國方栄二のレビュー一覧
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504P
ギリシアローマ時代に出来た本が素晴らし過ぎて、人類はここでもう完結してたんじゃないかと思う。
エピクテトスの人生談義に『人は起こることではなく、それをどう捉えるかで心が乱される』って言葉があるんだけど、私人からマウンティングされたことないし、裏切られたことも無いんだけど、マウンティングと裏切りって捉え方でかなり左右される気持ち悪い言葉だなと思った。こういう言葉昔から苦手。
ニーチェ、アラン、パスカル、夏目漱石も尊敬していた!古代ローマの哲学者「エピクテトス」
言行録「人生談義」は人生にまつわる悩みごとを先生が切れ味抜群に回答。夏目漱石も愛読した名著。
エピクテトスが「早く走 -
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442P
ストア派の思想
エピクテトス
1~2世紀、ローマ帝国時代のストア派哲学者。解放奴隷出身でネロ帝に仕えた。ローマ帝政時代のストア派の哲学者。小アジアのフリギア出身の奴隷であったが解放され、文章家としてネロ帝などに仕える。外的なものに左右されず、自己を確立することによって自由を得ることを説いた。その思想は、五賢帝の一人、哲人皇帝といわれるマルクス=アウレリウス=アントニヌス帝にも影響を与えた。
「うん、だがなぜ君はこの人を、彼自身の悪に気づくことから引き離すのか。彼がどこに進歩を求めるべきかわかるように、彼に徳の仕事を君は示そうとしないのか。気の毒な、君の仕事のある処に進歩を求める -
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自分の力が及ぶもの=意思と理性のみを重視し、力の及ばないもの=肉体、役職、財産、他人等には一切期待しない。そして意思を誘惑する様々な心象≒欲望を避ける訓練法などを勧めながら、逆に外的なものに意思を依存した人間の末路や有様が刻々と語られる…
「外的なものに一切依存しない」という姿勢は、リスク回避という後ろ向きな目的ではなく、意思を完全に自由にするためには捨てなければいけないものなのだ、と理解した。
上巻と下巻を通して読んだが、やっぱり思想の全体感を掴むには難しい。と思ったら、下巻最後の「要録」に40ページ程で全体の要約があった笑
なんだ、最初にこっちから読んでおけば良かった! -
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古代ローマのストア派の代表的哲学者として伝わる「エピクテトス」の講話を弟子がまとめたものとされる本である。
旧訳本を1度読んだが、新訳が出るに及んで、再度読み直した次第である。
一貫している内容は、ストア派的世界秩序をベースに、真に自由に生きることを目指し、以下の内容を説く。
「求めて得損なわず、避けて避け損なわず。」
「権内にあるもののみが君の自由になるもの。権外にあるものは一切自由にならないもの。」
本書の内容は上記の内容を繰り返し説くものと言える。
本書からは仏教書に通じる何かを感じる。
所々になんとも言えない親しみやすさを覚える。
これが何かは、まだうまく言語化できない。 -
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期せずして、本書の通読講義を受けることができた。
今回で『語録』部の通読を終え、残すところもわずか。この機会がなければ”ストア派”に親しむことはなかっただろうし、講義では『Epictetus: A Stoic and Socratic Guide to Life』(A. A. Long)の紹介ー外国語はまったくだめは私にとっては救いーもあり、一気に距離を縮めることができたように思う。
本書で「意志」と訳されている語は、今日わたしたちが日々使用する「意志」との隔たりは大きい。そこにはストア派ーそしてエピクテトス特有の倫理「Theos=Cosmos=logos」「決定論+運命論」が色濃く反映され -
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ストイックに生きるということについて。
100分で名著の自省録はこの本を参考にしていたのかもしれない
…ストア派によれば、正しく理性を働かせて行った行為が徳のある行為で、そうでない行為は悪徳だということになる。
正しく理性を働かせて徳を持った状態、この状態こそが「幸福」な状態である。
健康・美貌・財産・名声はそれ自体として考えた場合に、善でも悪でもない。そうしたものは外部的な条件にすぎず、それらをどのように用いるか、そしてそのためには理性を正しく働かせることが肝要である。どんな態度をとるかで善悪が分かれる。
善を悪と見誤ったり過誤を引き起こし、知性の力を弱めるのは情念
禅との違いは、禅は -
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ストア哲学の入門本としてお勧めできる一冊.
「哲学は外部にある何かを得ることを約束するものではない」
「間暇は学びがなければ死に等しく,いける人間の墓場でしかない」
「優れた裁判官は不正を罰するがこれを憎むものではない」
「どんなことでも予期しているものにはその分打撃は少ない」
「人々を不安にするのは事柄ではなく事柄についての思いである」
「自分のものでないものを何一つ求めない」
富や健康,名声そのものは善でも悪でもない.
