読売新聞社会部「あれから」取材班のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
紙面を賑わせた22人のそれからに迫った一冊。一時話題になった人の人生もそれぞれ続いていく。読んでいくうちにぐっときます。
山で13日間死線をさまよった30歳は、嫌なことも嬉しいことも生きているからだと実感している。普通の幸せを今かみしめている。
松井を5敬遠し罵声を浴びた17歳は、2回松井と対談する機会があった。松井は『甲子園で全て敬遠なんて、後にも先にもないこと。5敬遠されるのもうなづけるバッターだと言ってもらえる選手にならなければというのが、自分の頑張るエネルギーになった』と振り返った。お互いがあの出来事を人生の中でプラスにできた。つまり、どちらも勝者だ。