【感想・ネタバレ】まぼろしの「日本的家族」のレビュー

あらすじ

2012年に自民党が発表した「日本国憲法改正草案」に明らかなように、改憲潮流が想定する「伝統的家族像」は、男女の役割を固定化して国家の基礎単位として家族を位置づけるものである。

右派やバックラッシュ勢力は、なぜ家族モデルを「捏造・創造」して幻想的な家族を追い求めるのか。

「伝統的家族」をめぐる近代から現代までの変遷、官製婚活、結婚と国籍、税制や教育に通底する家族像、憲法24条改悪など、伝統的家族を追い求める「斜め上」をいく事例を批判的に検証する。

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Posted by ブクログ

読み終わって、これが2018年発行ということに驚いた。
まさか2020年に誕生した菅政権において、その所信表明演説で第一章で説明されていた「自助、共助、公助」という言葉が使われるとは。
メディアやSNSコメントなどは案の定、苦しい経済状況の中での「自助」という言葉に違和感を感じていたようだが、まさか1976年につくられた自民党の綱領で使われ始めた言葉だったとは。
この本が出版された安倍政権時より怪しげに進められた日本的家族観なるものは令和の世になってもまだしぶとく続けていくつもりらしい。

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2021年03月09日

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