ゾンビ回収婦

ゾンビ回収婦

小説・文芸
1,980円 (税込)

9pt

この世界の秘密をあなたに教えたい――。わたしはこのホテルの、たったひとりの掃除婦。殺されたゾンビの骸を拾い集めて、世界を美しく保つのだ。一気読み必至の圧倒的虚構世界〈リアルライフ〉。
AI〈やつら〉に侵食された世界で、夫とともに職を失ったわたし――の前にもうひとつの現実がたち顕れた。三十数年良い子で大人になったわたしは、これまでと変わらずに、賢明にひたむきに役割をこなしていく。
感謝されず、褒められもしない。それこそまるで「 」みたいに?

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    講談社
  • タイトル
    :
    ゾンビ回収婦
  • タイトルID
    :
    2336471
  • ページ数
    :
    160ページ
  • 電子版発売日
    :
    2026年07月08日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    4MB

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ゾンビ回収婦 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    国家において人間よりも上の存在である憲法で、働くことが義務とされている。その重さというか、逃げられなさというか。
    自分も仕事辞めてから次の仕事に就くまでのあいだニート生活をしていた経験があって、お金の不安とかももちろんあるのだけど、「働いていない」こと自体に罪悪感を感じたのを思い出した。
    主人公はそれに加え、幼少期に親からかけられた言葉や期待によって「誰かの役に立たなければ」と強く思いすぎる人格に形成されているらしく、生きにくいだろうなあ、と。
    VRの世界ではプログラミングされたことしか起こらないけど、現実世界ではそうはいかない。これは良い意味でも悪い意味でも。

    それと、ゾンビ・アラスカは僕だと思った。社会で生きるというか生きさせていただくためには、何かしらで貢献しないといけない(という気がして)、それがつまり労働。それに対して僕は苦手意識があって、怖くもあって、でもやるしかないから挑戦して、失敗してまた怖くなって、クマに相談することも多々。

    0
    2026年10月11日

    Posted by ブクログ

    正直感想が難しい作品だ。
    煙に巻かれたような、自己陶酔しているような文書で途中まで何が言いたいのか分からなかった。
    最後まで読んで何か「分かった」気がしたが、それも言語化するのが難しい。
    ロールプレイングゲームの中と、現実の世界の境目は一体なんなのか。仕事とはいったい何なのか。
    主人公の気持ちや思想は分かるような気がするし分からないとも思う。
    NPCと私達の違いはあるのか?

    0
    2026年10月09日

    Posted by ブクログ

    読み進めていくと結構独特な文体だった!客観的な語り口だから、若干置いていかれる所はあったけど面白かった(^◇^)V

    0
    2026年09月30日

    Posted by ブクログ

    読み終えた後、まさにVRゴーグルを外して現実に戻ってきたような心地。私はこちら側に戻ってこられた、という、安堵。
    読んでいて楽しい気持ちはなれないし、カタルシスはないけれど、小砂川さんの圧倒的な筆致でこの物語を「体感」できたと思う。小説を読むことも仮想現実を体験することなのだと。

    0
    2026年09月19日

    Posted by ブクログ

    芥川賞受賞作品&ゾンビものということで、非常に興味を掻き立てられた。
    先の展開が全く読めず、一気読み!
    ただのゾンビものとは一味も二味も違って、けっこう深かった〜。共感できるフレーズもたくさんあって、少しうるっと来ました。(⸝⸝⸝ᵒ̴̶̷̥́ ⌑ ᵒ̴̶̷̣̥̀⸝⸝⸝)
    VRにハマったらどうなるかも垣間見えて、最後はちょっと切なかった。(。; ^ ; 。)

