國方栄二のレビュー一覧

  • ギリシア・ローマ ストア派の哲人たち セネカ、エピクテトス、マルクス・アウレリウス

    Posted by ブクログ

    ストア派の系譜、奴隷から皇帝迄多様な人々が師弟関係にある。真理を探究する者の魂に世俗の肩書きは気にならないのかも知れません。

    0
    2021年06月21日
  • ギリシア・ローマ ストア派の哲人たち セネカ、エピクテトス、マルクス・アウレリウス

    Posted by ブクログ

    ストイックに生きるということについて。

    100分で名著の自省録はこの本を参考にしていたのかもしれない

    …ストア派によれば、正しく理性を働かせて行った行為が徳のある行為で、そうでない行為は悪徳だということになる。
    正しく理性を働かせて徳を持った状態、この状態こそが「幸福」な状態である。
    健康・美貌・財産・名声はそれ自体として考えた場合に、善でも悪でもない。そうしたものは外部的な条件にすぎず、それらをどのように用いるか、そしてそのためには理性を正しく働かせることが肝要である。どんな態度をとるかで善悪が分かれる。
    善を悪と見誤ったり過誤を引き起こし、知性の力を弱めるのは情念

    禅との違いは、禅は

    0
    2020年09月22日
  • ギリシア・ローマ ストア派の哲人たち セネカ、エピクテトス、マルクス・アウレリウス

    Posted by ブクログ

    ストア哲学の入門本としてお勧めできる一冊.

    「哲学は外部にある何かを得ることを約束するものではない」
    「間暇は学びがなければ死に等しく,いける人間の墓場でしかない」
    「優れた裁判官は不正を罰するがこれを憎むものではない」
    「どんなことでも予期しているものにはその分打撃は少ない」
    「人々を不安にするのは事柄ではなく事柄についての思いである」
    「自分のものでないものを何一つ求めない」
    富や健康,名声そのものは善でも悪でもない.
    「心象よ,少し待っておくれ.お前は誰なのか,なんの心象なのかを見させてくれ.」

    ストア哲学はただ困難を耐え忍ぶを進めるんじゃなくて不退転の精神をもつこと

    精神的反脆さ

    0
    2019年05月15日
  • ギリシア・ローマ ストア派の哲人たち セネカ、エピクテトス、マルクス・アウレリウス

    Posted by ブクログ

    キュニコス派 ディオゲネス
    ストア派初期 ゼノンなど
    ストア派中期 キケロなど
    ストア派後期 セネカ、エピクテトス、マルクスアウレリウス

    4割くらいはセネカ、エピクテトス、マルクスアウレリウスでしょうか。

    それぞれの哲人の人生をざっくりとエピソードと格言を織り交ぜつつ紹介。んで誰が誰の師匠弟子で、(時代を超えて)誰の影響を受けていて、でもこういうところに違いがあんのよー、と親切に教えてくれながら進んでいきます。


    「どうせ全部借り物(死んだら終わりだし、人間は必ず死ぬし、しかも結構すぐ死ぬ)」

    ここで紹介される名言格言は多いんですが、私にとっては数多くの哲人が様々な表現で語ってくれても

    0
    2025年02月02日
  • 哲人たちの人生談義 ストア哲学をよむ

    Posted by ブクログ

    ストア派とその周辺の思想をフラットに眺め渡すことができる。第5章のパトスについての解説が特に勉強になった。

    0
    2024年10月07日
  • ギリシア・ローマ ストア派の哲人たち セネカ、エピクテトス、マルクス・アウレリウス

    Posted by ブクログ

    一目見て、私が求めていたものだと直感して購入。もともとストア哲学に関心があり、その、いかに生きるべきかを説いた、実践的な教説が気に入っていた。読むと、著者はストア哲学の新しい解釈を引っさげて本書を刊行したらしく、それがまた実に明瞭で、しっくり来る。どうもこの著者はギリシャ・ローマの教養のみならず、漢文学にも通じているようで、それが我々日本人に西洋の古典を分かりやすく教示する基盤となっていると感じた。私自身は論語を始めとして儒教に依拠していることもあり、著者の説くストア哲学と思想的に衝突するかと思いきや、その点も著者が日本的教養をかなり有しているおかげで、私にしても快くこの本を受容できた。これが

    0
    2019年02月17日
  • ギリシア・ローマ ストア派の哲人たち セネカ、エピクテトス、マルクス・アウレリウス

    Posted by ブクログ

    あまり多くはないストア派に関する書籍だが、書店で見かけて気になって購入。

    代表的なストア派の哲学者であるセネカ、エピクテトスなどなど、彼らの思想とその背景を知ることができる。

    思ったよりも時代背景や哲学者の日々の生活の記載が多い。もちろん思想だけ切り取ってしまえるものではないのかもしれないが、あまり一般読者向けではないのかもしれないと思った。ただ、そうした人物伝と思想の解説は分けて記載されているので、ごちゃごちゃにはならない。

    あと終章を読むと大まかな思想の流れがつかめるので、ストア派初体験の自分はそちらを先に読んでから全文を読んだ方が良かった気もする。

    エピクテトスの時代を先取りした

    0
    2019年02月04日
  • 哲人たちの人生談義 ストア哲学をよむ

    Posted by ブクログ

    ヘレニズム~ローマ期のストア哲学の考え方をキュニコスやエピクロスと比較しながら紹介
    人生の幸福は何か?の定義から全然現代人と異なるので、ストア派のテキストを安易に自己啓発書として読むのはどうかと考えさせられる

    0
    2025年03月23日
  • ギリシア・ローマ ストア派の哲人たち セネカ、エピクテトス、マルクス・アウレリウス

    Posted by ブクログ

    タイトル通り、ストア派の哲学者たちの人生、エピソード、格言などに的を絞った本。特にローマ帝国の後期ストア派の面々のドラマティックな人生は読んでいて面白い。思想についてはかなり簡単に触れるだけになっているけど、結構わかりやすいかも。巻末の参考図書リストを目当てに読んだんだけど、思ったより良かった。
    ただ、最後の人生の処世術的な部分の解説は繰り返しも多くてちょっと冗長に感じたかな。一般層向けの本だからこういう部分が必要なのかもしれないけど…。もうちょっとこの著者の思想部分の解説を読んでみたかった。

    0
    2024年08月29日
  • 哲人たちの人生談義 ストア哲学をよむ

    Posted by ブクログ

    自分ができることに専念するよう仕向けてくれたストア哲学。その系譜や哲学を紐解く内容で、啓発本の類いでは触れられないことが知れて、見方が少し変わった。断片的に語録を味わいながら読むのとは違い、どうしてそういう考え方が出てきたか、幸福を考えることから紐解いてくれている。

    0
    2022年09月18日