川野一宇のレビュー一覧

  • 絶望名言 文庫版

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    明けない夜はない、明日はきっといい日になる、みたいな前向きな言葉が辛い時もある。善意でかけられる励ましの言葉が余計に心をえぐる時もある。自分を想ってかけてくれる、そんな言葉に傷つくあなたが弱くて悲観的で駄目なのではないのです。人にはそれぞれの事情があるのだから。
    誰にも相談できない、他人には理解してもらえないだろう、そんな時だからこそ支えてくれる過去の賢人たちの名言の数々。
    あなたは決して一人ではないのです。辛い時でもベートーベンや芥川がきっと側にいてくれる。

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    2025年10月20日
  • 絶望名言 文庫版

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    絶望的な状況においてはネガティブな言葉の方が救いになることもあるし、寄り添ってくれる。確かにそうだと思う。前向きな言葉はむしろ負担になる。
    二人の対談の中で、それぞれの病気の体験にも触れつつ、いろいろな立場の人に平等な目線を送っているのが分かって、とても優しさを感じた。

    これ一冊読むだけで、次に読みたい本が何十冊と増えてしまったのが困りもの。

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    2025年10月11日
  • 絶望名言 文庫版

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    ネタバレ

    名言集を読むよりも先に普通に作品を読むべきか、とも思いつつ読み始めたが、第1回のカフカの回で早速引き込まれてしまった。辛かった時の感情を思い出してあの時にこの本またはカフカに出会いたかったなと思ったり、今の気持ちを表現してくれる名言に出会えて救われた気持ちになったり、もっと作品に触れてみたい作家・作曲家と出会えたり、読んでよかった。

    辛い時にはポジティブな言葉よりも絶望名言の方が沁みたり救いになることがある。若い時に13年間の闘病生活をしていた頭木さんが共感したり救われた名言とその背景、人物の紹介をしていくラジオを書籍化したもの。

    カフカ、ドストエフスキー、ゲーテ、太宰治、芥川龍之介、シェ

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    2025年08月19日
  • 絶望名言 文庫版

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    NHKラジオ番組『絶望名言』で放送されていた番組の内容を一冊の本に纏めた本。
    息が詰まったり、イライラしたり、ストレスフルな毎日を過ごす内に気持ちもネガティブに...。そんな中にしっとりと寄り添う、“絶望名言”。カフカ、芥川龍之介、ゴッホ、ゲーテ、ベートーヴェンなどなど各分野の偉人達の書籍や脚本内の台詞などを紹介しながら、出演者のお二人が自分の病気の経験を踏まえながら進めていく斬新なスタイルに興味が引かれました。
    気持ちが沈んでいるときにはポジティブな名言よりネガティブな名言の方が心に残り
    人に寄り添うことが出来ると思う。前向きな言葉ばかりでは正直、味気ないとすら思える。だからこそ、絶望名言は

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    2025年07月06日
  • 絶望名言 文庫版

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    著名な方の、ネガティブな文書。みな、バラ色の人生ではなく、様々な出会うことに、考え、悩み、諦め、というルーチンが繰り広げられ、それを解説してくれる、といういい本でした。

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    2023年12月23日
  • 絶望名言 文庫版

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    NHKのラジオ深夜便から。絶望の先にある別世界。有名作家のフレーズから絶望の中にある言葉を探る文学ヲタ向けの一冊。

    思いのほか有用な言葉が多い。
    カフカ、ドフトエフスキー、ゲーテ、太宰治、芥川龍之介、シェークスピア、中島敦、ベートーヴェン、向田邦子、川端康成、ゴッホ、宮沢賢治。

    太宰治と中島敦と松本清張が同い年というのが何より驚き。

    絶望とドン底はまた別物。人生は奥深い。再読したい。

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    2023年08月11日
  • 絶望名言 文庫版

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    きっと多くの人の心に響く本。

    たしかに、太宰治の著書に惹かれたこともあるし、芥川竜之介のいくつかの言葉を覚えていました。弱っているときに勝手に心に染み込んだのでしょう。
    カフカ、ドフトエフスキー、ゲーテの言葉が心地よいときは、自分をケアします。

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    2023年08月06日
  • 絶望名言 文庫版

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    ポジティブ思考が跳梁跋扈する今の社会において、本書はその潮流に逆らって、クソみたいな「キャッキャ、うふふ」風土に風穴を開けてくれるだろう。

     落ち込む時は徹底的に落ち込む─

    人生、万事上手くいくわけではない。そんなことありえない。人生には必ず「良いこと」と「悪いこと」の二つ糸が織り交ぜられ、赤黒い糸を紡いでいる。人生という無色の糸の中に幸不幸という名の赤黒い糸が混じっているのだ。その糸を解きほぐして分解し、端から端まで一インチきざみに明るみへさらけだして見せるのが、「絶望名言」の任務なのである。

    失恋したときは失恋ソングを聴いて徹底して落ち込む。失恋している自分に酔いしれるくらい落ち込め

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    2023年06月24日
  • 絶望名言 文庫版

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    以前にも頭木さんのカフカ関連の本を読んだことがあり、そちらもとてもわかりやすく共感できる内容だったが、本作もよかった。
    好きな文豪や画家の話が多くそれだけでも楽しめたが、頭木さん川野さんの話にも頷けることばかりでなんだか救われるような気持ちになった。