「心象よ,少し待っておくれ.お前は誰なのか,なんの心象なのかを見させてくれ.」
ストア哲学はただ困難を耐え忍ぶを進めるんじゃなくて不退転の精神をもつこと
精神的反脆さ -
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キュニコス派 ディオゲネス
ストア派初期 ゼノンなど
ストア派中期 キケロなど
ストア派後期 セネカ、エピクテトス、マルクスアウレリウス
4割くらいはセネカ、エピクテトス、マルクスアウレリウスでしょうか。
それぞれの哲人の人生をざっくりとエピソードと格言を織り交ぜつつ紹介。んで誰が誰の師匠弟子で、(時代を超えて)誰の影響を受けていて、でもこういうところに違いがあんのよー、と親切に教えてくれながら進んでいきます。
「どうせ全部借り物(死んだら終わりだし、人間は必ず死ぬし、しかも結構すぐ死ぬ)」
ここで紹介される名言格言は多いんですが、私にとっては数多くの哲人が様々な表現で語ってくれても -
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われわれの力が及ぶのは「判断、衝動、欲望、忌避」といった、意志のみである。それ以外のものは力の及ばないものである。力の及ぶものだけに注意を払い、それ以外の事物に心を奪われるべきではない。 といった趣旨のことを述べ続けている。
度々ソクラテスやディオゲネスがリスペクトの対象として引き合いに出される。一方でエピクロスはやはり敵対視されている。
古代哲学は万物の根源(火だとか水だとかアトムだとか)を何なのかという命題をよく議論している。エピクロスは自然現象を知ることが不安を払拭し、心の安寧につながると考えていた。一方でエピクテトスは、そういった力の及ばないことを考えても無駄だという立場をとる。ここに -
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エピクテトス(50?-135?)自身が著した本ではなく、アリアノスが師から聴いた講話を出来るだけその話し方そのままに再現した形で記録した『語録』、それを簡潔にまとめた『要録』、種々の筆者によりエピクテトスに言及した断章を幾らか集めた『断片』を収めたもの。岩波文庫上下巻の大半は『語録』が占めており、あとの2編は分量はごく少なく、下巻の後半に載っている。
昨2020年に岩波文庫から出た「新訳」版なのだが、『語録』はどうも読みにくかった。平明な言葉を話しているのに、文と文の相互関係が意想外に乱れており、現代日本語としてはちょっと分かりにくすぎる。思うに、「分かりやすくなるよう」に括弧[ ]などで -
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古代ギリシャ ストア派の哲学者エピクテトスが説いた考えを著した本の新訳。
エピクテトスは生また時からの奴隷であり、人生の途中で奴隷を解放されたという異色の経歴の人物。
そんな苦しみを耐え抜いた人の説く哲学だから綺麗ごとは一切なく、理路整然とどう考えるのが納得できるかに終始している。
言っている内容はハッとさせられるものも多いし、読む価値はあるのだが、如何せん2000年前の事柄が引き合いに出されるから、共感できないことも多い。
そして多分、激情家だったのだろう。
ヒートアップすると次々に違う話に波及するし、他の学派をディスり始めれば、けちょんけちょんに言うしで、ついていくのが大変だった。 -
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一目見て、私が求めていたものだと直感して購入。もともとストア哲学に関心があり、その、いかに生きるべきかを説いた、実践的な教説が気に入っていた。読むと、著者はストア哲学の新しい解釈を引っさげて本書を刊行したらしく、それがまた実に明瞭で、しっくり来る。どうもこの著者はギリシャ・ローマの教養のみならず、漢文学にも通じているようで、それが我々日本人に西洋の古典を分かりやすく教示する基盤となっていると感じた。私自身は論語を始めとして儒教に依拠していることもあり、著者の説くストア哲学と思想的に衝突するかと思いきや、その点も著者が日本的教養をかなり有しているおかげで、私にしても快くこの本を受容できた。これが
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あまり多くはないストア派に関する書籍だが、書店で見かけて気になって購入。
代表的なストア派の哲学者であるセネカ、エピクテトスなどなど、彼らの思想とその背景を知ることができる。
思ったよりも時代背景や哲学者の日々の生活の記載が多い。もちろん思想だけ切り取ってしまえるものではないのかもしれないが、あまり一般読者向けではないのかもしれないと思った。ただ、そうした人物伝と思想の解説は分けて記載されているので、ごちゃごちゃにはならない。
あと終章を読むと大まかな思想の流れがつかめるので、ストア派初体験の自分はそちらを先に読んでから全文を読んだ方が良かった気もする。
エピクテトスの時代を先取りした -
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ネタバレ下巻は「語録」の残りと断片集、短い「要録」が収録されている。語録は相変わらず「自分の力の及ばない物事にわずらわされず、自分の自由になる唯一のものである意志を善くしていく」ことをいろいろなテーマに合わせて繰り返し繰り返し語っているのだが、ちょっとわかりにくい。しかし巻末に収録されている要録は非常にコンパクトにわかりやすく書かれていて、もうこれ読めば十分じゃないかというか、今まで読んできた語録は何だったんだと思わされる(笑)。
哲学の学校は健康な者が来るところではなく、病気の者が来て苦しんで帰るところだ、という一節があったが少し考えさせられた。結局のところ、私は人生の意味とか実存的不安に悩んでいな -
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ネタバレ解放奴隷の哲学者エピクテトスの話を弟子がまとめた「語録」の前半が収録されている。けっこう回りくどい感じの文章で、しかもジョーク交じりなんだけどその冗談が分かりにくいので何を言っているのかよくわからなくなって辛い。でも大体は「唯一自分の自由になるものである意思をコントロールし、自分の力の及ばない不運や病気、死などにわずらわされるな」「自然(運命)に従って生きよ」ということを手を変え品を変え繰り返している感じで、ストア派思想の処世的な部分がクローズアップされている印象を受ける。これがストア派後期思想なのだろう。
「自分の意志に反しているとき、そこが牢獄である(だからソクラテスは牢獄にはいなかった)