柳すえのレビュー一覧

  • バスタブで暮らす

    Posted by ブクログ

    なんとなくライトノベルを読みたいなと思い、「ラノベ おすすめ」でネット検索したところ本書がヒットしたので購入。とりあえずガッツリ系のラノベ(主人公最強系とか、転生系とか)ではなく、一般文芸よりの静かなラノベが読みたいと思い本書を選んだ。

    読んだ感想としたは、ラノベというより一般文芸っぽく、さらにどちらかといえば純文学っぽいテイストの作品かなと思った。というわけで、けっこう読み手を選ぶと思う。かくいう自分は純文学があまり好きではないので、評価は低めの☆3とした。

    本作のあらすじとしては、主人公がブラック企業でメンタルをやられて実家に帰るところからはじまる。で、実家でもバスタブのなかだと心が落ち着くことが判明して、そこに住み着くようになる。さらになんやかんやあってVtuber活動をするようになり、さらにさらに母親の体調が悪くなったりとなんやかんやしながら人間的に成長する、というお話。

    キャラクターが個性的だったり、セリフのいい回しなんかはいかにもラノベっぽい。一方、本作の最大の特徴としては、「現実なのか、主人公の妄想世界なのかよくわからない描写」が多く描かれている。登場人物たちがいきなり能面をかぶりだしたり、トンネルの中に入ったりとおもったら突然海のシーンになったりと、一読しただけではつかみきれない幻想的な雰囲気が本作にはある。この「一読しただけではつかみきれない」という部分(悪く言えば意味不明)が自分的には純文学っぽいと思った。

    ☆3としたけれど、いろんな意味で挑戦的な作品でなかなか面白いと思った。作者さんの別作品もぜひ読んでみたい。

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    2024年09月28日
  • バスタブで暮らす

    Posted by ブクログ

    久しぶりに読んだライトノベル。
    自分はどちらかと言うとテンションが高い側の人間だなと思ったが、それでも生きづらさや周りとの違いを感じて毎日のように病んでいるのでめだかちゃんに共感することが多かった。

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    2023年11月19日
  • わたしはあなたの涙になりたい

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    タイトルや表紙から受ける印象通り、泣ける系小説でした。
    中高生で本をあまり読んでいない人にはお勧めします。読みやすいし、いろんなことが起こるのですらすらと読めると思います。
    ただ、いろんなこと盛りすぎて「一人の周りでありえないこと起こりすぎだよー」って突っ込みたくなるから、普段たくさん読書している人には勧めません。

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    2023年09月01日
  • わたしはあなたの涙になりたい

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    舞台は福島県郡山市。
    福島、、、、となると、タイトルとあいまって震災が題材かなと思った。ピアノを弾く少女が表紙なので、あの「奇跡のピアノ」かな、と思った。
    ダイビングシーンがプロローグにあるので、
    震災で沈んだものを連想して、なおさらそう思った。(震災の物語、ではなかった)
    2022年、今年の夏の高校野球。ベスト4まで勝ち進んだ聖光学院の野球部が実名で出てくる。
    主人公八雲の母が、塩化病という難病にかかってしまうところから物語は始まっていく。
    震災や聖光学院、太宰治の『トカトントン』や、
    ショパンコンクール、ワルシャワ侵攻、という本物が出てくるので、塩化病がなんかポーンと突き抜けた不思議な感覚だった。
    天才ピアニストの揺月との出会いと成長。
    母を失い、心のよりどころを揺月に見出していく八雲。揺月もまた、八雲は心の支えだったようで。。。その後イタリアに留学した揺月は、塩化病になってしまう。。

    私としては、清水のエピソードと、ポーランドワルシャワ(ショパンの物語)がいいなと思った。
    軽さと軽やかさの違い、という文章があって、
    揺月の魂は軽やかだけど軽くはない、と書かれていた。なるほどなと思った。

    たまたま重なってしまったのだろうが、
    戦禍のワルシャワは現在のウクライナを思わせ、
    さらに聖光学院が出てくるので、それら「現在」と
    震災という「少し前の過去」が、実生活の時間の経過という妙なリアリティを持って、
    病でも戦でも災でも、愛するもの(人も街も、腕や足も)が失われるということ、を私に突きつける気がした。それらを何か別のことに利用する是非も。

    ただ、あちこちに小さな違和感があって、ん?と、ひっかかると、スッと引き戻される気がした。
    たとえば、母を失ってひとりになった小3の八雲が
    ひとり暮らしをしてる違和感。これは父のところに行くか施設に入るとこだよなと思ってしまう。
    (児童相談所に保護される案件だわ)
    揺月を失って家に引きこもるにも、大量の食料を買い込んでいるところも違和感。
    憔悴してたら食べることなんて考えないと思うが、、、と思ってしまった。
    連絡がつかなかったら心配して家に来そうなものなのに、2年もの間、清水も父さえも来ないのかという違和感。とか。。

    ともあれ、読んでいてピアノの調べが聴こえる気がしたし、
    あの義手や義足は本当に出来ればいいなと思うし、
    揺月のビデオはすてきだった。ラストで初めてタイトルの意味がわかった。
    リアルとファンタジーを合わせた「濃い」物語だった。

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    2022年12月20日
  • わたしはあなたの涙になりたい

    Posted by ブクログ

    物語的には面白かった。
    少し残念なところは、地元に寄り添って地区名や場所の名前を出しすぎて、福島県の地理がまったくわからない人にはあまり優しくないような気がした。
    また、冒頭で世界に数例と言っていた塩化病を主人公が2回も体験するのも作り物感が増して泣けなかった原因かもしれない。

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    2022年12月05日