柿原朋哉のレビュー一覧

  • これが最後の仕事になる

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    これが最後の仕事になる。から始まる短編集。
    最後の仕事は一体何なのか。先ずはそれを念頭に置いて読み始めるので短編だけれどどれも読み応えがあった。それぞれの作家らしさも出ていた。まだ読んだ事がないけれど高田崇史さんの作品を読んでみたい。

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    2024年11月03日
  • 匿名

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    2人の登場人物からの目線で物語が進む。
    読みづらいわけでないが文章の書き方は稚拙である。

    途中からFの正体も何となく想像がつくし
    Fになるべくしてなった理由、最後の回収も浅く感じてしまった。

    過去の古傷の中で人は成長するということなのだろうか。

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    2024年10月27日
  • #ハッシュタグストーリー

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    よく使うSNSを題材にした物語、よく見ているYouTuberの名前が出てきたり。
    それぞれちゃんと面白かった。
    1番好きだったのは #ウルトラサッドアンドグレイトデストロイクラブ。
    ウルトラサッドなんてぶっ飛ばしちゃえばいいんだ。

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    2024年10月23日
  • #ハッシュタグストーリー

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    タイトルに“#(ハッシュタグ)”を入れてる辺りが現代っぽい。SNSと人間関係の話。

    SNSはめちゃくちゃ便利だけど、同時にめちゃくちゃ怖く感じた。

    四話目の“#ファインダー越しの私の世界”で「『花束みたいな恋をした』みたいな話だなぁ」と思いながら読んでたら、作中にタイトル出てきて発叫した。(まさに5日前に観たばっかだった)

    ウルトラサッドアンドグレイトデストロイクラブ

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    2024年07月09日
  • 匿名

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    若い世代の作家さんを読んでみようと、内容はまったくわからないまま手に取ってみましたが、読みやすく面白かった……というか、苦しい小説でした。
    文量はさほどあるわけじゃないんですけど、いじめの被害者の思い、そして中心ではないけれど加担して加害者側になった者の思い、毒親と呼ばれてしまいそうな親子関係までも、繊細に描かれてるんですよね。それが読んでてとても苦しかったし、そして私が若い世代だった頃に読んだ小説や、過去に読んできた古典的な文学らがいくつも頭をよぎった。結局、いくら時代は変わっても、根本的なところでは普遍的なテーマなんだなあと。人は繰り返すんだなあと、やけにしんみりと思ってしまった。
    Fとい

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    2024年04月19日
  • 匿名

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    自分と向き合える勇気はありますか?
    そんなメッセージ性を感じる作品でした。

    YouTuber「ぶんけい」さんこと、柿原朋哉さんデビュー作『匿名』の概要と感想になります。

    「あと一歩のところまで来た。」の一文から始まる本作は、本当の自分と向き合えないまま周囲の同調圧力に息苦しさを感じ続ける女性と、過去の自分から生まれ変わろうと歌手を目指す女性の視点が交互に描かれる作品になります。

    対照的な二人が「歌」によって過去と未来に向き合っていく姿は、SNSが日常に溶け込んだ現代的なリアリティを感じさせる作品でした。前向きな終わり方であったものの、どこか物足りなさを感じる読後でしたが今後の作家としての

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    2024年02月15日