    ベートーヴェンについてはあまり知らなかったので、こんなに病気や苦労が多かった人だったと知って驚いた。
    いろんな意味で本当に凄い人だったんだなぁと今更ながら知れてよかった。
    そういうことを知ったうえで、改めて名曲たちを聴いてみようとおもう。

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    2025年10月23日
  • 絶望名言 文庫版

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    古今東西の様々な作家の絶望名言を紹介した本。
    かなりのボリュームなので心身ともに元気な時に読むのがオススメ。絶望した時に自分を掬い上げてくれるような言葉を一つでも持っておくのに本書が役立つ。
    著者はもともと地頭がよいタイプの人間だが、そこに難病という経験を経たことにより感性が研ぎ澄まされたのではないか、と思うほど視点が面白く言葉の選別にセンスを感じた。

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    2025年10月20日
  • 絶望名言 文庫版

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    絶望した時に、救いとなるのは明るい言葉ではなく、絶望の言葉だったということで、著名人なソレをピックアップするもの。
    明けない夜はないとよく聞くが、明けない夜もあるということことが印象的だった。

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    2025年10月08日
  • 絶望名言 文庫版

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    絶望的な気持ちを、きちんと言葉で表し伝えている、そんな名言の数々が染み入りました。
    自分の弱さを表現できるって、強さでもあるよね。。

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    2025年08月01日
  • 絶望名言 文庫版

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    過去に読んだ本からの名言も多く、共感しながら読みました。
    切りが良いので、寝る前に読むのにちょうど良かったです。
    私はベートーベン、ゴッホ、宮沢賢治の絶望名言に胸を打たれました。

    読む時間が待ち遠しくなるような本でした。

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    2025年06月14日
  • 絶望名言 文庫版

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    新しいタイプの本。心が沈んでいるときは明るい言葉は受け付けないというのはそのとおりで、名言が必要なときはむしろ、このような絶望的な名言の方が染み入るのかもと感じた。

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    2025年05月27日
  • 絶望名言 文庫版

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    NHKラジオの「ラジオ深夜便」で放送されたものが完全収録されている。なので、ラジオでの会話がそのまま文字起こしされており読みやすい。
    カフカやドストエフスキー、太宰修等12名の古今東西の作家や芸術家が取り上げられている。解釈として必ずしも共感できないところもあったのだが、カフカやゲーテについては、うなずくことも多かった。落ち込んだときや元気でないときなど、読み返したいと思う。

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    2024年12月19日
  • 絶望名言 文庫版

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    単行本の絶望名言、絶望名言2の合本みたいなもので、ラジオでやってた番組を本にしたもの。

    ちなみに単行本に載っていた絶望名言ミニがなくなり、代わりに宮沢賢治がプラスされている。

    超一流の文化人たちの絶望名言が載っています。
    カフカにはじまり、ドフトエフスキーや太宰治とかはまあわかるんだけど、こんな人が弱気なセリフを!的な人もいますね。
    たとえばゲーテとか。

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    2024年10月01日
  • 絶望名言 文庫版

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    NHKの深夜ラジオで放送されていたものを書籍化したもの。
    題名の通り著名人の絶望に関する名言と、その名言が発せられた背景、著名人の人生を中心に解説されている。
    指南役の頭木さんの闘病時の体験談がプラスされるところに、ただの名言紹介よりも魅力がある。

    名言を変にポジティブに還元していないところが良いと思った。
    ネガティブな経験をした分、人生に活きるとか人生が有意義になるとか
    無理にネガティブな経験をポジティブに持って行かず、ただ辛いと言う気持ちに寄り添う姿勢を終始貫いているので、そこにこの番組の優しさを感じた。
    ブックガイドも付いているので、気になる本は読んでみようと思う。

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    2024年08月18日
  • 絶望名言 文庫版

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    カフカやゲーテなどの言葉、人生を簡単に知ることができ、興味が湧いた。彼らに関する本も紹介されており、読んでみたいものもいくつかあった。対談形式で、人生が下降している時のことについて色々と考え方が記載されている。

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    2024年05月02日
  • 絶望名言 文庫版

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    絶望には絶望の流儀があるのだな、と納得。
    自分の知らない世界を知らない状態で非難する事はやめようと思った。

    太宰治、芥川龍之介はすぐにでも何か一冊読みたくなった。
    カフカ、ドストエフスキー、シェークスピアは、いつかの絶望の為に一冊ずつ、家に置いておくのも良いかもしれない。

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    2023年08月14日
  • 絶望名言 文庫版

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    NHKラジオ深夜便のコンテンツ。カフカやドストエフスキー、ベートーベンの言葉は、読む前から絶望名言という予想の範囲内。太宰もそうだ。ゲーテは“希望の人”だから、ある意味絶望を知っているからこそ、なのだろうと思いながら読んだ。「絶望することができないものは、生きるに値しない」「快適な暮らしの中で想像力を失った人は、無限の苦悩というものを認めようとしない」と。これらの言葉は、幸い?なとこに、絶望と言えるほどの苦悩は知らないと言える自分自身に対する警句として心に留めたい言葉たちだった。
    芥川の「人生を幸福にするためには、日常の瑣事を愛さなければならぬ。日常の瑣事に苦しまねばならぬ」という言葉は、今時

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    2025年10月28日