弘末雅士のレビュー一覧

  • 岩波講座 世界歴史 第15巻 主権国家と革命 15~18世紀

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    産業革命論は単なる歴史の解説ではなく、現代的な意義を強く意識した論考です。
    本書のなかで、多くの人にとって一読の価値がある部分だと思います。

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    2023年07月18日
  • 岩波講座 世界歴史 第1巻 世界史とは何か

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    歴史への向き合い方を問い直すきっかけになる本。歴史とはやっかいなもので、時代や立場が違えば、真実や事実は異なり、正解はない。しかしこれこそが学問の真髄であり、今まさに人間が求められている対話の姿勢を示してくれるものではないか。一つの問題に対して異なる視座から複数の答えを見つめる姿勢を学び実践することで、独善的になりがちな主観を揉み解す。これは歴史研究に限らず人生において忘れてはいけない。

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    2022年05月17日
  • 岩波講座 世界歴史 第16巻 国民国家と帝国 19世紀

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    佐藤忠良氏のイラストがたまらなく素敵で。
    装丁の赤みがかった藤色の空は、
    ワーニャの不安な気持ちを表現しているのかなー?なぁんて、
    あれやこれやと勝手に想像したりしながら楽しんでいます。

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    2013年09月11日
  • 岩波講座 世界歴史 第13巻 西アジア・南アジアの帝国 16~18世紀

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    サファヴィー朝、オスマン帝国、ムガル帝国の3つの国家についての本。特にオスマンとサファヴィーの記述が多かった。
    どれも単一民族の国ではなく、様々な宗教の民衆を抱えた国であったが、その中で一般民衆がどのように他宗教の人と暮らしていたのか、異なる宗教の民を国家がどのように統治していたのかという点に重きが置かれた内容になっていたように思う

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    2025年08月29日
  • 岩波講座 世界歴史 第14巻 南北アメリカ大陸 ~17世紀

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    全く興味関心の無かった分野をあえて読む。
    意外に興味深い内容で面白かったな。
    時間と金あったら南米行きたいな

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    2023年07月29日
  • 海の東南アジア史 ──港市・女性・外来者

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    海の東南アジア史を、外来者と一時的な婚姻関係を結ぶ現地人女性をとおして概観する。
    古来から交易の盛んであった海の東南アジアでは
    、コスモポリスの港市が発展していた。清朝の経済的発展にともなう華人の増加、ヨーロッパによる植民地化の新天、民族主義や社会主義、日本の軍政といったトピック。

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    2022年07月24日
  • 岩波講座 世界歴史 第1巻 世界史とは何か

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    読み応えのある論文が満載の分厚い本だが、歴史についての新しい側面を示唆してくれると感じた.冒頭の、小川の"展望"は歴史を遡った時点からの膨大な展望を噛み砕いて教えてくれる力作であり、本講座の展開が予測できるような位置づけたと思う."焦点"で示された「ジェンダー史の意義と可能性」「ヨーロッパの歴史認識をめぐる対立と相互理解」が楽しめた.後者は西側へ移ってきたポーランドの歴史を概括しており、ウクライナに焦点が当たっている現在、非常にタイムリーだと感じた.歴史に関するWebの紹介も嬉しい情報提供だ.

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    2022年04月24日
  • 岩波講座 世界歴史 第1巻 世界史とは何か

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     全集の第1巻ということで、総論的に網羅されたオムニバス論集となっている。オムニバスなので、全体的なことは言えないが、読みながらつくづく、「歴史研究とは、事柄を切り取りながら、自分なりの解釈で、正義感やイデオロギーを形成していく過程である」ということかな、とつくづく感じた。

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    2024年04月09日
  • 海の東南アジア史 ──港市・女性・外来者

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     「東南アジアで交易活動が活性化し、東西世界から多数の来訪者がこの地域を訪れた近世の十五〜十九世紀前半、さらに植民地社会が成立し国民国家形成運動が展開する近現代(十九世紀後半〜)を対象」(p.12)としたもの。サブタイトルに「港市(こうし、と読むらしい)・女性・外来者」とあるように、東南アジアの港町において「外来者と接触した存在(現地人女性、ユーラシアン、現地生まれの華人)をとおして、東南アジア海域世界の社会統合がいかに進展したか」(p.11)という話題を扱っている。
     この地域の歴史をほとんど知らなかったので、マレーシアに旅行したのをきっかけに、興味が湧いて、読んでみた。本当はマレーシアを中

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    2023年08月24日