柊有花のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ久々に河野裕、9年前に「階段島シリーズ」第1作読んで以来らしい…読んだのすっかり忘れていたけど
世界の一部を盗んでいく怪物ジャヴァウォックが小学生冬明の紫の絵具を盗んだことから、世界が変容していく。「コウヨウしたギロンのタマモノ」が生み出すジャバウォックとそれが変容させていく世界の謎と対峙するのは冬明の異父兄楓。
ファンタジー要素が骨幹の小説だが、扱うテーマは現代風かつ現実味あふれたもの。伏線が回収され謎が解けた時の哀しみは、子供には味あわせたくないビターな物。
せやけど今や、現実そうなっているんだろうなぁ。世論や世間なんか、家族や自分が愛する者との時間空間と比べたら、そうそう大切でも気にすることでもないんやでって、何度でも何度でも自分に念押ししたくなる -
Posted by ブクログ
この作家さんの作品は2作目。
「サクラダリセット」を読んだことがありますが、ファンタジー要素が強目で途中で読むのをやめたような記憶が。
この作品もファンタジー要素はありました。また、文調になかなか馴染めなかったのですが、物語の続きが気になって読み終えることが出来ました。
物語はプロローグとエピローグ、21の話で構成されています。話の視点というか語る人物は、登場人物が交代でなっています。
主な登場人物は、
シングルマザーの三好愛
10歳で愛の息子、冬明
愛の夫の連れ子で大学生の牧野楓
楓の同級生だった有住梓
楓と同じ大学でサークル仲間の千守遼
そして、怪物 ジャバウォック
色んな事が描かれていますが、物事のとらえ方、考え方、常識。そして、家族、親子関係というものを考えさせられました。
ファンタジーはあまり読まなくなったのですが、家族というものが話のベースにあったからか、私には読みやすかったです。 -
Posted by ブクログ
勉強?のために、小川未明をはじめて読むことになり、選んだ本がこれだった。
大判でムック本のような体裁。
表紙の色がとてもきれいで、ロマンチシズムとほのかな寂しさのある未明の世界を彩っている。
石井ゆかりさんの本で見た柊有花さんのイラストだ。
中にも挿絵がふんだんにあり、全てにルビが付き、オリジナルの文面の上段に注釈が邪魔にならぬ程度に入る。
有名なものや代表作、転換期にあたるらしい小話などの全12話という構成と、後半には小川未明の紹介、新潟県上越市での子供時代からの写真と各話の解説あり。
とにかく丁寧に作られた本。
原文そのまま、しかし100年前の日本語のままでは子供には読んでもらえない、という事実を前に、可能なかぎり、小川未明の世界をそのまま今の子供に読んでほしいという熱意と工夫が感じられる。
とくに未明に思い入れの無い私にも楽しめる造りだ。
面白かったのは、山の上の木と雲の話、あめチョコ(=キャラメル)の天使。
国境で毎日顔を合わせる敵対国同士の二人の兵士の交流を描く『野薔薇』に似た物語はいろんな場所で見かける気がするが…。
後半の解説で、小川未明が戦争に協力的だったこと、その後の考え方の変遷にも触れてあり、未明を美化しすぎない姿勢に好感がもてた。
同じシリーズで新美南吉、宮沢賢治などもあるらしい。