ギデオン・デフォーのレビュー一覧
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ネタバレ
・国家は滅亡する。多くの場合、滅亡の原因は「欲張りすぎた」か「侵略された」かのどちらかだ。
あるいは粛々と国民投票が行われ、国民の意思によって、その存在が否定されることもある。
・悲しい最期を迎えた国々の物語には、命知らず、差別主義者、詐欺師、常軌を逸した者、
脱税者、または間違い、嘘、非常識な計画、その他「馬鹿げた失敗」と言ってもいい数々の愚行が存在する。
・国家は一度滅びた後に復活することがある。
人間は、自分が属すべき集団の規模や性質によって、絶えず考えを変えながら生きている。
その結果、驚くほど小さな国が誕生することもあれば、小国が巨大な帝国に取り込まれることもある。
おそらく、こうした動きはこれからも続くだろう。
・「いざとなったら、○○が助けに来てくれる」という考えほど危ういものはない。
都合が悪くなればいつでも切り捨てられてしまうからだ。
・人間が得意なことは戦争と自然破壊だ。
・歴史を通して自称独立国が生き残るための不文律は、頭を下げ、注目されず、
周囲の大国が放置してくれるのを期待することだ。
・他国が「手を出さない土地」は怪しい。
・植民地主義と同じくらい悪質なものは、「中途半端な植民地主義」だ。
これは適切な政府が存在しない無法地帯を生み出す。
・新たな戦争、新たな国境線の引き直し、新たな混乱。
戦後の国際会議における「これでどう?」という思いつきの提案は、
見事なまでに胡散臭く、うんざいするほど馴染み深いものだ。
・「口約束」と「うまい話」は疑った方がいい。長期の成功や安定を犠牲にして、短期の利益を得ようとすると身を滅ぼす。
・金儲けに熱心な者ほど、疑心暗鬼になったり、迷信深くなったりするものだ。
・厳格に階層が固定化された社会では、いずれ発展が頭打ちになる。
・現実の「真反対」を宣伝してはいけない。
・権力の空白は、人々の不満を増幅させる傾向がある。
・あらゆる国は信頼、あるいは少なくとも不信の保留に依存しているものだ。
そして共通の歴史、人々、言語、敵に基づく存在理由を必要としている。
・国旗は重要である。国旗ほど人々のプライドをくすぐるものはないし、トラブルを引き起こすものもない。
それがたとえ今は亡き国家のものであってもだ。
・国歌は早めに決めるべきである。
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Posted by ブクログ
表紙に金をあしらってみたり、天・地・小口に絵を入れてみたり、「魚が存在しない理由」(ルル・ミラー著)の、二匹目のドジョウを狙ったような装丁(出版社も同じ)。
書名にある「滅亡国家史」という言葉からは、カルタゴやローマ帝国や唐王朝といった、かつて世界に冠たる国家であった国々の斜陽・没落を描く…というのが本筋と思うが、そういう本ではない。
英題は「An Atlas of Extinct Countries」、直訳すれば「滅亡国家の地図帳」。著者は、歴史を描くつもりは毛頭なくて、世界にはこんなヘンテコな国家がアチコチにありました! というのをまとめてみた本。そういうものとして読むなら納得できる内容。
まえがきにも書いてある。「地図から消えた国々の追悼記事集」であるが、「恥ずべき過去が多すぎて、無視できない」ために「追悼記事としてはほんの少し不躾な内容となっている」と。
著者はイギリス人と思われる。著者紹介文に出身地の記載はないが、「オックスフォード大学で考古学と人類学を専攻」とある。滅亡国家だけでなく、イギリスに対しても「ほんの少し不躾」であった。 -
Posted by ブクログ
48の国家の滅亡について書かれている。意外と国家って簡単にというか雑に生まれてあっけなく滅亡するんだなぁと思って面白かった。滅亡というとどうしても戦争とか災害で壊滅というのを思い浮かべていたが、そもそも成り立ちがまともじゃなかったり一時的に国家の狭間に存在してしまっていたり。
今の世界地図でいうとここ、という図が載っていたのも良かった。
ただ、紹介されてる数が多いため1つの国家につき3ページくらいしか記載されておらず、あまり入り込めないというか、背景事情がいまいちよく分からないまま「え?」という感じで話が終わってしまうものも多かった。
世界史に詳しければもっと楽しめたかもしれない。