「日本スゴイ」のディストピア 戦時下自画自賛の系譜

「日本スゴイ」のディストピア 戦時下自画自賛の系譜

1,980円 (税込)

9pt

4.3

「世界に輝く 日本の偉さはこゝだ」「日本精神に還れ」……これらは2016年現在の書籍ではなく、80年前に出版されたもの。アジア・太平洋戦争に向けた国民総動員体制をあおる書籍が次から次に出版された。中山忠直『日本人の偉さの研究』、三浦葦彦『神国日本の啓明』、服部教一『日本の大使命』、池崎忠孝『天才帝国日本の飛騰』……こんな勇ましい書名だけではない。平野増吉『日本精神とお墓』、笠原正江『働く婦人の生活設計』、上野摠一『み国のために働く小産業戦士の道しるべ』などの「決戦生活心得トンデモ本」も聖戦を支えた。

「我が軍」「八紘一宇」などと総理や政治家が平気で公言する現在、ルーツである80年前の「日本スゴイ!」キャンペーンを発掘して、思わず噴き出す陳腐な内容を白日の下にさらす。

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「日本スゴイ」のディストピア 戦時下自画自賛の系譜 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2018年10月06日

    「日本スゴイ」のディストピア:戦時下自画自賛の系譜。早川タダノリ先生の著書。確かに最近、日本はすごい、日本人はすごいと自画自賛するテレビ番組が多い気がします。自画自賛の怖いところは、自画自賛しているうちに客観的な目を失い、自分や自分たちが特別な能力を持つ特別な存在であると本当に勘違いして誇大妄想に陥...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年08月19日

    これには笑った。
    まさに現在の「日本スゴイ」自画自賛状態と同じすぎる。
    人って、追い詰められると、こうなるんだね。

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    Posted by ブクログ 2017年03月11日

    いま流行の「日本スゴイ」系テレビ番組のルーツを探り、満州事変から太平洋戦争にいたる期間にブームとなった愛国本を50冊以上紹介している。たとえば「日本人は西洋人に比べ毛が薄い=より進化している」説やら「日本人は粘り強い米を食べているから世界一腰が強い」と強弁するやらの疑似科学で「日本スゴイ」の裏付けと...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2017年05月16日

    最近、マスコミが盛んに「日本はスゴイ国」だと垂れ流しているのが気になっていたが、この本を読んで納得。70年前も日本スゴイという事が言われていた。その時は、戦争準備のためだったのだが、今は何のために?不気味だ。

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