早川圭子のレビュー一覧

  • はじめての王朝文化辞典

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    ネタバレ

    とても面白かったです!
    物の名前と説明だけではなく、それが登場する作品を引用して解説していたので頭に入りやすかったですし、物の意味を知ると見える世界がこんなにも変わるんだな〜と驚かされました。
    平安時代の文芸作品には苦手意識があったのですが、本書を読んで興味が湧きました!

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    2023年09月29日
  • はじめての王朝文化辞典

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    素敵!
    川村裕子氏の著作はいくつか読んでいます。
    どれも共通するのは、
    優しく穏やかな語り手がいること。
    まるで平安時代の物語に出てくる女房に案内されている気分になります。

    たくさんの説明で疲れているときにも、
    励ましてくれる、
    あたたかでやさしい王朝文化への入門書なのです。


    さて、この本は、
    平安時代に当たり前のように出てくる言葉や風習、物、場所を解説した本です。
    解説といっても、心配いりません。
    とてもとてもわかりやすくガイドさんが案内してくれます。

    最初は寝殿造などの建物のお話から。
    ほんとうに、一緒に建物を見て回るような気分になれます。

    平安貴族たちの暮らしは、結構忙しく、

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    2023年02月25日
  • はじめての王朝文化辞典

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    辞典と言うには語りが多すぎる、
    だが柔らかい語り口を読んでいるとこれ以上ないくらい、ビジュアルな文で、臨場感が素晴らしい。楽しく読み進められるし思ってきたよりずっと面白かった。
    王朝ものはやはり楽しい。

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    2025年09月06日
  • 平安のステキな!女性作家たち

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    これも一気読み。本当は一緒に購入した『平安男子の元気な生活』の方が先行みたいだけど、明日の『光る君へ』に清少納言の有名なシーン(香炉峰の雪)が出るらしいので、こちらを先に読まずにはいられなかった。
    『平安女子…』と同様の超現代的表現による、川村先生の語り口は、本当に軽快!逆に、こういう表現に慣れてない方々にはちょっと眉を顰められるくらい⁇昔「桃尻版 枕草子」が当時の若者であったはずの自分にはちょっと苦手だったので、今の若い人でも苦手な人はいるかもね。
    道綱母と清少納言のあたりで、一瞬、大石静さんもこの本読んでないか…と思ってしまったけど、発行がかなり最近なのでそれはないかな? ただ、参考文献に

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    2024年04月20日
  • 平安のステキな!女性作家たち

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    藤原道綱母、清少納言、紫式部、和泉式部、菅原孝標女のことが書いてありました。有名すぎる清少納言や紫式部のことは多少知ってますが、他のお三方の書いたものについてはよく知らなかったので、興味深く読みました。

    この五人は、書いたものの形式や内容がそれぞれに異なっています。エッセイ、小説、自伝的な日記(主婦の日常、大恋愛の回想や歌、旅)など。セレブ婚だった道綱母、略奪愛の和泉式部の日記を書いた動機などはなるほど~と思いました。
    特に、道綱母の日記は、セレブ婚してても、一夫多妻のなかで生きる女性の焼きもちや焦り・不安なんかが書かれているらしい。で、これが紫式部の心理描写に影響を与えているって話も興味深

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    2024年03月25日
  • 平安のステキな!女性作家たち

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    平安時代の女性作家たちの人生や暮らしをざっくりとさらえた。やさしい言葉で書かれているので、わかりやすかった。語り口はポップ。
    たくさん入ってるイラストが綺麗でわかりやすくていい…早川圭子さん(日本画家)の絵だそう。

    コラム(特に、歌集のいろいろ がありがたかった!)や写真、たくさんあげられてる参考文献等、入門書に適してるなと思った◎

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    2024年02月03日
  • 平安のステキな!女性作家たち

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    目新しい情報なし。また、文章のタメ口が気に障ったため評価を下げました。あだ名をつける意味も分からない。「あだ名(名前)」って書いていた箇所もあったくらいだから意味がない。

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    2024年08月08日
  • 平安のステキな!女性作家たち

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    道綱母、清少納言、紫式部、和泉式部、孝標女の経歴と作品が、「川村節」で紹介されていく。
    既刊の「平安女子の楽しい!生活」などの路線で、親しみやすく、読みやすい。

    『蜻蛉日記』について、「ネガティブモード」で貫徹したすごさを指摘していた。
    また、『更級日記』に出てくる宮仕えへの夢を、物語への夢、物語作家としての自己アピールとして読み解いた。
    この辺りは、そういう見方をこれまでしたことがなかったので、新鮮だった。
    川村さんの説なのかもしれない。

    よく取り上げられる作者たちだけれど、こんな話があったんだ、という発見もあった。
    まず道綱母(本文では「道綱ママ」)。
    養女を時姫所産の詮子とともに裳着

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    2024年02月18日
  • はじめての王朝文化辞典

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     平安時代の貴族たちはどのような生活を送っていたのか、住んでいた家や調度品、服装、儀式、季節の行事、食事や音楽、娯楽、病気、信仰や風習などはどのようなものだったのか、「蜻蛉日記」、「枕草子」、「源氏物語」等の文学作品を通して、具体的に描かれた物や事柄について詳しく解説をしたもの。挿絵も多く付されており、理解を大いに助けてくれる。
     
     それらの物や事柄がどのようなことを含意しているのか、ある場合には、登場人物の位置や関係であったり、その心情を如実に示しているものであることを、著者は丁寧に教えてくれる。引用されている文章はいずれも数行程度のものなのだが、著者の解説により、それらの文章を大変ふくら

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    2023年09月26日