と暗殺術を駆使して組織に反撃するしかない。もはや若くはない肉体と輝かしくもほろ苦い思い出を抱え、ビリーたちは殺すか殺されるかの危険な作戦を練りはじめる──。MWA賞候補作の著者が贈る、極上のエンターテインメント!/解説=村上貴史
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Posted by ブクログ
何と60歳の女性たちが主人公で、しかも暗殺を生業にしていたという設定。
引退クルーズを楽しむ彼女たちに降りかかる理不尽に、どう反撃するのか…。
いや~、もうこれ絶対面白いやつ!
殺すか殺されるか、だけど、何だかスパイ映画を見ているような気分。
あっという間に読んじゃいました。
元暗殺者だけど、体力的にも精神的にもまだまだ現役感たっぷり。
相手の隙を突く、綿密に練られた暗殺手法も作戦も興味深い。
痛快なストーリーで面白かった!
高齢女性が活躍するストーリー、いいなぁ。
Posted by ブクログ
最高に楽しかった。ワニ町シリーズの女性達も好きだけど、4人の暗殺者達は言う事なし。スリリングな殺人の場面もガールズトークも映像以上に行間から伝わってくる様。
Posted by ブクログ
ヒュー!
思わず口笛をふきたくなるくらい、かっこよくて痛快な物語だ。
ビリーをはじめとする女性4人の暗殺者は、〈美術館〉と呼ばれる組織でナチの残党やその他の悪党どもを暗殺する仕事をしていたが、60歳で定年となり引退した。
記念のクルーズ旅行に4人揃って出かけたのは良いものの、それまで献身を尽くしてきた組織に、逆に命を狙われることに。
何が起こっているのかわからないまま、4人は「殺されないために」反撃に出る…。
この4人のおばあちゃんがとてつもなくかっこいい。それぞれ得意分野があり(毒物に強いとか)、友情があり、ロマンスがあり、100パーセントさまざまな角度から楽しめる「暗殺小説」。
かと思えば普通の60歳女性と同じように、身体の不調やスマホの扱いに嘆かされ、愚痴を吐きつつも適応きていく。そのコメディ部分も本当にリアルで、何度も声を出して笑ってしまった。
著者さん続篇を!お願いします!!
Posted by ブクログ
暗殺者おばあちゃん四人組が、所属組織に狙われ真相究明と報復をする話。
歳にヒーヒー言いながら奮闘する現代と、過去の若き日々が交錯する。
口紅が気合を入れたり輝くために塗るものなのであれば、彼女達にとっての"口紅"は"組織幹部暗殺任務"だったかも
テンポ良くて面白かった。
出てきた鉛筆、料理、絵画などを調べつつ読むのが楽しかった。
音楽はサブスクで調べてかけつつ読んだ。
Posted by ブクログ
東京創元社さんのゲラ版先読みキャンペーンに当選して、その時に送った感想です。
↓
とにかく、とにかく楽しい物語。
「暗殺集団」という言葉からモノトーンの雰囲気を思い描いていたんだけど、めちゃくちゃカラフルで読んでいて元気が出る!
物語の構成も、ビリーたちが初めての仕事をする初々しい場面から始まり、その後現代の60代のおばちゃまズに場面が変わる……冒頭から引き込み力がすごい!あの4人がこう!みたいな(笑)
その後も過去の場面では重要なシーンがさらりと描かれて、現代に戻ると「ああ……なるほどね」となる流れは見事。
ミステリならではの謎解きもきちんとあり、ラストは気持ちよく読み終わる……というか、これ、続編ありますよね……?え?めちゃくちゃ続けられる終わり方ですやん?
気になるー!その後気になりすぎるー!!
