アーサー・C・ブルックスのレビュー一覧
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人生前半で成功した人、お金、権力、快楽、威信を得た人=ストライバーが、
その成功が下降曲線になったとき、つまり落ち目になったときに、
どう生きればいいか、を書いた本。
その意味で、ストライバーなんてそんな大勢いるわけないし、
少なくとも自分には関係ない本かな、と思いながら読んでいたが、、
意味はあった。
流動性知能曲線、結晶性知能曲線 という言葉を使っている。
前者、第一の曲線、能力は50歳前後で必ず落ちる。
これがストライバーの落ち目と直結する、らしい。
・・・ほんとはこれに違和感はあるんだけど。
能力だけでは成功なんかしなくて、多分に運、タイミング、縁の要素が強いと思うんだけど、
ここ -
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人間関係や家族関係、他者への愛を中心において、流動性知能から結晶性知能へ乗り換える事が後半戦には必要であることがスッキリと理解でき、モヤモヤが解消しました。思い返してみると、2023年WBCの立役者の一人であるダルビッシュ投手のダルビッシュ塾にあったような行動が、この本で言う所の結晶性知能への他者への提供であったのではとおもえました(後半戦とはご本人は思ってないとは思いますが)。また、YouTubeなどでも、ご自身の弱い部分を表明し、助けを借りるべく、各方面の方と繋がろうとしている姿勢も、本著作の内容に似ていると感じた部分でもありました。
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ネタバレ「成功の方程式」は年齢と共に変化する
アーサー・C・ブルックス著『人生後半の戦略書』は、これまでのキャリアの積み重ねに誇りを持ちながらも、人生の折り返し地点に差しかかり「これからどう生きるべきか」と悩む中年以降の世代にとって、まさに人生の羅針盤となる一冊である。筆者はハーバード大学で幸福学を研究する教授であり、元アメリカン・エンタープライズ公共政策研究所のトップという異色の経歴を持つ人物だ。
本書の中核を成すのは、「人生前半の成功モデル(流動性知能)」から「人生後半の成功モデル(結晶性知能)」への移行である。前者は問題解決力や記憶力といった若さに支えられた知的スキルであり、後者は知識や経験 -
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『人生後半の戦略書』
賢く、豊かに、幸福に生きるための羅針盤
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第1章:人生の後半戦、新たなスタートライン
•人生の後半は、衰えや変化と向き合う時期。しかし、それは終わりではなく、新たなスタートライン。
•重要なのは、コントロールできることに焦点を当て、健康と幸福を維持するための戦略を立てること。
•目標を明確にし、優先順位をつけることで、限られた時間を有効に活用できる。
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第2章:健康という土台、幸福への礎
•晩年の健康を左右する要因は、生活習慣、精神的な安定、そして社会とのつながり。
•バランスの取れた食事、適度な運動、質の高い睡眠は、健康な体を維持するため -
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努力に比例して能力が伸びていく人生前半と衰えていく後半ではゲームのルールが変わる。
人生後半になっても前半と同じ価値観にしがみつくと、いくら成功しても幸福にはなれない。
歳を重ねるごとに若者と競って成功し続けるのは難しくなるし、成功の幸福への効果は逓減していく。
成功を追い求めることにある程度で区切りをつけて、友人や家族との良好な人間関係、足るを知ることなどが重要になる。
近しいテーマの『「若者」をやめて「大人」を始める』(著:熊代亨)でも後進の指導育成が中年以降の役割と述べられていたが、まさに本書における結晶性知能を活かした仕事だと感じた。
---以下メモ---
用語
ストライバー 不断 -
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人生の後半戦、中年の危機との向き合い方
以下目次
第1章 キャリアの下降と向き合う
―「その時」は思っているより(ずっと)早く訪れる
第2章 第2の曲線を知る
―流動性知能から結晶性知能へシフトチェンジ
第3章 成功依存症から抜け出す
―「特別」になるよりも「幸福」になる
第4章 欲や執着を削る
―死ぬまで足し算を続ける生き方をやめる
第5章 死の現実を見つめる
―必ずある終わりを受け入れる
第6章 ポプラの森を耕す
―損得勘定なしの人間関係をはぐくむ
第7章 林住期(ヴァーナプラスタ)に入る
―信仰心を深める時期
第8章 弱さを強さに変える
―自然体がもたらしてくれるもの
第9章 引き潮