小砂川チトのレビュー一覧

  • ゾンビ回収婦

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     AIに職を奪われた主人公は、「ザ・グランド・口唇期ホテル」なるVR空間で、ゾンビの死体を片付ける仕事に就く。しかもそれは、プレイヤーを消してまで手に入れた仕事だった。
     しかし、主人公がそこまでして仕事を求める理由は、労働への熱意からではない。「完璧に役割を果たさなければ、誰からも認められない」という恐怖心の裏返しなのだ。作中には、幼少期から身についた承認への渇望が見え隠れする。
     それにしても、「ザ・グランド・口唇期ホテル」というネーミングには思わず笑ってしまった。口唇期という言葉から連想される幼児的な欲求と、主人公のワーカーホリックや承認欲求が表裏一体であることが、巧みに示されているよう

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    2026年08月02日
  • ゾンビ回収婦

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    ネタバレ

    ゾンビ退治ゲームの、死体処理を誰がやってるかなど、考えたこともなかった。面白い。内容もそうだけど、文章を摂取する愉しみが得られる作品だった。
    特に冒頭のスピード感、身体性がクセになる。
    暗いゲームの世界観、口唇期ホテルの造り描写は静かながらも克明で、読者の私も入り込んでいける。

    ゲーム世界でNPCが淡々と仕事をしているのも可笑しいのに、その立場を乗っ取ってしまった主人公、という設定も面白い。
    次から次へと山積みになるゾンビの死体を片付けることに生きがいのようなことを得て、命を削りながらのめり込んでいく。

    確かに会社で日々働く私たちも似たようなことをしていて、しかしそういう仕事をAIに取って

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    2026年08月01日
  • ゾンビ回収婦

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    頻出する比喩は豊かでありながら選び抜かれており、その一つひとつに使い手の手触りがくっきりと残っていて、感嘆した。ひらがなと比喩を用いた感情描写も、その人物の、その瞬間にしかない感覚を確かに捉えている。

    「イメージと交際してイメージとしあわせな結婚をして」という一節は、作品の核心に触れているように感じられ、特に気に入った。こうした箴言(?)めいたフレーズが随所に現れるが、作者が前面に出て語っているのではなく、あくまで人物自身の声として響くため、気取った印象を受けない。

    物語の設計自体は、プロットに並べてみれば、ともすれば展開を予測しやすく、平坦になりかねないものだったように思う。しかし、別の

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    2026年07月21日
  • ゾンビ回収婦

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    ●感想
    他者に自分の価値評価を預けることの危うさの極みと、その自覚を描いた物語。

    主人公が置かれている現実、VR、妄想が入り混じり、混沌と描かれているため、読者もまた、その混沌の中へ放り込まれる。

    主人公は、自分の内側に作り上げてしまった架空の支配者に自分の価値を預け、「自分は〜しなければ価値がない」という価値観に囚われている。

    速さやミスのなさを評価される時代から、AIにその価値を奪われ、一転して、人間らしいためらいやミスが「愛らしさ」として評価される時代へ。主人公は、価値基準のコペルニクス的転回への対応を求められる。そしてまさに私たちも。

    これまではAI的に振る舞うことが評価されて

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    2026年07月21日
  • ゾンビ回収婦

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    人間にとって労働とは何か。
    アイデンティティから労働を切り離された時、我々は何者なのか。

    久しぶりにマトリックス観たくなった。

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    2026年07月20日
  • ゾンビ回収婦

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    デビュー作「家庭用安心坑夫」の時から欠かさず読み続け、応援してきた小砂川チトさん…芥川賞受賞、とっても嬉しかったです涙涙
    今作の「ゾンビ回収婦」も圧倒。
    よくわからないという人もいるかもしれません。レビューを読む限り、やっぱり文体や世界観などで、評価も大きく分かれているなあ…と。
    ただ、小砂川さんのこの筆致と物語のスピード・展開にこそ、僕はボッコボコにいつも打ちのめされる。
    今作の「ゾンビ回収婦」も心底圧倒、心底唖然、心底感動した物語でした…

    改めて、ご受賞おめでとうございます!

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    2026年07月20日
  • ゾンビ回収婦

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    ネタバレ

    AIに仕事を奪われてもなお、疑似的な労働を通して認められたいと望む主人公。くまとの対話で承認を得るための労働に気付いたこと、労働に縛られながらも必要としている矛盾も読み取れた。
    仕事がなくなってしまってもあっけらかんとしていた夫との対比によってもいよいよその傾向が強調されていた。
    文体についても終盤にかけてVRと現実の入交によって混乱させられた。文学的表現によって労働とはなんなのか、AI、VRといった最近の技術を混ぜ込みながら表現されているようで、芥川賞とはこういうものかと納得した。

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    2026年07月19日
  • ゾンビ回収婦

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    AIに仕事を奪われたことがきっかけで、VR空間、AIとの生活に入り込んだ女性の話。人は、仕事をして褒められたいとか、生きがいに疑問を持ったり、なぜか人に期待してしまったりとかの感情の繰り返しの中で生きていることを映し出していた。

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    2026年07月29日
  • ゾンビ回収婦

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    AIに仕事を奪われ、仮想空間で生きる。ホテルに散らばるバラバラになった死体を回収する。昼とも夜ともなく、途方もない回数の片付けだ。たったひとりのゾンビ回収掃除婦が主人公。

    AIによって、夫婦は職を失った。AIに職を盗まれた。
    AIが、労働を奪い、労働をしない時代がやってきた。人間が嫌がっていた仕事は、人間がしなくて良くなった。夫は「家庭用洗濯機がやってきたことで、主婦たちが母や妻としての立場が奪われなかった。その分、自由な時間が生まれた。それは、圧倒的にいいことだ」という。夫は、本当にやりたかったことを、始めればいいといい、「しばらくのあいだ、演奏旅行にでてきまーす」と言って、出て行った。

