いけださくらのレビュー一覧
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黒猫視点のスピンオフ第6巻(最終巻)。
最初に書いておきますが、ラストはPSP版「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」のあやせエンドの黒猫版です。「桐乃に本当に好きな相手が出来るまで彼女は作らない」宣言を黒猫に伝えるところで原作から分岐し、「待っていてくれ」と伝えてエンディングに突入します。
原作ラストの納得のいかないエンディングとは一転、多くの人(たとえ黒猫推しではない人も)が「まあそうだろうな」と思うものです。たとえ黒猫ではなく、ヒロインがあやせや、いっそ加奈子だったとしても、それは望ましいかどうかはともかく、過程を丁寧に描きさえすれば、納得のいくものになるでしょう。
ところが(原作の -
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いい感じに いけださくらさんの味も出ていたし、麻奈実との話も原作よりボリュームがあって満足の第3巻でした。京介がしっかり空気を読んで行動してくれるのも見てて好感高かったかな。黒猫に優しくしてるのを見てムッとした桐乃が猛毒を吐く直前に無言でスッと間に入ったりするところとか。
当たり前のことかもしれないけど、コミカライズらしく原作のラノベの言葉を借りずにきちんと絵で表現しているのも、原作で描いていることをよく理解していると感じさせます。アニメ化もされて、かなりこのシリーズは人気が高まってるみたいだし、この流れを更に盛り上げるよう、コミックもこの調子で頑張って欲しい。 -
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黒猫視点のスピンオフ第5巻。
絵柄その他の目立つ欠点は解消して、いちいち気になって引っ掛かったりすることなく楽しく読み終えることができました。
御鏡を桐乃が偽彼氏に仕立てるという原作では読んでいてとても後味が悪かったエピソードはばっさり削られて、黒猫が京介に対する思いを桐乃に打ち明けるところから話が始まります。
黒猫は、桐乃が京介に向ける思いを完全に押し殺していることに気付き、理想の世界――親友としての桐乃も、恋人としての京介も、どちらもあきらめなくてすむ世界――の実現のため、大きな芝居(デスティニー・レコード)を打つことを思いつくのでした…というプロットはこの巻の次の6巻にならないとわか -
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黒猫視点でのスピンオフ、コミカライズ第4巻。
絵柄とか、描き文字とか、背景のディテールとか、これまで気になっていたことはほぼ解消しました。短期間での画力向上はすばらしいと思います。ただ、同じポーズ、同じ表情の黒猫が目立つようになりました。具体的には4~6巻の表紙のようなやや斜め上向きで首を少し傾げているポーズで、普通のちょっときょとんとした感じの日常的な表情です。
コピペして使いまわしているのではなく、おそらく一番得意で描きやすいのではないかと思うのですが、バリエーションが欲しいところです。
この巻では黒猫桐乃それぞれの、友情と京介への恋愛感情の間で揺れる気持ちが読みどころ。中でも、ゴスロ -
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黒猫視点でのスピンオフ、コミカライズ第3巻。
お互いを一層意識するようになった京介と黒猫。追い詰められた桐乃からのメールを見た京介を、黒猫は「呪い」をかけてアメリカに送り出す。京介に連れられて帰国した桐乃は、京介と黒猫の様子を見て黒猫にあてつけるような行動をとる…。原作ラノベでは5巻、「黒猫ルート」とされているあたり。黒猫が桐乃のもとへ向かおうとする京介の背後から頬にキスをする、あの有名なシーンの前後が描かれている巻です。
絵柄をはじめ、描き文字の読みにくさなどのコミックとしての欠点はディテールの乏しさを除けばほぼ解消され、すんなりと物語に没頭できるようになりました。特に黒猫に関しては、前 -
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クラスでの孤立を深める黒猫が彼女を心配する京介に誘われて「ゲーム研究会」へ入部し、「新入部員限定企画コンペ」で同じクラスの「超腐っている」赤城瀬菜と製作するゲームの企画を競うお話。
ストーリー的には原作3~5巻あたりで、黒猫が知らないところで起こっているエピソード(京介がエロゲの深夜販売で秋葉原まで行く話とか)は気持ちよくばっさりと切られています。
これは、原作に遅れて始まり、原作より遅いペースで進行せざるを得ないコミカライズの進度を調整できるとともに、「読者は知っているのに黒猫は知らない」エピソードを描かないことで黒猫の視点で描かれていることがはっきりする効果も顕著で、たまに挿入される五更 -
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コミック「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」3巻に続き、特装版があるのをすっかり忘れて通常版を重複購入してしまった1冊。カバーが違うので、コレクションも兼ねて手放さずにおくことにします。
俺の「妹が」から俺の「後輩が」にタイトルが変わり、巻数も1巻から振りなおしになっていますが、内容的にはこれまでどおり原作小説のコミカライズです。「黒猫視点の」「スピンオフ」と説明されていることもありますが、少なくとも1巻2巻あたりは原作に沿った展開となっており、この時点では「スピンオフ」ではなさそうです。
タイトルどおり黒猫がヒロインとして扱われており、プロローグ(「第零話」)として、入学式前夜の黒猫が、京 -
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表紙から予想していた感じとはちょっと違った。いい方向で裏切られた感じ。
そして、
妹と、メガネっ娘が、かわいい。
さらに、
ヲタクな女性友達キャラのお陰で、話に厚みが出ている感じ。
ただ、
ヲタク、の犯罪との関連性という話がからんでくるのが、ちょっと、うーむ、という感じ。
自分的には、そんな世間の風潮に負けるな!
と思うのだけど、
社交的になるために、実際は何も悪くないのに、好きなものをあきらめなくちゃいけない、っていうのは、
あきらかに、世間側の一方的な傲慢さが、「悪」なのだと思うのだけれど、いかがなものか。
なので、そんな話は持ち出さなくて結構、と思ってしまう。
とにかく、悪かない