クォン・ナミのレビュー一覧

  • ひとりだから楽しい仕事

    Posted by ブクログ

    韓国の日本文学翻訳家によるエッセイという聞くだけでときめいてしまう本だった。
    肩の力が抜けた文章で読んでいて心地よく、家から出たくない運動したくない電話したくないの筆者の気持ちにとても共感し、素敵なキャラクターの娘さんが微笑ましく、終始やわらかで穏やかで、そして嬉しい気持ちにさせてくれる本。
    日本文学の翻訳エピソードは外から日本を見る体験でとても新鮮だった。小川糸さんのハンコの話で泣きそうになった。
    この人の他のエッセイも邦訳されたらいいのにな。

    0
    2023年07月23日
  • ひとりだから楽しい仕事

    Posted by ブクログ

    翻訳家のあるあるや日常、娘さんとの距離感や仲の良さなどありのまま自然体なスタイルがホッとさせてくれる。そうよねと思わず深く肯く。そしてユーモラスな文章も楽しい。

    0
    2023年06月09日
  • ひとりだから楽しい仕事

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    隣人が書いているエッセイ感に溢れている。
     良い意味で、まったく違和感が無い。
     逆に、それだけに韓国の現在は感じにくいのかもしれない。むろん、それは悪いことではないが。

    0
    2023年05月06日
  • ひとりだから楽しい仕事

    Posted by ブクログ

    "もちろん孤独だ。孤独だが、気楽だ。気楽だけど、後ろめたい。 こんな生き方をしていてもいいのだろうか? 眠りにつく前に自問自答してみるが、朝になって陽が昇ればまた、後ろめたくて気楽な孤独を選んでいる。"(p.176)

    0
    2023年03月18日
  • 翻訳に生きて死んで

    Posted by ブクログ

    解釈と翻訳の違いはとても興味深かった。言い回しや文化の異なる日本文学をどう自然な韓国語で表現するか、依頼がどうやって入ってくるか、仕事のスタイル、契約周りの悩みなど翻訳本がどう企画され出版されるかの流れも面白い。

    0
    2025年11月19日
  • 翻訳に生きて死んで

    Posted by ブクログ

    韓国一日本の翻訳家の人生。ほんの一握りの人だけど、ひとりの人間。苦労した時代があって、いろんな縁に助けられて、子どもとの日々があって。
    のぞき見できておもしろい。

    0
    2025年10月02日
  • ひとりだから楽しい仕事

    Posted by ブクログ

    数多くの日本の小説を韓国語に翻訳してきたクォン・ナミさんのエッセイ
    以前読んだ小川糸のエッセイでこの人の話が出てきていたから、「ああー!あの時の!」と驚きました。笑

    翻訳の仕事のシステムの話や必要なスキルなど、その職業ならではの話が面白かった!
    1冊訳すのに半月、買い切り制の報酬契約、タイトルの訳は出版社のマーケターが決めるから原題と意味が異なっていても翻訳家は口出しできない、などなど…
    特に原題の話が印象的で、そう思うとこの本のタイトルも原題のままなのかな?と疑問に思いました
    本書の中に翻訳は1人だからこそ楽しいと受け取れる部分はなかったし…

    ほんわかした娘さんとのエピソードにもほっこり

    0
    2025年06月24日
  • 翻訳に生きて死んで

    Posted by ブクログ

    韓国人の翻訳家さんのエッセイ。こういう在宅仕事が報われにくいのはいずこも同じなのか。

    翻訳家も好きでないとやっていられない。
    もちろんそれだけではプロにはなれないけれども。

    0
    2025年04月20日
  • ひとりだから楽しい仕事

    Posted by ブクログ

    作家と翻訳家の蜜月の関係はノーベル文学賞を獲った川端康成でも語られている。

    韓国では2007年に日本文学ブームがあったという。現在は下火だとも。
    日本では、韓国社会の変化による韓国文学の影響があったと考えられ、現在は定期的に日本で韓国文学の出版がある。
    今年2024年ノーベル文学賞をハン・ガンが受賞したことで、一段と韓国出版界が盛り上がることも期待している。

    翻訳家という仕事の『使命感』とは何だろう。
    収入面では赤裸々に語られていた。
    韓国では「稼げること」が生きる第一目的のような風潮があり、そのための生活、学業、就職が、それが幸せになる唯一のことのようにレール敷かれている。
    だけれど、当