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    2026年07月26日
  • ゾンビ回収婦

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    最近、会社でExcelコードを組む時に、
    ChatGPTを使っている。

    私がこうしたいと言ったことを丁寧に汲み取る。
    そしてエラーのでないコードを出してくれる。

    私は「ありがとう」と言いつつも、少し思う。
    「これ、GPTが直接やった方が早くない?」

    一方で私は、派遣先での存在価値を探している。
    結局派遣社員というのはお手伝いであって、
    正社員ほどの業務も責任も持てない。
    持たせてもらえないが正解かもしれない。

    子供もいない、結婚してもない。

    そんな私が自分の存在価値を見出せるものは、
    現時点で仕事しかない。

    本作「ゾンビ回収婦」は、まさにそんな話。
    AIによって解雇された女性がAI

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    2026年07月23日
  • ゾンビ回収婦

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    AIに仕事を奪われ失業したことをきっかけに、これまで自分の存在のほとんどを会社に明け渡してしまっていたことに気付く主人公。ある事情から、VR世界で清掃婦として働くことになる。
    仕事は、ゲームのプレイヤーが倒したゾンビを回収すること。

    ゲームでゾンビをいくら倒しても、屋敷が死体だらけにならないのは“勝手に”消えるゲームの仕様で、誰かが掃除をしているという発想はなかった。
    現実社会の「当たり前」もまた、誰かの見えない労働によって支えられている。
    皆にとっては“当たり前”だから、感謝されることも、褒められることもない。それでも主人公は、この「人間じゃなくてもできる」「見えない」仕事に、次第にのめり

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    2026年07月19日
  • ゾンビ回収婦

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    昨日、芥川賞・直木賞の受賞作が発表されましたね。
    本作は芥川賞受賞作品で、VRの世界に没頭するあまり、現実の世界に戻れなくなった女性を中心に、ゲームの世界に入り込んでいき、現実の世界で経験した嫌な思い出を消していく、そんな虚構と現実が一体となった世界が舞台の物語です。 
    ゲームの世界での私はホテルの中で、ゾンビを
    始末しつつ、その死体を回収していく。
    単純作業を繰り返しながらストーリーは進んでいく。
    最終的に女性はどこに辿り着くのか、現代社会での暗闇が、ゲームの世界によって救われていく、現代人に対する救いの作品だと感じました。

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    2026年07月16日
  • ゾンビ回収婦

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    情熱を持って、ゾンビを回収する婦人の話し。

    AIにもできる仕事を、それでもやっていたかったんです。

    働くことの意味や痛み、そもそもなんで働くのか、働きたいのか。
    純文学…むずかしー。

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    2026年07月15日
  • ゾンビ回収婦

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    VRの世界であろうと 現実の世界であろうと
    自分にとって特別な存在は欲しいし
    自分にとってのやりがいは欲しい

    AIは便利だけれど より人間の弱さや脆さが
    わかりやすくなって疲れるし悲しくなる

    僕たちは今人間を試されている

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    2026年08月02日
  • ゾンビ回収婦

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    VR大好きなんだが。好きだからこそ、この麻薬的な魅力は想像できる。

    この小説に登場するVRは現実との境目が無くなる不良品(不良品なのか、他もすべてそうなのか)で、「私」は現実世界での綻びをそこで破裂させてしまう。

    おー怖。怖、怖。近未来の私たちの姿。
    映画の「レディ・プレイヤー」では、荒廃した世界の中で誰もがベッドセットをつけて仮想空間で快適に暮らしていた。
    すぐ目の前の世界。もうすでにあるかもしれない世界。

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    2026年07月31日
  • ゾンビ回収婦

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    現実世界ではAI化によって失職、非現実世界ではゾンビを回収する労働に励む主人公。必死に話を理解しようとしても、ロケットランチャーを発射され砕かれる私の読解力...くやしいです!!
    ただ、労働に関する満たされない承認欲求は共感できる人が多いのではと思う
    何巡か読めば理解できるかな?でも、分からないからこそ考えを深めることが出来るのではないか。

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    2026年07月28日
  • ゾンビ回収婦

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    うーん…、確かに純文学でしたが、わけがわかりませんでした。
    AIに仕事を奪われた主人公が、VRゲームに依存して、現実と虚構の境界線を失っていく話です。
    すぐ読めますが、表現の意味を考え出すと読みにくくなってしまいそう。
    難しかったです。

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    2026年07月31日
  • ゾンビ回収婦

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    表紙の絵がめっちゃ良かったので購入しました。
    AIやVRが出てきて現代の物語ですが、文体が難しく人を選ぶ作品かなと思いました。
    物語を楽しむというより、著者の表現を楽しむというような作品でした。

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    2026年07月26日
  • ゾンビ回収婦

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    夫婦そろってAIに仕事を奪われて、やがてゲームに依存していくのだが、例えが凄すぎて中々入り込めなかった。それでも無い頭をフル回転させて、最後まで頑張って読んでみた♪3割ぐらいは理解出来たつもりです(笑)

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    2026年07月26日
  • ゾンビ回収婦

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    ネタバレ




    『ゾンビ回収婦』



    第175回 芥川賞 受賞作


    おめでとうございます♪
    小砂川チトさん⁽⁽٩(๑˃̶͈̀ ᗨ ˂̶͈́)۶⁾⁾




    うーーーん( •᷄ὤ•᷅)
    途中までは 面白かったのだけど…
    なんだろう…難しすぎるの( ಠдಠ)



    この作品は…


    突然 「解雇予告」が 夫婦それぞれに届いた。

    「しばらくのあいだ、
    演奏旅行にでてきまーす!!」

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    2026年07月25日