山本祥子のレビュー一覧
-
黒船来航間もない時代を舞台にしたお江戸人情譚は他人に優しい市井の人々の息づかいが聞こえてくるようで、日々の人間関係に疲れてやさぐれた気分をじんわりとほぐしてくれました。お宿の奉公人たちの連携の鮮やかさも胸のすく思いでした。Posted by ブクログ
-
大火事で唯一の肉親である姉が行方不明になってしまった梅乃。
15歳だけど、江戸時代の15歳ってもう立派な大人なんだなぁ、と感心しきり。でも親が亡くなって、15歳で、いくら姉がしっかりものとはいえ、自分が奉公に出ていなかったのはなぜかな、とか無粋なことを考えてはいけません。
なにしろポプラピュアフル文...続きを読むPosted by ブクログ -
中島久枝 著「湯島天神坂 お宿如月庵へようこそ 三日月の巻」、2018.12発行、新米部屋係、梅乃16歳の眼を通したお客の物語、いい話4編です。読後感がとてもいいです。おからはきらずというけれど、母の味は小茄子の漬物、犬好きに悪人はいない、女の幸せは男次第?の4話。4番目の話は、藩内のゴタゴタの話と...続きを読むPosted by ブクログ
-
初めて読んだ時代小説だが、堅苦しくなくて気軽にスラスラと読めて良かった。
宿泊客の事情に梅乃が首を突っ込んでしまう気持ちも分かるし、応援したくなってしまう。
出てくるお料理も美味しそうで良いお宿。
今後の梅乃の成長や、秘密を隠し持った宿が気になる。続編も読んでみたい。Posted by ブクログ -
プロローグ/源太郎、母に会う/朝顔の種とねずみ講/
豪傑現る/お殿様のかすていら/えぴろーぐ
梅乃の母の亡くなったわけが……
源太郎の母の思いは……
過去を知りつつ明日を想えるのがいいですねPosted by ブクログ -
p.27 七歳の六歳の息子
p.101 お稲さんと二人で→お定さんの間違い
お蕗の秘密にまつわる巻。
時々胸の痛いところをつかれる良い人情物。Posted by ブクログ -
プロローグ 第一夜 姑の残した玉手箱
第二夜 酢いかの災い 第三夜 鴻鵠の志
第四夜 富士を仰ぐ村 エピローグ
いろいろある江戸のお宿です。ちょっと怖いようなこともありますが一度お世話になってみたいものですねPosted by ブクログ -
目立たない仕事でも
責任持ってやろうとすると大変なんだと
しみじみ。
シリーズあるみたいなので
続きを読みたい♩Posted by ブクログ -
~湯島通れば思い出す お蔦主税の心意気~♪ 間もなく湯島の白梅もほころぶことでしょう。男坂、女坂、夫婦坂、湯島天神坂の如月庵という旅館で新米部屋係として奮闘する梅乃15歳の物語。中島久枝さんの描く人情が心に響く新シリーズです。悪戦苦闘の部屋係、雪に涙の花嫁御寮、和算楽しいか苦しいか、一人寂しい河童の...続きを読むPosted by ブクログ
-
プロローグ、四組のお客様、そしてエピローグ
それぞれに抱えた悩みに梅乃はついつい関わってしまう。まぁ適当にねと思ってしまう。この宿に悩みのない人は泊まりに来ないのかしらん?Posted by ブクログ -
プロローグ/第一夜 悪戦苦闘の部屋係/第二夜 雪に涙の花嫁御寮/第三夜 和算楽しいか、苦しいか/第四夜 一人寂しい、河童の子/エピローグ
江戸の火事で姉とはぐれた十五歳の梅乃。お宿・如月庵で働くことになる。女将を始め奉公人たちやお客様達のおかげで少しずつ育っていく。がんばれーPosted by ブクログ -
可愛らしく読みやすい時代小説。
わりと最初の方からラストを予測出来るのだけど、それでも充分に楽しめた。
如月旅館で働いてる人々みんなに秘密があるとのことだったけど、はて?
それは続編で明かされるのだろうか。Posted by ブクログ -
舞台設定に惹かれて呼んだ。
神客万来!という作品が好きなのですが、それに似た雰囲気を持っていて読みやすかった。
癒しと希望を貰える作品。
ただ、時代モノオタクとしては少し物足りなさを感じたので、誰でも読みやすい時代小説というような立ち位置かな?Posted by ブクログ -
シリーズ第六弾にして完結編。
湯島天神坂にある隠れ宿〈如月庵〉を舞台にした人情噺、連作四話(そして、プロローグとエピローグ)が収録されています。
今回は、〈如月庵〉の部屋係として働く主人公・梅乃の母の死の真相と、とある武家屋敷にまつわる怪事の噂が思わぬところで繋がってくる展開です。
梅乃と紅葉が...続きを読むPosted by ブクログ