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「世界に輝く 日本の偉さはこゝだ」「日本精神に還れ」……これらは2016年現在の書籍ではなく、80年前に出版されたもの。アジア・太平洋戦争に向けた国民総動員体制をあおる書籍が次から次に出版された。中山忠直『日本人の偉さの研究』、三浦葦彦『神国日本の啓明』、服部教一『日本の大使命』、池崎忠孝『天才帝国日本の飛騰』……こんな勇ましい書名だけではない。平野増吉『日本精神とお墓』、笠原正江『働く婦人の生活設計』、上野摠一『み国のために働く小産業戦士の道しるべ』などの「決戦生活心得トンデモ本」も聖戦を支えた。
「我が軍」「八紘一宇」などと総理や政治家が平気で公言する現在、ルーツである80年前の「日本スゴイ!」キャンペーンを発掘して、思わず噴き出す陳腐な内容を白日の下にさらす。
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Posted by ブクログ
いま流行の「日本スゴイ」系テレビ番組のルーツを探り、満州事変から太平洋戦争にいたる期間にブームとなった愛国本を50冊以上紹介している。たとえば「日本人は西洋人に比べ毛が薄い=より進化している」説やら「日本人は粘り強い米を食べているから世界一腰が強い」と強弁するやらの疑似科学で「日本スゴイ」の裏付けとするものもあれば、「天皇も臣民も歴史を遡ればともに天照大神に到達する」「我が日本人はみな神の子孫」だからスゴイとする神がかりなものまで、品揃えはさまざま。いわば一種の「トンデモ本」コレクションではあるのだが、読み進めるうちに正直そんなにバリエーションはないなぁと感じてしまう。結局、日本礼賛本は、いまもむかしもつまんないんだなぁ。そしてそれらつまらない本のなかに、子供たちに国粋主義をたたきこんだ文部省編の『国体の本義』『臣民の道』といった冊子も納められているところに、著者の意地悪な目線というか、本書の姿勢があらわれていて好ましい。
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