オルガ・トカルチュクのレビュー一覧

  • 迷子の魂

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    私たちの魂はいつも背後に置き去りにされて、迷子になっているという言葉にとても共感しました。

    例え前進していても自分自身の心が追いつかなくなって、なんだか分からなくなってしまう時があります。

    大切なものはどこか遠くではなく自分自身の中にある事を教えてくれる絵本でした。

    最後の解説も良かったです。

    主人公が自分自身の魂と再開できた時に、優しい緑色の植物があたり一面に広がった時は感動しました。

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    2024年01月18日
  • 迷子の魂

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    忙しすぎる生活故に魂を失った男は医師の勧めによりただ待つ事を始めた。ひたすらに待ち続ける男が出会ったものとは。

    テキストはほとんどない絵本です。男の記憶かそれとも夢なのか、定かではない幻想的な描写が特徴の絵本です。大人向けの寓話といえます

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    2022年03月01日
  • 迷子の魂

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    心を置き去りにして、ただ単に生きる為だけに働き一生を終えることの虚しさは誰もが気づいているけど…
    多分、魂というのは、自分を含めて人や自然を愛する心ではないかと…

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    2021年09月17日
  • 個性的な人

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    ノーベル賞作家のオルガ・トカルチュクが文章を手掛ける大人の絵本。

    小学校高学年くらいから読んでほしい気がする。

    真に「個性的」とは、なんなのか。

    インターネットに複製され、刻印される、わたしたちの個性を、どう守っていけばいいのか。

    「見る」ことよりも、他者に「見せる」ための行為は、結局自分で自分の首を絞めていないか。

    さすが、ノーベル賞作家!な、現代人に問題を突きつける一冊。

    昔の?ミスタードーナツのアメリカンなイラストを想起させるオアンナ・コンセホの絵もすばらしい。

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    2025年06月25日
  • 迷子の魂

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    ネタバレ

    大人向けの絵本。
    はじめはなんとなくページをめくっていたのだが、男(ヤン)の魂が現れたあと見返すと、もしかしてこれも魂では、というものがたくさん描かれていた。

    ヤンは「おなじ形のちいさな格子に端から端まで区切られた、数学のノートのなめらかなページの上を、あっちこっちに移動している」ような気がしている。
    自分の身体のなかに誰もいないことを感じる。
    そこで彼は賢い老医師のところへ行く。
    老医師は教えてくれる。

    魂が動くスピードは、身体よりずっと遅い。
    だから、せかせか暮らしている現代人の魂はついていけずに迷子になっている。
    迷子の魂を取り戻すには、落ち着ける場所でただ待つしか方法はない。
    (こ

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    2022年12月06日
  • 迷子の魂

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    「優しい語り手」の表紙の絵に惹かれ絵本も購入してみた。

    表紙の植物の葉は手にとってみてナスタチュームだったとわかる。

    観葉植物に勢いがあり生命力を感じるヨアンナ コンセホの絵。

    絵本は絵を読むと言うが、ページを前後に繰り返しながら見入った。
    なかなかこの絵を読むのも難解である。

    作家の意図は説明により読み解けるが、想像力を駆使して絵を読もうと頑張ってみた。

    最後のナスタチュームの花だが主役のナスタチュームの表現を絵で見るのは初めてて感動した。

    あちこちに潜む手袋も可愛い。

    小椋彩さんの訳はは読みやすくて助かる。

    星1個のマイナスは自分の読みが浅いための一個。

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    2022年02月08日
  • 迷子の魂

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    ノーベル賞作家オルガ トカルチュクによる絵本。

    経済的に困らなければ、魂を待つ生活がしたいけど、労働者のわたしはどうしたらいいものかと考える。

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    2021年10月19日