    0
    2026年09月15日

    Posted by ブクログ

    たまに現実の世界に戻される時があって、これは仮想世界の話だったんだと気づく。のだけど、いや、あれれ…?弄ばれたようで面白かった。

    0
    2026年10月07日

    Posted by ブクログ

    ゾンビ映画はかなり観てるので(WDも全シーズン視聴済み)、もうあまり目新しさを感じないことが多いけど、ゾンビ✕芥川賞は気になって読んでみた

    まったく目新しかった!
    てかこの物語、昔ながらのゾンビも出てくるけど、人間の身体性の話であり、物理的な肉体はそこに存在し続けているのに、その身体性は希薄化している、新たなゾンビ誕生の物語として読んだ

    そして現実の世界でアンソロピックのCEOなどがAIの破局的リスクを警告している今、実際に本当の意味での生きる屍は既に生まれつつあるのかもしれない

    I've seen quite a lot of zombie movies (and I've watched every season of The Walking Dead), so these days it's rare for the genre to feel genuinely new to me. But “zombies × the Akutagawa Prize” caught my attention, so I gave this a read.

    And it felt completely new!
    Sure, there are old-school zombies in this story, but it's also a story about human embodiment—perhaps even the birth of a new kind of zombie, one whose physical body continues to exist while its sense of embodiment gradually fades away.

    And now, with CEOs of companies like Anthropic warning about the catastrophic risks of AI in the real world, maybe true “living dead” are already beginning to emerge.

    0
    2026年09月27日

    Posted by ブクログ

    AIに仕事を奪われ、怒りを抱えて逃げるように完全無欠のバーチャルの世界へ飛び込んだはずの女性が、現実世界と同じように職を求め、立ち位置を奪われそうになればまた同じように怒りを露わにするという皮肉に満ちたプロットが痛快だった。物語を抽象的にしつつランダムに配置する構成はかのリチャード・ブローディガンを彷彿とさせるもので、読んでいて心地よい。終盤の文章を見る限り著者は詩文を得意としていないようだったが、バイオハザードを思い起こさせる非現実的な舞台を用意することでこれをカバーしてみせる巧みさに思わず唸った。ここ最近の芥川賞受賞作の中では抜群に面白かったと思う。ゲームの中でAIのように完璧な仕事を求めようとする人間に対し、創造主ともいえるクリエイターがAI達に人間的に不完全であることを願う構図も面白い。文体も親しみやすく、最後まで飽きることなく駆け抜けるように読み終えることができた。

    ただ惜しいかな、最初の感動に比べて後半はかなり尻すぼみしてしまっている印象だった。大きく風呂敷包を広げておきながら、最終的にありがちな幕引きへと収束させてしまっている。

    作家としての力量は相当なものの、やはりこの方も「良い書き手」の域を出る人間ではないのだなと思った。

    0
    2026年09月26日

    Posted by ブクログ

    文体が圧倒的。川端康成が現代にいたらこんな感じでは?などと、ストーリーよりも日本語のふくよかさににんまりとし、ほくほくと音読を交えながら「うひょー!」と好奇の雄叫びをあげ、文章うまー!と目を爛々とさせていたら、3章は尻すぼみ。しかし、とにもかくにも文章がいい。あらゆる固有名詞への説明のなさったら、3周回って驚嘆する。過去作も買ったので読む。

    0
    2026年09月25日

    Posted by ブクログ

    目が潰れる。潰れてしまう。こんなに明るい世界では。

    どのように受け取ればいいのかむずかしかった。
    VR社会を憂うのか、希望を見出すのか。結末を見る限りは希望に溢れていた。雁字搦めにされた現実ではない、それぞれの新たな現実でこそ自分は生まれ変わって活き活きとした生を感じられる。
    または、AIが発展した未来、人間は必要なくなり仕事を失った先で何をするのか。働く意味はどこにあるのか。金でも成長でも使命でもない、ただただ繋がりを求めているのか。

    独特な擬音が好きだった
    抽象的でもすっと入ってくる例えが好きだった
    文章のリズムが好きだった

    0
    2026年09月23日

ゾンビ回収婦 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    講談社
  • タイトル
    :
    ゾンビ回収婦
  • タイトルID
    :
    2336471
  • ページ数
    :
    160ページ
  • 電子版発売日
    :
    2026年07月08日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    4MB

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