アサヮのレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
罪悪感で縛られるカップル
余韻の残るラストまで、面白く読みました。
よく練られたお話で、過去と現在が行き来するし、顔が同じ2人の人格が出てくるのに迷わず読めるあたり、これがデビュー作とは思えない完成度。
最後に残ったのは主人格かそうじゃないか、受けの子はわかっていて受け入れたのだと私は解釈します。
友人への裏切りやレイプ、強い自己抑制と自己批判など、追い詰められて出てきた第二人格。
でも本当は自分が薄汚い事が許せなくて生み出してしまった人格でしょう。
明らかに心療内科に連れて行く案件だけど、受けの子は知識がなかったので受け入れるしかなかったんですね。
そして別人格の方も受け入れて、攻めの子を丸ごと愛してしまう。