あらすじ
「覇権」とは? 「国境」とは? 「国家」とは?
消えた48か国で学ぶ新視点の世界史!
とんでもなく深い歴史教養が身につく!
★オックスフォード大出身の稀才による
超・世界史通になれる世界史講義!
★Amazon.comいきなり1位!(New Release in Geography)
世界話題の歴史書、日本上陸!
★「消えた48か国」で世界を読み解く
教科書では学べない超ディープなヒストリー
★東京大学名誉教授・本村凌二氏
『国家という生き物は、弱小国家であるほど
覇権の内実が見える。
世界史の裏面があざやかに浮かび上がってくる。』
国家は思わぬ形で生まれ、滅ぶ。
本書は、滅んだ国で世界を読み解く
人類史上、類をみないプロジェクト。
知られざる「まさか」な史実の連続に
知的興奮続く、夢中で読める稀有な歴史書だ。
・「国境」引き間違えで誕生…コスパイア共和国
・「暇」すぎて滅亡…エルバ公国
・謎の「住民投票」でロシア編入…クリミア共和国
・「モンゴル」なめすぎて滅亡…ホラズム etc.
様々な背景を抱え消えた国々の
知られざる史実が織りなす狂騒曲。
1つの国家がどのように誕生し、
どのように滅びるのか
盛衰の様子がわかるとともに、
現代の我々に続く人類の
「まさか」の足跡が感じられる
壮大で信じがたく、時に普遍の人間心理が垣間見える
教科書に載らない歴史の数々。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
こんな国あったんだってなること間違いなし!
文が親しみやすくスラスラ読めます。
ただし、それ程詳しく書いてあるわけではないのでさらに調べ学習の基になると思います。
地理、世界史好きでマニアックな知識が好きな人にオススメです
こんな国あったんだよーと話のネタにもなるかもしれません
・国家は滅亡する。多くの場合、滅亡の原因は「欲張りすぎた」か「侵略された」かのどちらかだ。
あるいは粛々と国民投票が行われ、国民の意思によって、その存在が否定されることもある。
・悲しい最期を迎えた国々の物語には、命知らず、差別主義者、詐欺師、常軌を逸した者、
脱税者、または間違い、嘘、非常識な計画、その他「馬鹿げた失敗」と言ってもいい数々の愚行が存在する。
・国家は一度滅びた後に復活することがある。
人間は、自分が属すべき集団の規模や性質によって、絶えず考えを変えながら生きている。
その結果、驚くほど小さな国が誕生することもあれば、小国が巨大な帝国に取り込まれることもある。
おそらく、こうした動きはこれからも続くだろう。
・「いざとなったら、○○が助けに来てくれる」という考えほど危ういものはない。
都合が悪くなればいつでも切り捨てられてしまうからだ。
・人間が得意なことは戦争と自然破壊だ。
・歴史を通して自称独立国が生き残るための不文律は、頭を下げ、注目されず、
周囲の大国が放置してくれるのを期待することだ。
・他国が「手を出さない土地」は怪しい。
・植民地主義と同じくらい悪質なものは、「中途半端な植民地主義」だ。
これは適切な政府が存在しない無法地帯を生み出す。
・新たな戦争、新たな国境線の引き直し、新たな混乱。
戦後の国際会議における「これでどう?」という思いつきの提案は、
見事なまでに胡散臭く、うんざいするほど馴染み深いものだ。
・「口約束」と「うまい話」は疑った方がいい。長期の成功や安定を犠牲にして、短期の利益を得ようとすると身を滅ぼす。
・金儲けに熱心な者ほど、疑心暗鬼になったり、迷信深くなったりするものだ。
・厳格に階層が固定化された社会では、いずれ発展が頭打ちになる。
・現実の「真反対」を宣伝してはいけない。
・権力の空白は、人々の不満を増幅させる傾向がある。
・あらゆる国は信頼、あるいは少なくとも不信の保留に依存しているものだ。
そして共通の歴史、人々、言語、敵に基づく存在理由を必要としている。
・国旗は重要である。国旗ほど人々のプライドをくすぐるものはないし、トラブルを引き起こすものもない。
それがたとえ今は亡き国家のものであってもだ。
・国歌は早めに決めるべきである。
Posted by ブクログ
皮肉が効いた本でした。
ブラックジョークが好きな人にはお勧めします。
特に好きな国は
コルシカ王国
太平天国
コスパイア共和国
エルバ公国
パルマーレスのキロンボ
オタワ市民病院産科病棟
ポヤイス
ラフ・アンド・レディ大共和国
歴史を知るというよりは、ある程度歴史を知ってたらクスッと笑える内容かもしれません。
または、これを読んで、本当にそうなのかな?と疑問に思って世界史を学ぶきっかけになるかもしれません。
地図も記載してあり,読みやすい本でした。
Posted by ブクログ
為になるバカバカしい一冊。悲劇と喜劇は紙一重。しみじみと国家とは何かを考えるもよし。滅亡国家の元首は案外殺されていないという事実。さまざまなことを考えるきっかけにもなる。
Posted by ブクログ
真面目な歴史書というより、3〜4ページ/件の皮肉に富んだエッセイが大量に羅列された集成。
「いざというときはイギリスが助けてくれる」は外交史上定番の悪手らしい。笑
Posted by ブクログ
現在は存在しない滅亡してしまった国家に焦点を当てた本です。なぜその国家ができたのか、そしてそのあとなくなってしまったのか…たくさんの事例が載っていたのですが、そんなことで!?というものがたくさんあり、世界って広いな…と改めて思わされました。作者の方の皮肉がよく効いた解説が小気味よく、新国家はすぐ国旗をつくりたがると書いてあったのがおもしろかったです。ただ、私は世界史にそれほど詳しくなかったため、基本的な世界史を分かった上で読んだ方がもっと理解できただろうなというところがいくつかありました。
Posted by ブクログ
滅亡国家の歴史的経緯というより、この消滅国家の発生から滅亡の間にはこういう小話・トリビアがあったという本です。
教科書にも載っている滅亡国家に対しても軽く概要をさらっただけなので、詳細を知りたい人には向かないでしょう。
Posted by ブクログ
滅亡した国についての雑学は面白い。個人的には大西洋の孤島、リフレッシュメント諸島に是非行ってみたいと思った。
ただ全体的に冗談ぽく半分茶化したような文体は、最後まで飲むのがきつい。また、滅亡した国の領域をもう少し分かりやすく示してほしかった。
Posted by ブクログ
タイトルに惹かれて購入しました。
意外と最近も含めて滅亡した国も含まれていますが、どの国もほぼ小国で、蛇足的な話が多く、肝心な国の最後の滅亡理由部分がフワッとしています。
個人的には滅亡した国家の最終的な理由とプロセスを知りたいのですが、滅亡国家の中心人物にフォーカスされ過ぎていて分かりにくかったです。