本間洋平のレビュー一覧

  • 家族ゲーム
    今の若者にひしひしとくるフレーズがあるのでは

    すばる文学賞受賞シリーズ。
    第五回の受賞は1981年12月掲載なので、もう35年前の話。

    ですが嵐の櫻井翔さん主演でドラマにしていたのはなんとなく記憶に新しい。

    優秀な僕にグズな弟、という設定が新しい・・・!と感じます。
    大体、兄弟に劣等感持ってい...続きを読む
  • 家族ゲーム
    弟の家庭教師に雇われた風変りな大学生により変わり出す、ある兄弟の日常を描いた物語です。

    家庭教師の手腕を見せる物語だと思って読み始めましたが、作品の趣旨は想像していたものと違っていました。

    外側に出られない子供たちを始めとして、この作品で描かれる種々の問題は現代でもありふれたものです。

    それだ...続きを読む
  • 家族ゲーム
    ドラマから見たので正直オチにはがっかりしました。でも現代の家族では、こういう日常が当たり前なのだとしたら、仕方がないのかもしれません。

    後味の悪い終わり方でも、今後のこの家族の行方は気になりますね。

    解説者の最後の一言が1番重く感じました。
  • 家族ゲーム
    家庭教師 z大学 アフロ 戯曲ぎきょく 北アフリカの砂漠 小説にだってリズムがある バイク 公園の風景 今月の目標 僕と弟選手交代 自閉症 どもり 映画的構成 村上龍 茂之 慎一 特権的な青春の時間 昭和57年 駒 零戦 コピー A大 薄ら笑い 少しくらい眼先を変えたいじゃない 吉本 他人を蹴落と...続きを読む
  • 家族ゲーム
    家庭教師によってあらわにされた家庭の不協和音、兄慎一の感じる不安とこわれていく母親との関係。あるいは弟の得体のしれなさ。こういう父親はさすがに少なくはなったが、基本スタイルは変わらないとあらためて感じた。
  • 家族ゲーム
    ドラマは見ていなかったが有名な本なので読んでみた。こうなる可能性というか、要素は自分にもあったのではないかとすら思う。気づきの多い話だった。
  • 家族ゲーム
    長年にわたり,映画化・ドラマ化されている作品。

    今回の櫻井翔バージョンは,なかなかおもしろいが,
    私自身は長渕剛バージョンで育った世代。

    暴力による矯正という時代背景を感じさせるが,
    その根本にある思いは,今も変わらないんじゃないだろうかと思う。
  • 家族ゲーム
    ・テレビドラマにある夫婦のいざこざや吉本の過去の話は一切でてこない。

    ・テレビドラマのほうが面白い。
  • 家族ゲーム
    単純明快だが ドラマからの入りである。
    読み始めてすぐに気付いたことは、ドラマとは全く別物であること。閉塞的な雰囲気はどちらからも感じられるが、原作はストーリーに派手さはなく兎に角 異様。30年も前に書かれたというのもあると思うが、読点の使い方など なかなかに読みにくかった。

    救いのない家族が 誰...続きを読む
  • 家族ゲーム
    昔も今も共通する家族問題が描かれている。時代は変われど、こんな親、こんな子どもはいるだろうし、改めて一層自己をしっかり持ち自律すること、社会最小の共同体である家族を大切にしなければいけないことを感じた作品だった。