早川タダノリのレビュー一覧

  • 「日本スゴイ」の時代 カジュアル化するナショナリズム

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    日本スゴイ系のテレビ番組から話が始まり、それらが自民党政治の方針と連動していることを示す。そこから右派系団体の紡ぐ偽史、歴史ファンタジーに話が移り、教育勅語に着地して終了する。

    大変に読みやすい歴史修正主義への警鐘本と考えて差し支えない。

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    2025年08月24日
  • 「日本スゴイ」の時代 カジュアル化するナショナリズム

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    日本の優れたものを世界に売り出そうとするクールジャパン構想はまあよいとして、
    自己満足のニッポン凄いのテレビ番組が増えたのは2012年。
    第二次安倍政権が始まる手前か。正直そんな番組は見たことない。
    まあ、まだこれもかわいいうち。
    ただ、これらが扇動?して、
    変なナショナリズム、国を愛する、そして反日、
    という意識が広がったことは看過できない。

    自分の住む国を愛していないものなどいない。
    過去、日本が犯してきた歴史に向き合うことは大切なこと。
    人は過去からしか学べないからだ。
    それを、自称愛国者は、日本人がそんなことをするはずがない、
    そういう負の歴史を言うやつらは非国民だ、半日だ、
    と叫ぶ

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    2025年08月07日
  • 「日本スゴイ」の時代 カジュアル化するナショナリズム

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    ちょうど友人とこの話題について話していたところこんな本を見つけたので買ってみた。

    過剰なまでの日本贔屓には歴史や政治、出鱈目、トンデモ理論を「日本人の〜、日本の文化の〜」といったフレーズでまとめてしまう背景があったんだなあと。

    論理的思考が欠落してる上に論理の飛躍が「日本スゴイ」という社会心理を生み出している

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    2025年07月11日
  • まぼろしの「日本的家族」

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    読み終わって、これが2018年発行ということに驚いた。
    まさか2020年に誕生した菅政権において、その所信表明演説で第一章で説明されていた「自助、共助、公助」という言葉が使われるとは。
    メディアやSNSコメントなどは案の定、苦しい経済状況の中での「自助」という言葉に違和感を感じていたようだが、まさか1976年につくられた自民党の綱領で使われ始めた言葉だったとは。
    この本が出版された安倍政権時より怪しげに進められた日本的家族観なるものは令和の世になってもまだしぶとく続けていくつもりらしい。

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    2021年03月09日
  • 「日本スゴイ」のディストピア 戦時下自画自賛の系譜

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    「日本スゴイ」のディストピア:戦時下自画自賛の系譜。早川タダノリ先生の著書。確かに最近、日本はすごい、日本人はすごいと自画自賛するテレビ番組が多い気がします。自画自賛の怖いところは、自画自賛しているうちに客観的な目を失い、自分や自分たちが特別な能力を持つ特別な存在であると本当に勘違いして誇大妄想に陥ってしまうこと。過度な自画自賛は身を滅ぼす。これは国でも人間でも同じであると思います。

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    2018年10月06日
  • 「日本スゴイ」の時代 カジュアル化するナショナリズム

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    ビジネスとして推し進めるクールジャパンについてなどはオフィシャルな概説に近く無味乾燥な感もあるが、コンテンツとし跋扈していた日本スゴイイデオロギーについてや、歴史や政治的な背景への分析などは、論点の整理として悪くなかった。

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    2025年08月20日
  • 「日本スゴイ」のディストピア 戦時下自画自賛の系譜

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    これには笑った。
    まさに現在の「日本スゴイ」自画自賛状態と同じすぎる。
    人って、追い詰められると、こうなるんだね。

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    2017年08月19日
  • 「日本スゴイ」のディストピア 戦時下自画自賛の系譜

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    ネタバレ

    最近、マスコミが盛んに「日本はスゴイ国」だと垂れ流しているのが気になっていたが、この本を読んで納得。70年前も日本スゴイという事が言われていた。その時は、戦争準備のためだったのだが、今は何のために?不気味だ。

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    2017年05月16日
  • 「日本スゴイ」のディストピア 戦時下自画自賛の系譜

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    いま流行の「日本スゴイ」系テレビ番組のルーツを探り、満州事変から太平洋戦争にいたる期間にブームとなった愛国本を50冊以上紹介している。たとえば「日本人は西洋人に比べ毛が薄い=より進化している」説やら「日本人は粘り強い米を食べているから世界一腰が強い」と強弁するやらの疑似科学で「日本スゴイ」の裏付けとするものもあれば、「天皇も臣民も歴史を遡ればともに天照大神に到達する」「我が日本人はみな神の子孫」だからスゴイとする神がかりなものまで、品揃えはさまざま。いわば一種の「トンデモ本」コレクションではあるのだが、読み進めるうちに正直そんなにバリエーションはないなぁと感じてしまう。結局、日本礼賛本は、いま

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    2017年03月11日
  • 「日本スゴイ」の時代 カジュアル化するナショナリズム

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    <目次>
    第1章  しぶとく生き延びる「日本スゴイ」
    第2章  「日本スゴイ」テレビ番組のしくみ
    第3章  「クールジャパン」で再定義される「日本人」
    第4章  道徳教科書に入り込む「日本スゴイ」
    第5章  「日本人」のつくりかた
    第6章  「日本というお母さん」伝説

    <内容>
    右翼系の文化系発言をぶった切る本。ちょっと斬りすぎていて気持ち悪くなったが…。まあ、彼らの発言の根拠がないに等しいことを丁寧にコンテンツを探して、指摘しています。これがあちらには響かないんだよね、なぜか…。根拠はいらないだろうね。だからこうした本もすれ違いに終るわけだ。まあ「日本好き」と「日本スゴイ」はちょっと違うん

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    2025年08月13日