マチルデ・ファスティングのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ご多分に漏れず、よく知らないのに知った気になってました。まずはフランシス・フクヤマ氏に対する偏見・誤解から脱出し、近しい所ら辺へ辿り着ける入門書なんだろうと思います。対話形式ですし、感覚として新書に近いです。
私は「成長」に対し懐疑的というか、神話めいた印象を拭うことができなかったのですが、成長のない世界はゼロサムの略奪ゲームになるという指摘は発見でした。また、国民は共同幻想(この単語は使われていません)というか、物語を共有することで構築されるとか、その物語は人種や民族や宗教ではダメだとか、基本に立ち返る言説が頻出する本でした。良かった。 -
Posted by ブクログ
昨今の世界情勢や閉塞感はどこから来るのか。
自由民主主義を構成するもの
近代国家であること、法の支配によること、制度が民主的な説明責任を果たすこと
現在の懸念
権威主義国家の台頭、政治の軸がアイデンティティによってきた、右派ポピュリストによる正統性主張と法制度の掘り崩し
自由民主主義の繁栄のために
社会の内側からの国民形成、国民理解
=伝統や歴史を土台にしたシンボル
自分たちの民主的な制度と諸価値の正統性をみんなが信じる
=ナショナル・アイデンティティ
政策についてよく考え反対者の意見にも耳を傾ける
=選挙に行き投票する
世界経済の自由化が凄まじいほどの格差を生み、解消へ動く右派ポピュ -