山田悠史のレビュー一覧
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老後の健康、医療をからだ、こころ、くすり、よぼう、いきがいと5つの項目で解説。現在のエビデンスに診療で経験したことも交え、老化でよく聴く問題を素人でも分かりやすくまとめていて、「まず初めの一冊」としても良書だ思う。
ひとつ気になったというか比較検討が知りたいと思ったこと。
著者はNYで医師をしているが、海外組と国内組でよくエビデンスの見解の違いを目にする。海外組では世界的に有意な論文から結論を導くのに対して国内組では日本人が永年培った体質はそれとは異なっており、日本人にあった健康や食とは少しズレている、といった対立。これを比較するような論文というか解説や本が出ることを期待。
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Posted by ブクログ
健康寿命を伸ばして元気に暮らせるのが最高
普段は家族信託を始めとした、認知症対策に取り組んでいますが、元気に暮らせるのが一番だよなと考えていたら目に入って来たのがこの書籍!
日常的生活の中で無理なくはじめられるヒントがいっぱいです。
著者の山田悠史先生いわく、想定読者は20代〜40代の方をイメージして書かれたと聞いて、自分もドンピシャの世代と感じました。
歳を重ねると、転ぶことは「それ以上」を意味するようになる。
という箇所や、転倒を防止する自宅環境の整備などは自分が接する方にも伝えていきたいと思いました。
勉強になった箇所
・これが見直され、 現在では 年齢だけで判断せず、 フレイ -
Posted by ブクログ
健康な老後に不可欠な
Mobility 体:身体機能
Mind 心:認知機能、精神状態
Medications 薬:ポリファーマシー
Multicomplexity 予防:多様な疾患
Matters Most to Me 生きがい:人生の優先順位
これらを可能な限り良い状態に保つためには、運動の習慣をつけ、歯の健康状態を保ち、フットケアをして転倒をしない環境をつくり、7時間以上睡眠をとり(高齢者の不眠症治療には太極拳が有効だと)重なって薬を処方されないように、また別の薬の副作用で病気を引きおこさないように、かかりつけ医かかりつけ薬局をつくる。
これだけを食べていれば大丈夫というオールマイテ -
Posted by ブクログ
民間療法や医学に関する通説の誤解を解く、バイアスに気づかせるような内容。本書では、ヘルスリテラシーという言葉を用いている。まあ、大体そんなものなのかな、というアバウトな医療知識に終止符を。
例えば、断食による長生きの効果は、マウスで知見が得られたのみであり人間に対しては不確定。魚に含まれる微量汚染物質は肉や野菜にも同様に含まれるので、魚だけの話ではないよ、とか。耳たぶの縦皺は、耳たぶに向かう血管の動脈硬化、脂肪組織の萎縮が影響している可能性があり、心臓の血管に病気が生じているサインとなる可能性がある、など。
ストレスで白髪が増えるかどうかわかっておらず、飲酒や喫煙は原因となる可能性がある。