    0
    2024年10月31日
  • 翻訳に生きて死んで

    Posted by ブクログ

    韓国の翻訳家である권남희さんのエッセー(번역에 살고 죽고)。남희さんは日本語の本を韓国語に翻訳する翻訳家である。なんと300冊以上の日本の本を翻訳されているという。翻訳だけでなく楽しいエッセーも書かれている。作者の「ひとりだから楽しい仕事」を先に読んだ。それで、この本を読んだので、あれ?前にこのエピソードは読んだような?と思ってしまった。もちろん、お話は面白いので二度読んでも楽しめた。同じ話ばかりではなく、「ひとりだか…」の書かれる前の頃の話があるので興味深かった。それと、日本語を韓国語に訳すときの「解釈」と「翻訳」の違いをハングルを使って例示してくれている。自分の韓国語の能力では微妙な差の

    0
    2024年07月10日
  • ひとりだから楽しい仕事

    Posted by ブクログ

    30.韓国の書店に行くと沢山の日本の作品が翻訳されている事に嬉しくなる

    「韓国を代表する日本文学の翻訳家が、韓国語でエッセイを書き日本語に翻訳された本」
    面白い設定だと感じて手に取った一冊

    とても読みやすく、娘さんとのエピソードなどの日常もほのぼのと拝読


    韓国文学を日本語で読む身としては翻訳家の力があってこそ読ませてもらえる

    同じ気持ちで韓国の方々が日本文学を楽しんでくださっていると思うと、クォン・ナミさんをはじめ翻訳家の方々へ感謝の思い

    今後も両国の作品達を、素晴らしい翻訳家さんのお力で互いの国の読者に届けてもらえたらうれしい

    0
    2024年04月04日
  • ひとりだから楽しい仕事

    Posted by ブクログ

    クォンナミさん、嫌だなって思うくらい生々しい人間だと思った。推しから返事が無ければファン心が冷めたと言い、ラジオでおばさん呼ばわりされれば出版社を通してクレームを入れる、所謂「普通のおばさん」だ。
    最初の方は「何だこの人」と思いながら読んでいたのに、1冊読み終わる頃にはまるでクォンナミさんの親戚にでもなったような親近感を覚える。是非、他の訳本も読んでみたいと思った。

    0
    2024年01月29日
  • ひとりだから楽しい仕事

    Posted by ブクログ

    韓国の翻訳家である권남희さんのエッセー(혼자여서 좋은 직업)。남희さんは日本語の本を韓国語に翻訳する翻訳家である。なんと300冊以上の日本の本を翻訳されているという。翻訳だけでなく楽しいエッセーも書かれている。この本も読んでいて楽しかった。もちろん女手で一人でお嬢さんを育て上げ、沢山の日本の本を翻訳されたスーパーウーマンのように思うけど、エッセーを読んでみると決してそれだけではなく、陰ひなたなく継続的に翻訳できるように営業活動もされていたことも分かる。定期的に収入がある職業ではないため、また作家のように印税も入ってこないから、明日の生活の糧は毎日翻訳することであった。本当に、翻訳がお好きなん

    0
    2023年08月23日
  • ひとりだから楽しい仕事

    Posted by ブクログ

    「日本の小説を翻訳する韓国人が書いたエッセーが日本語に訳されたもの」という本書の紹介に興味を惹かれて手に取った。
     翻訳にあたっての編集者とのやり取りは興味深く、また、娘とのやり取りや生活の様子などは極々自然で、このエッセーの舞台が韓国であることを忘れてしまう。
     国が違えども、真摯に仕事に取り組む想いや、娘への想いは同じ。著者の人柄がとてもよく伝わり、韓国で絶大な人気を博しているのにも頷ける。
     
     原文が韓国語で書かれていることを忘れてしまうほど翻訳が自然。だからこそ、韓国で起こっていることにも関わらず親近感が増すのだと思う。
     著者もこんなふうに日本の小説を訳してくれているんだろうなと思

    0
    2023年07月09日
  • ひとりだから楽しい仕事

    Posted by ブクログ

    たまたま紹介されてるのを目にして面白そうだったので読んでみました。まずは韓国でこんなにも日本の文芸作品が翻訳されていることに驚き。村上春樹さん、三浦しをんさんなど、錚々たる作家さんの翻訳を手がけていらっしゃるとのこと。とても読みやすく庶民的な語り口で面白かったです。いつか韓国に行ってみたい…!

    0
    2023年02月14日