そして、邦題も素晴らしいですね。このタイトル、秀逸だなぁ。好き。
あと、「更ニャン期☆」はズルイ。こっちも大好き(笑)
Posted by ブクログ
還暦を迎えた暗殺者たちが逆に組織から狙われるという内容
還暦すぎても腕が衰えていないところがかっこいい。
設定も話もおもしろかったが、狙われた理由や黒幕がちょっと弱い気がした。
Posted by ブクログ
還暦の女殺し屋4人組が、これまでのキャリアを生かして追手から逃げる。果たして4人は生き残れるのか?なんて、まるでハリウッド映画!わくわくしながら読みました。
外国人作家の本を読みなれていないので、登場人物の名前が覚えられるか不安でしたが、ビリー、ヘレン、メアリー、ナタリー、1人1人のキャラが立っていてわかりやすく、一人称で展開するのですらすら読めました。
軽く読むには、殺しの手口や死にざまなどが具体的に書かれていたので数か所、読み飛ばしました。
Posted by ブクログ
楽しかった。おばあちゃんたちかっこいいよ。あまりにかっこよすぎて、たまにおばあちゃんなこと忘れてしまうくらい。あと四人の会話がとても好き。ああ、楽しかった。女性がみんな、物理的にも精神的にも、ただただかっこよかった。
おばあちゃんたちの活躍、まだ見れるのかしら。
Posted by ブクログ
キングスメンみたいな私設組織の、4人の60歳敏腕女性暗殺者。REDのヘレンミレンを思いださざるをえないかっこよさ。一応相手も組織の人間なのにこんなにあっさりやられるか?と思うところはあるものの、理不尽にやられるわけにはいかない、という気概だけで突き進む4人に惚れ惚れしますね。いろんな場所のゴージャスさも垣間見られて楽しかったです。暗殺テクも、なるほどなあと思うばかり。実用できませんが。
Posted by ブクログ
CL 20239.29-2023.10.1
60歳で定年を迎えた4人の暗殺者たち。
退職記念のクルーズに出かけた先で古巣の組織から刺客が送り込まれ、彼女たちは組織を敵に回して命をかけて反撃に出る。
60歳のおばあちゃんたち、と言っても読んでいると全くそんなイメージではない。40年培った暗殺の技術と個性的な性格とユーモアあるセリフ回し。仲間を思う気持ちに恋愛事情も。カラリと乾いた楽しいエンターテイメントでした。続編希望。
Posted by ブクログ
晴れて暗殺者稼業から卒業した四人の女性たちが、その記念旅行で早速襲われ、自分たちが所属する組織に狙われていたと知り逆襲を企てていく、エネルギッシュな物語。明快なストーリーに爽快なアクション、友情と少し愛憎模様も加わった、とても楽しいエンタメ作品でした。
爽快感があるのが、齢六十なんてまだまだ若いといわんばかりにアグレッシブに頭脳と身体をフル回転させていく四人の生きざま。
自分たちの仕事に誇りを、そして蓄えてきた自らの経験にも自信をもって襲撃者に立ち向かっていくさまがとても清々しくて良かったです。
頼れるのは自分たちのスキルと仲間たちだけ。そんなカッコ良い女性たちの活躍は、続編や映像化などでもぜひ観てみたいものです。
Posted by ブクログ
最高に面白かった。
組織の名前や部署の名前、目的がはっきりしてて入り込みやすいし情景が浮かんで映画を見てるようでした。キングスマンやジョン・ウィックシリーズ、ガンパウダー・ミルクシェイクが好きな人ならすぐ入り込めそう。
引退を迎えた4人のチームが完璧ではなくてそれぞれ何か抱えてるのも、多種多様な暗殺方法も、過去と現在を行き来する構成も飽きずに楽しめた。これ続編については言及されてないけど、出たら絶対読む。表紙もかっこいいのよね。
Posted by ブクログ
お話としては複雑ではなく読みやすいです。
海外作品はカタカナが多いから、物語が複雑だと読みづらくなるのですが、これはストーリーがシンプルな分、最後まで離脱することなく読めました。
ただ過去と現在が行き来するので、ところどころ「ん?これはどっち?」と思うことがありました。個人的には文字で読むよりも、映像作品になった方が良さを楽しめるような気がしています
Posted by ブクログ
「性自認が女性で、憤るすべての人に。わたしもおなじです。これはあなたの本です。」
クイーンたちが矜持や生活、人生そのものを取り戻すため、これからクイーンになるものたちのために“kick ass”する物語。これはわたしの物語ではないのかもしれない、と思ったけれど、それでも燃えた。あつかった。冒頭に引いた、最後の作者の言葉に納得しつつ、その言葉やこの小説が書かれたこと自体もあついと思った。
ここでいうクイーンという言葉は地位や権力を持っているという意味ではなくて、「世界と対峙して、そこで屈せずに自らの人生を自らでコントロールして生きる、生きようとする女性」のような意味合いで使っています。ボストン・テラン・インスパイア。
Posted by ブクログ
設定も興味深いし、主人公たちの凛々しさも良かった。けれど全体の流れは もう少し盛り上がりに欠ける感じがして普通に読み終わってしまった。これは映像化するのが良いのでは?
Posted by ブクログ
暗殺組織〈美術館〉のベテラン暗殺者として暗殺業に40年を捧げた60歳の4人の女性たち。
引退を迎え記念のクルーズ旅行に出かける。
そこで、彼女たちを殺そうとする刺客から逃れたものの…
誰が何のために彼女たちを殺そうとするのか?
次々と襲いかかる相手に知恵と暗殺術を駆使して反撃するアラ還たち。
過去を交錯させながらスピーディーに進んでいく。
飽きさせないのは、彼女たちそれぞれの個性が持ち味にもなっていることや過去のスカウトされ訓練される様子やプロとして暗殺してきた様子もあるからだろう。
映像を観ているような感じで楽しめた。
だが年齢を考えると常に鍛えておかないと駄目なんだろうな。
身体も脳も…。
Posted by ブクログ
飽きずに最後まで読み進めることはできるけれど、どちらかと言えばビジュアルに向いているストーリーかと。それぞれのキャラクターにどの俳優さんを当てはめようか妄想するのも楽しい。アラカンの女優といえば、デミムーア、ジョディフォスター、サンドラブロック、ジュリアンムーア、メグライアン、、、男性ならばヒューグラント、コリンファース、トムクルーズ、ショーンペン、ジムキャリー、キアヌリーブス、ブラピとか。