【感想・ネタバレ】個性的な人のレビュー

あらすじ

あるところに個性的な顔をもつ人がいた.その顔はみんなに愛され,画像がネットに溢れた.ところが自撮りを繰り返すうち,顔はやがて輪郭を失ってゆき──.ソーシャルメディア時代にわたしたちは「わたし」とどう向きあえばいいか.前作『迷子の魂』につづき,繊細でメランコリックなイラストとともに描かれる現代のおとぎ話.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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Posted by ブクログ

ノーベル賞作家のオルガ・トカルチュクが文章を手掛ける大人の絵本。

小学校高学年くらいから読んでほしい気がする。

真に「個性的」とは、なんなのか。

インターネットに複製され、刻印される、わたしたちの個性を、どう守っていけばいいのか。

「見る」ことよりも、他者に「見せる」ための行為は、結局自分で自分の首を絞めていないか。

さすが、ノーベル賞作家!な、現代人に問題を突きつける一冊。

昔の?ミスタードーナツのアメリカンなイラストを想起させるオアンナ・コンセホの絵もすばらしい。

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2025年06月25日

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