星薫子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
舞台はパキスタンのカラチ
文化歴史博物館に勤務するエジプト考古学者グルのもとに一本の電話が入る
麻薬組織の隠れ家で見つかった一体のミイラについての鑑定の依頼だった!
そのミイラは黄金のマスクと王冠を身につけていたことから、幻の「ペルシャ王女」の遺体だと推測された…
本物であれば歴史を揺るがす大発見にミイラを巡ってさまざまな思惑が絡み合い、グルもそれに巻き込まれていく
ミイラに隠された陰謀…
そして衝撃の真相とは…?
パキスタンの考古学ミステリーに大興奮…
そして大変読みやすかった
ミイラの真贋論争に加え、グルの失踪した姪の行方のミステリー
二転三転する展開にハラハラ、ドキドキ…
そして想像を越えた、パキスタン社会の腐敗に衝撃を受ける
しかしそんな社会でしぶとく生きる主人公グルに勇気づけられるし、
彼女を支える信頼できる存在が頼もしい
何よりびっくりするのはこの作品が、実際に起きた事件をもとにしているということ…
(2000年に発覚!12億相当で闇取引されそうになっていた…)
ユーチューブでカラチの映像を観ながら、巻頭にある地図で場所を確認しながらしばし、パキスタンに浸る
が、しかし、ミイラを処理する過程には身震い…
頼むから、私の死体は灰にしてくれ〜〜!(笑)
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購入済み
素敵な思い出
子供の頃、ジュリー・アンドリュースからファンレターの返事をもらったことがあります。素敵な思い出です。
本書『HOME-A Memoir of My Early Years』は、彼女の1935年から1963年までの幼少期からブロードウェイでの成功、『メリー・ポピンズ』のオファーまでを綴った自伝です。
戦時中のロンドン、両親の離婚、10歳で家計を支えた過酷な下積み時代を率直に描き、ミュージカルファンには『マイ・フェア・レディ』の裏話やレックス・ハリソンとのエピソードが魅力的。
文章は繊細でユーモラス、ノスタルジックな味わいがあります。
日本のファンには、映画スター以前の彼女の苦労と成長が新鮮で、グレース・ケリーとの交流も楽しい。感動的で読み応えのある一冊です。
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Posted by ブクログ
ネタバレ毒殺未遂後、なぜ命の危険があるのにロシアに戻ってきたのか知りたくて、本人の手記を読みました
その答えはとてもシンプルで、
まず、ロシアという国を人を文化を心底愛していたこと
『ロシアの人たちはすばらしい。ロシアの人たちは複雑で、思索にふけるのが好きで、私も同じだ。それに、何でもかんでも生きるか死ぬかの問題に置き換えて、この国の未来について議論を交わし始める。私もそうだ。』
『ロシアの文学や映画も好きだ。どれも必ず、苦悶や沈思、苦悩、憂鬱、自省に触れている。』
そして、そんなロシアに自由をもたらしたかったこと
それには命の危険を伴うことを覚悟していたこと
『ある日、もう気にしないことにしようと決めたのである。すべてを秤にかけて、自分の立ち位置を理解して、なるようにしかならないと考えることにしたのだ。自分は反体制派の政治家であり、敵が誰なのかよく承知している。にもかかわらず、敵に殺されるのではないかと始終不安に感じているのだとしたら、ロシアで生活する価値はない。どこかに移住するか、生き方を変えるか、どちらかを選ばなければならない。』
そして実際、ロシア帰国直後に不当に逮捕され、北極圏の刑務所で毒殺されました(2024年2月16日没47歳)
After the attempted poisoning, I wondered why he would return to Russia despite the danger to his life, so I read his own memoir.
The answer was very simple:
First, he loved Russia—its country, its people, its culture—from the bottom of his heart.
“The Russian people are wonderful. They are complex and fond of deep reflection, and I am the same. What’s more, they turn everything into a matter of life and death, then begin debating the future of this country. I do that too.”
“I also love Russian literature and film. Every one of them inevitably touches on agony, deep thought, suffering, melancholy, and introspection.”
And he wanted to bring freedom to that Russia.
