澁谷正子のレビュー一覧

  • 脳に棲む魔物

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     悪魔にとりつかれる映画エクソシスト。実は類似の例が世界各地にあるそうです。ひきつけを起こす、手を奇妙な形に曲げる白目をむく、妄想にかられる・かと思うと正常に戻る。そしてこうした急激な変化と正常との間と行き交う。

     実は私の近しい人間(義弟の彼女)にこのような症状が出ました。物忘れが増え始め、ぼーっとしていることが増え、そしてある日突然意味不明なことをしゃべりはじめ、ひきつけを起こし、卒倒しました。錯乱の末階段から転げ落ち、前歯を一本折り、そのまま救急搬送されました。その後意識を戻ったものの彼氏のことも家族のことも認知せず、うめき声をあげるだけ。

     たまたま起きたのが旧暦のお盆の時期であっ

    0
    2021年05月10日
  • スカウト52

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    島から生き物を一切出すつもりがないなら、子供が取り残されていようが爆撃でも何でもしてしまうのでは?
    サンプルとして生け捕りしたいなら、生還させるように手を打ちそうだし、軍の対応が中途半端……

    0
    2021年01月10日
  • ルクセンブルクの迷路

    Posted by ブクログ

    ワシントンDCに住むケイトは、夫が新しい事業を始めるルクセンブルクに息子たちとともに移住した。やがて彼女はマクレーン夫妻と知り合うが、夫妻にはどこか怪しげなところがあった。何か犯罪を企んでいるのか?それとも以前ある組織に属していたケイトの過去を探っているのか?あるいは彼女の夫を狙っているのか?疑惑の迷路の中で、彼女は想像を絶する事実を知ることに。意想外の展開が連続するサスペンス巨篇。

    怪しそうな人物はやっぱり怪しいという、驚きがあまりない展開であった。

    0
    2018年06月10日
  • 古書店主

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    推理よりはサスペンス寄り。
    パリのブキニストとか、設定は好き。
    主人公がどっちかと言えば脳筋(でもわりと紳士)なので、ハリウッド映画向きかも(笑。
    秘書と上司に恵まれてるな~。

    0
    2017年03月17日
  • 古書店主

    Posted by ブクログ

    セーヌ川のほとりで古書店を営むマックスが拉致された。
    その客である在仏米国大使館の外交保安部長ヒューゴーが現場を目撃したところから、謎解きが始まる。
    そこにマックスの旧友で元CIA職員のトムや、美人記者クラウディアが協力し、犯罪組織を追い詰める。
    クラウディアの父で、謎めいたルシヨン伯爵やらなにやらが関わり、話が複雑になっていく。

    イギリスからアメリカに移住したという著者が気になって本書を買ってみた。
    ただ、正直言って、あまり物語に入り込めない感じだった。
    古書が出てくるだけに、いくぶん文化的な香りはするけれど、なにか日曜の昼下がりにテレビでやっている、あまり売れなかったアメリカ映画を見てい

    0
    2016年11月26日
  • 古書店主

    Posted by ブクログ

    パリを舞台にした惜しい感じのミステリ。面白くなかったわけじゃないしセリフも小気味よかったけれど主人公の設定が出来すぎていたり、上司が物分かり良すぎたり、ジョーカー役の親友がなぜパリに現れ手助けしてくれたのか最後まで読んでも良くわからなかったり、ヒーローとヒロインの出会い方も雑というか説得力がなかったり、全体的に惜しい!っというように感じられました。二時間しかない映画ならともかく、小説なのでもう少し読み込ませて欲しかった。とはいえ、これが初めての小説らしいので、デビュー作らしからぬ巧さがあり、逆にそれが物足りなさを呼んだのかもしれません。

    0
    2016年11月13日
  • 古書店主

    Posted by ブクログ

    稀覯本、ナチハンター、ドラッグ問題も深くは掘り下げずに、意外とさらっと話が進んでいくなという印象。ですが読みやすくてちょうどよいのかもしれません。個人的にはブキニストの魅力があまりわからず、もうちょっとその辺りの描写があればなと思った。ヒューゴーの有能な秘書エマ、次作も出てくるといいな。ペリー・メイスンの秘書デラ・ストリートみたいに機知に富んだ秘書にはなんだかあこがれてしまいます。

    0
    2016年04月30日
  • 脳に棲む魔物

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    NMDA脳炎の闘病記。
    2005年に症候群として発表され、2007年にNMDA受容体に対する自己免疫がその原因として特定されたばかりの病気。著者が発症したのが2009年で、テラトーマもなかったことを考え合わせると、発症したのはともかくとして、その後の経過はかなり幸運なものだったといえるだろう。

    新聞記者だそうだが、文章は特にこなれていないし、NMDA脳炎についての記載は自身でも消化不良なのでは、と思わせる内容なので、一般的な読み物としてはやや難が多い。NMDA受容体は海馬に特に多いため、記憶の錯誤などの症状が起こりやすいというのは納得。

    かつて野口英世が分裂病と診断されている者の一部に進行

    0
    2014年09月28日
  • 古書店主

    Posted by ブクログ

    ジョン・ダニング『死の蔵書』のような稀書にまつわるミステリなのかと思っていたのだが、さにあらず。期待外れ。

    0
    2014年08月28日
  • 古書店主

    Posted by ブクログ

    古書についての蘊蓄ものではない。手広く、というか
    あれもこも過ぎる感じ。面白そうな題材、セーヌ川ぞいの
    露天古書商人、ナチ・ハンター、パリを狙った新手の
    麻薬取引、等々、どれか一つで十分作品になるのに、
    もったいない。駐仏米大使館職員が靴としてカウボーイ
    ブーツしか持ってない、なんてあるかしら、と思うけど、
    そういうことにするなら、全体もっとハチャメチャでも。

    0
    2014年08月25日