アンドリューロスソーキンのレビュー一覧

  • リーマン・ショック・コンフィデンシャル下 倒れゆくウォール街の巨人

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    「時間があると言うときには足りないものだ。」

    誰がリーマンを救うのか、から始まる後編。
    後編でも、各会社の生き残りをかけた画策が見られる。そして、”株主のため”というスタンスを重視している姿は、やはり日本の起業人とは違う考えなのだと感じた。株式会社である以上は、他社を顧みずに自社利益を追求するのが第一に正しい考え方なのだとは思う。

    リーマンショックを通して、金融は貪欲で危険なものだという認識がそれまで以上に広がった。その結果、お金からお金を生み出す行為は不潔で非人間的だという侮蔑が一般化している。そのような考え方は一理あるかもしれないが、人が成功してお金持ちになることを妬んではいけない。

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    2014年06月05日
  • リーマン・ショック・コンフィデンシャル下 倒れゆくウォール街の巨人

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    米国だけでなく、英国、中国、そして日本からも金融エリートが集い、打開策を昼夜を問わず議論し試みるがついにその日がやってくる。100年以上の歴史を誇るリーマン・ブラザーズの破綻である。これに前後して、AIG、モルガンスタンレーなど連鎖倒産の危機が現実的なものとなる。ついに政府が乗り込んで・・・。自由経済を信じ、自由経済を守るために政府が乗り込むという皮肉。上巻に続き、各社のCEO、弁護士、州知事や大統領、財務長官、連銀総裁などの生々しいやり取りが一層加熱する。またじっくり読みたい一冊。

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    2014年05月20日
  • リーマン・ショック・コンフィデンシャル上 追いつめられた金融エリートたち

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    2008年 9月、150年以上の歴史を持つ投資銀行リーマン・ブラザーズが Chapter11 による破産を申請したとき、僕はたまたまイギリスを観光旅行中で、リーマンのイギリス支社が本拠を置くカナリー・ワーフ近くに泊まっていた。破産が発表された翌日、ダンボールを両手に抱えた多くの社員が、涙ながらにビルから出て散り散りに去って行ったのを覚えている。オフィスの近所で従業員のペットを預る商売をしていた親父も、連鎖倒産していた。

    本書は、ベア・スターンズの破綻・救済から、時々刻々と変化する環境の中でリーマンが破綻に至るまでの各金融機関 CEO、財務省、ニューヨーク連銀、FRB のパニックと奮闘を描く。

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    2014年04月08日
  • リーマン・ショック・コンフィデンシャル下 倒れゆくウォール街の巨人

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    日本の小泉政権時代を一気に解決するために
    アメリカの利害関係者がおのおのの立場でどう
    動いたかが分かる本でした。

    良くも悪くも民主主義・資本主義がわかるが
    功罪はおいても決断してきめるリーダーが
    いるかいないかは大事。

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    2014年02月16日
  • リーマン・ショック・コンフィデンシャル下 倒れゆくウォール街の巨人

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    人物の多さと専門用語の多さで、かなり流し読みしてしまった
    史実を知っていれば雰囲気は掴めるものの、会議の内容や、どれだけ重大な決断をしているのかは理解できていない

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    2023年11月24日
  • リーマン・ショック・コンフィデンシャル上 追いつめられた金融エリートたち

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    英訳特有の読みにくさはあるが、市場取引に8年携わり、ニューヨークに1年駐在した身からすると、非常に臨場感をもって楽しめる内容だった。同時に、世界の金融界の中枢は、登場するほんの数十人が仕切ってると思うと、とてつもなく恐ろしいと感じた。どうすれば、こんな人間たちに仲間入りできるのだろうか。キャリア、資産、何もかもぶっ飛んでいて、その意味でフィクションに近い感覚で読んでいたと思う。

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    2020年08月03日
  • リーマン・ショック・コンフィデンシャル下 倒れゆくウォール街の巨人

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    ネタバレ

     最初にエピローグを読めばよかった。登場人物が多いので、全体像把握してから読むべきであった。それにしても、リーマンショックと言えば、日本でも仕事面・生活面でも身の回りで影響があったように記憶しているが、アメリカ本土ではリーマンだけでなく大手金融機関が軒並み大変になっていたことは恥ずかしながら知らなかった。エピローグに簡潔にまとめられている。


    「わからない、まったく」ポールソンは疲れた声で言った。頭のなかはまだリーマン・ブラザーズとメリルリンチの運命のことでいっぱいだというのに、AIGのための解決策も考えなければならないのか?

     ミラーは一刻も早く会社を売却する方法を探っていた。この業界は

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    2018年10月13日
  • リーマン・ショック・コンフィデンシャル上 追いつめられた金融エリートたち

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    リーマンショック後のウォール街のドタバタを再現。キーマンの動きをインタビューを基に克明に描いてくれている。アメリカの書籍らしく、人物説明が生い立ちから入るので、行ったり来たり感が強いのはご愛嬌か。

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    2018年01月03日
  • リーマン・ショック・コンフィデンシャル上 追いつめられた金融エリートたち

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    リーマン破綻までの一連の流れが生々しく書かれている。登場人物が多く流れを掴みにくいが、現実ではこの様に様々な人物が登場しその利害が絡み合いそれが結果となっていく事が伝わってくる。

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    2016年01月12日
  • リーマン・ショック・コンフィデンシャル下 倒れゆくウォール街の巨人

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    (上下巻共通)
    結果としてどんなことがおこったかはわかっていたけれど、どんな経緯で事態が推移していったのかがわかって興味深く読めました。
    何が正しい選択だったのかはわかりませんが、政治家がメンツにこだわらなければもう少し軟着陸の可能性が有ったんじゃないかと思います。
    あと、経営者が事態をちゃんと把握できないのもおっかない感じでしたね。

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    2015年07月04日
  • リーマン・ショック・コンフィデンシャル上 追いつめられた金融エリートたち

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    (上下巻共通)
    結果としてどんなことがおこったかはわかっていたけれど、どんな経緯で事態が推移していったのかがわかって興味深く読めました。
    何が正しい選択だったのかはわかりませんが、政治家がメンツにこだわらなければもう少し軟着陸の可能性が有ったんじゃないかと思います。
    あと、経営者が事態をちゃんと把握できないのもおっかない感じでしたね。

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    2015年07月04日