He was prepared to face the mortal danger involved.
“One day I decided I simply wouldn’t care anymore. I weighed everything, understood my own position, and resolved that whatever happens will happen. I am an opposition politician, and I know full well who my enemies are. Yet if I spend my life in constant fear of being killed by them, then there is no value in living in Russia. I must choose: either emigrate somewhere or change the way I live.”
And in fact, immediately after returning to Russia, he was unjustly arrested and poisoned to death in a prison in the Arctic Circle (died February 16, 2024, aged 47). -
Posted by ブクログ
ナワリヌイ氏が亡くなった後にドキュメンタリー映画を観、その勢いでこの本を読み始めた。
ナワリヌイ氏存命の間にその活動をリアルタイムで体感したかった、とこの本を読んですごく後悔した。まず、衝撃を受けたのがロシアの実態で、社会主義国とは国民を等しく貧困にして、権力者が搾取するという構図になっており、それが今のロシアであるということ。(それ以外の国でも起こっているが)そして、リアルな話として、あらゆることが賄賂で免れられるということを聞いたことがあったが、それは冗談ではなかったと気付かされた。さらに、情報は統制され、政府に都合よく国民は欺かれている。国による国民に対する詐欺が常態化し、反逆するものは抑圧される。そんなおかしな体制がソ連から今もなお維持され続けているのが不思議だ。 -
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『ペルシャ王女の棺』とは何か古典的ミステリのような邦題だ。主人公はエジプト考古学者の女性。パキスタンのカラチにある文化歴史博物館のスタッフである。裕福な家の出で、外国で高等教育を受けている。
麻薬組織のアジトでミイラが発見され、彼女は鑑定を依頼されるが、そのミイラは、幻のペルシャ王女なのか? そして、三年前に行方不明になった彼女の「最愛」の姪の行方は?
二つの謎が絡んで物語は進行する。その中で語られるのは、保守的なイスラム社会での女性の置かれた立場である。ガラスの天井ならぬ鋼の壁があるようだ。そして政治家や行政組織の腐敗だ。
作者の経歴を見ると、主人公グルと 重なるところがある。自分とパキスタンの女性 たちの立場を重ね合わせて執筆したのだろう。グルの友人というか保護者的相棒のミセス・フェルナンデスがいい味を出している。そしてラストの二行がさわやかな余韻を残している。 -
Posted by ブクログ
残念ながら亡くなってしまったナワリヌイ氏なので、とても、読み進めるのが辛い本となった。
プーチンによる暗殺(未遂)やウクライナ侵略などなど、本当に許せない話ばかりだが、結局トランプは許してしまいそうな情勢(2025年2月時点)
ロシア国民に向けてではなく、プーチンに報いを受けさせたいが、、、叶うのだろうか。。。
新聞記者に記事を書かせたり、討論会を開いて人を集めたり、株主になって株主総会で発言したり、YouTube、Instagramを有効活用したり、、、
プーチンにとっては早く殺したくて仕方なかったのだろうけど、西側諸国や国連、各種人権団体が、彼を救うことはできなかったのだろうか、、、、あまりに辛い。
韓国だったら、ナワリヌイ氏の作った汚職暴露動動画一本だけで政権交代、大統領を失脚させられると思うけど、、、ざんねんです。。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ現代の、現実の人間のお話なのですね。
アレクセイ・ナワリヌイさんについて、映画なども出されていたそうですが、正直私は名前ぐらいしか知らなかったので、すべて無知から読んだために、消化に少し時間がかかるというか、でも結末を知っているとなると、どう読んだらいいのか、どう受け止めたらいいのか、という具合でした。
