ミシェル・エルベールのレビュー一覧

  • 禁じられた館

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    ひさしぶりに「誰が犯人なんだろう?」
    と楽しみながら読めました!
    解説の「未紹介の傑作」という名前がピッタリなフランス古典ミステリ
    ただし捜査関係者の登場人物が多すぎてこんがらがる
    (カタカナ多いし)
    根底には差別意識があるとしても
    富豪が定番の嫌なやつじゃなくて
    素朴なとてもいい人なのよ

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    2025年11月19日
  • 禁じられた館

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    飲食産業で成功を収めた富豪のヴェルディナージュが、マルシュノワール館に引っ越してくる。これまでの所有者には常に災いがつきまとってきた曰く付きの館だ。
    再三舞い込む「この館から出ていけ」との脅迫状。
    果たして雨の夜、謎の男の来訪を受けた直後、館の主は変わり果てた姿で発見される。
    どこにも逃げ道のない館から忽然と姿を消した訪問者。捜査が難航するなか、探偵トム・モロウが登場し…。
    フランスミステリーといえばツイスト博士シリーズのポール・アルテがすぐに思い浮かびますが、それよりも50年も前に書かれた本作は、なかなかどうして面白かった!次作も早く翻訳されないかなぁ。

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    2024年01月09日
  • 禁じられた館

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    いやいや凄い。1930年頃の作品。古典ミステリー
    らしく全てが仰々しく始まる。一転面白くなるのは素人探偵が出てきてから。ポアロと似ているが、どちらが先なのかな。前半退屈したが、後半は凄く面白かった。

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    2023年12月27日
  • 禁じられた館

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    ネタバレ

    このミスで紹介されていて気になり、購入。
    探偵役、結局その人?という驚きが大きかった。
    だれが謎を解くのか後半まで明かされずというのは新鮮。私立探偵が一枚噛んだのは結局ビジネスだったということなのでしょうか。
    巻末より 埋もれている古典名作を見つけようとする、訳者の方の情熱と楽しそうな様子がとても素敵でした。これからの名作発掘も応援しています!

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    2023年12月18日
  • 禁じられた館

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    引越してくると「この館から出ていけ」と脅迫状が届き… 純度満点の古典本格ミステリー #禁じられた館

    ■あらすじ
    事業で成功を収めている富豪が、立派な館に引越しを決める。ただし、かつての所有者が不幸になってしまったという怪しげな館であった。
    そんな彼のもとに「この館から出ていけ」との脅迫状が届くのであった。

    ■きっと読みたくなるレビュー
    久しぶりに古典ミステリーを読ませていただきました。
    まさに本格ミステリーで、脅迫状、怪しいキャラクターや個々の思惑、不可能犯罪の発生、探偵による様々な解法の提示、そして衝撃的な真相…

    1930年代のミステリーですって。いやー素晴らしい。
    まだまだ古典は読み

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    2023年03月21日
  • 禁じられた館

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    1930年代のフランスミステリ。富豪が気に入って引っ越してきた館は、これまで所有者に災いがふりかかった”禁じられた館”だった。彼にも「出て行け」という脅迫状が舞い込み、ついに事件が起こる…
    どこにも逃げ道がない館から姿を消した犯人というきわめてシンプルでオーソドックスなストーリーだが、推理は二転三転。捜査陣がみんないけすかない感じで感情移入できないのが辛かったものの、端正な本格という感じで面白かった。

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    2024年05月29日
  • 禁じられた館

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    埋もれた傑作とのこと、確かに面白く読ませて頂いた。
    殺人が行われた時の状況を繰り返し書かれているのには、多少飽きもしたが、見事に事件が解決された。
    しかし、その解決の決め手の一つの事柄が、成程と思わせれる反面、その事をその時に、その場に居た人たちは何故に気が付かないのだ。
    隠す暇もないし、痕跡が消えるのには相当の時間が掛かるのだから、その事だけが疑問として残るんだよね。

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    2024年04月04日
  • 禁じられた館

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    第一部で事件の発生までを描き、第二部で捜査、第三部で「素人探偵登場」と、まぁお作法通りの黄金パターン。とても良い。さらに捜査の最中に、各自がいろんな犯人を想定して推理を述べるので、多重推理モノっぽいテイストまで出てきて、盛り沢山の1冊。

    登場人物がどれもカリカチュアライズされていて、ある意味コメディにも読めるところが味わい深くとても楽しい。これ、ぜったいフランスのオシャレなミステリー映画にしてくれるとたぶんとても良さそう…。映像化に向いてる。

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    2023年07月14日
  • 禁じられた館

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    殺人があった館から消え失せた訪問者の謎を巡る、真っ向からの不可能犯罪もの。古い話だしこの辺かなと思っていると足下をすくわれる。ミステリとしては終盤の畳みかけが素晴らしく、実に愉しい。ただ読み物としては、いけ好かない連中のうんざりするようなやり取りがほとんどで、魅力的なキャラクターの一人も登場しないシロモノなのでいささか厳しい。滑稽小説として読めばいいんでしょうけどね。

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    2023年04月21日