山崎庸一郎のレビュー一覧

  • 夜間飛行

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    本書の主人公であるリヴィエール的生き方を選んでいる友人に勧められて読んだ。

    海外の少し昔の小説を読むことに慣れていなくて、
    何度か戻って文章を読み直したりして、自分なりに想像を膨らませながらゆっくりと解釈を深め、読み進めていった。

    個人的には国宝の田中泯さんの台詞、
    「やるかやらないかじゃない、やるの」のシーンが
    この作品の全体像と重なる。

    人生の中でそういう瞬間はあったものの、こと仕事においてその境地まで今の自分はたどり着いていないし、辿り着こうとしているのかも分からない。

    けれども勧めてくれた友人(経営者)の、彼の生き方を理解することにとてもよくつながった。
    最後の文章のたたみかけ

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    2025年09月08日
  • 夜間飛行

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    空を飛ぶということ、本当になんて不可解なことだろうと思います。しかも、夜に。何も見えない中、自分の力の及ばない物に立ち向かわなくてはならない状況、そしてそれを強いるものと受け入れていくものと、結果。心の土に水をやるように染み入ってきた本でした。

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    2009年10月07日
  • 夜間飛行

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    こんなに胸に焼き付いて離れないラストもないです。リヴィエールが好きすぎる。
    すごくすごく大切な一冊。

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    2009年10月04日
  • 夜間飛行

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    思ってたものと違っていました。
    「星の王子さま」しか読んだことなかったのでそれとは正反対な感じがして意外でした。
    しかし「星の王子さま」を子どもの時と大人の時に読んで感想や刺さる言葉が違ったように「夜間飛行」も今の私が読んだ感想と10年後、20年後に読んだ時とでは感じ方が違うと思います。そういう部分は共通していると思いました。

    サン=テグジュペリが企業人であり戦争にも志願(偵察機だけれど)していることもとても意外でした。ただ、作品全体(序なども含め)からサン=テグジュペリが 正 に生きた人だったということが感じられました。夜間飛行の話だけれど戦争も連想させられました。

    「生命より大切なもな

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    2015年08月27日
  • 夜間飛行

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    ネタバレ

    リヴィエールの苦悩、ファビアンの苦闘。
    老境に入ってなお南方航路の責任を一手に引き受ける孤独な指揮官。
    職務への誇りを持って悪天を抜けようとする郵便飛行士。
    決してハッピーエンドではないが、そこには人間の尊厳や誇り、勇気の美しさがありありと描かれている。
    個人的には、ロビノーと飛行士ペルランの逸話が心に沁みた。

    以下、気になったフレーズの引用。
    配下の者たちを愛してもいい。ただし、それを彼らに言ってはならんよ。(リヴィエール)
    彼は次のように答えた「法則を生み出すのは経験だ。法則の認識が経験に先立つことはない」(リヴィエール)

    ひとつの勝利が一国民を柔弱にすることもあれば、ひとつの敗北が別

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    2014年03月28日
  • 夜間飛行

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    夜間飛行・・・・あらすじだけ知っているつもりだったけど、記憶のそれは間違いでした。
    やりきれない、喉元に何か引っかかっているような読後感だけど、読んで良かった。

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    2009年10月07日
  • 夜間飛行

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    「彼はサン・フリアンのほうを振り返った。それはもはや一握りの光にすぎなかった。ついで、一握りのまたたく星となった。やがて、塵のように消えてゆき、それが最後に彼の心を誘った。」
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    「おそらく、これはわかりきったことだ。芝生とたえず戦う庭師とおなじなのだ。庭師は、ただ手の重みだけで、たえず地面が萌え出させようとする原始林を地中に押し戻しているのだから」

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    2009年10月04日