学生の頃の単位取得のお話など、社会の隅々にまで浸透している汚職のしきたりが、自身の体験を持って共有されていて、
それがフィクションの伏線だったらいいのですが、
本当に皮肉だなーというか。
そして、何度も逮捕され、プーチンという恐怖政治家を敵に回してまで本当にここまでよく活動し続けられたなーと、想像を絶する。まずそもそも文章の口調がかなり明るめというか、前向きなのでなんだか次元が違う方だったんだと思いました。
彼を助けられなかった私たち、この世界、これが現実なんだとも知る。
これを読んでてスノーデンさんの本『独白』を思い出しました。
彼はアメリカ政府から逃れるためにロシアに移住されていた。
スノーデンさんの場合、アメリカ国内の支持者自体は身の危険には晒されない分、何か状況が違う気がする。
恐怖政治は死を覚悟して臨み、それでも屈しないなんてどうしたらできるんだろう。
・・・
ナワリヌイさんの止まることを知らない活動の数々。
モスクワでのディベート討論会の開催、
ライブ・ジャーナルのブログでの発信の数々、
国営企業との株主総会を通しての闘い。
ブログでは、当時流通が始まったインターネットが検閲を避けらる空間であったことを利用し、プーチン政権が汚職を基に成り立ってることなど、論稿を投稿し続けてきたそうです。 2014年に政府に閉鎖されますが、その当時には2000万人の訪問者があったそうです。
2011年に設立した反汚職基金。透明性、普遍性を基本原理に掲げ、活動。
エリツィンの娘夫婦が保有する別邸についてや、
トランスネフチというロシア最大のパイプライン企業会計監査の改竄など、
情報を収集し、表に出していく。
裁判沙汰にもなるのですが、掲載されているイブ・ロシェ裁判での最終陳述が掲載されている。
__毎日何十人もの詐欺師が我々の金を巻き上げているというのに、あなたがたは知らん顔だ。そして国民はそれを許している。こんな筋の通らない話があるだろうか。私はこの状況に耐えるつもりはない。もう一度言う。裁判にかけられようが、かけられまいが、いつまでもあきらめることなく、毅然とした態度で臨みたい。この人生にはもっと大切なことがある。
2013年の市長選出馬、
2018年の大統領選出馬準備、
2020年のノビチョク事件は、他候補の選挙活動期間のことだったそう。
その後、ドイツ療養を経て、
2021年1月にロシアに帰国となりますが、入国時に逮捕される。
いろいろな罪で刑罰が下され、その当時の日記も後半3分の1ほどに収録されています。
2024年2月16日、極東の収容所で殺害された、とのことです。
それでも彼は、たくさんの希望を具体的な形で残していると感じる。
__私は今回実施された選挙には参加が許されなかったが、この選挙運動のおかげで、私たちのムーブメントは新し い段階に進 んだ。地方に設立した各本部のネットワークで、 真の野党勢力が永続的に活動を続けられる構造が-できあがった。つまり、 どんな都市であれ、 避挙に参加して勝っために、市民を抗議デモに動員できる新しい体制が築かれたのだ。
この本もそうだと思う。彼はこう告げる。
__「未来の美しいロシア」は絶対に築くことができるということだ。その実現のために闘わなければならない。私のストーリーはこれからも続く。たとえ私や私の仲間や反体制派の協力者たちに何が起ころうとも、ロシアが豊かな民主主義国家になる可能性は決して消え失せない。嘘と汚戦にまみれた邪悪な現政権は消えてなくなる運命にある。夢は現実に変えられるのだ。
悲惨と希望に満ちた世界とともに、今年も地球が太陽を一周しました。 -
Posted by ブクログ
2023年のノーベル平和賞を獄中で受賞した著者は、イランの市民活動家だ。本書は、反体制活動を疑われてイランの刑務所で「白い拷問」を受けた女性たちに対するインタビュー集である。
権力の横暴について沈痛なまでに考えさせられることは勿論なのだが、本書はインタビューの相手が全員女性であることが語っている通り、女性であることについて多くを問うてくる本だ。
女性たちが拘束される理由について「反宗教的」「反体制的」であることに答えを求めず、秩序に従わない女性に対するイラン・イスラム共和国の苛烈な姿勢に、答えを求めているように読める。
典型的な男女二項対立の図式は慎重に避けられている。屈服しない女性たちを描くことで彼女たちを英雄視しようとしているわけではなく、むしろ女性は英雄的立場を求めたりはしないのだ、という主張が繰り返される。ここに読むべき点が存在する。
本書が物された時が、まだわずか数年の昔であることに、やるせなさを感じてしまう。