白水社編集部のレビュー一覧

  • 「その他の外国文学」の翻訳者

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    面白かった。よつばとのとーちゃんに憧れてマイナー言語の翻訳家になりたいとぼんやり考えて初めて手に取った。思ったよりも生まれの良い高学歴で知識層の学者が翻訳もやっているというケースが多いように感じて自分のイメージする仕事とは少し違うなと感じた。話者も多く国際的に存在感もあり、日本とも国交のある国でも翻訳文学というのはまだまだ未開の地なんだなと知った。3000以上、5000以上とも言われる言語の中で億を超える話者がいても文学としてのジャンルは「マイナー」に分類されてしまうのはなんだか変な感覚だし寂しい気もした。

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    2023年10月30日
  • 「その他の外国文学」の翻訳者

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    話者が多くともマイナー言語として扱われるものもある。なるほどそうかと気づかされる。
    それぞれの言語に関心を持ったきっかけや学習法が語られ、それぞれの外国文学に興味を抱かされる。外国語を習得することって楽しいのだなと気づく。
    僕にとって外国文学とは、児童書やYAでお馴染みのもので抵抗感はあまりない。特に現代を舞台としたYAだと、各国の情勢や習慣や制度に触れることができて楽しい。
    それもこれも日本語の物語として翻訳してくれる方がいるからこそ。ありがたや。
    外国文学を敬遠している人も是非手に取って欲しい一冊。

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    2023年10月12日
  • 「その他の外国文学」の翻訳者

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    福翁自伝で辞書も教材も手に入りづらい時代に福沢先生すごいと思ったけど、今この時代でもその他の外国文学の翻訳者たちは福沢諭吉ばりにガッツあった。

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    2023年08月09日
  • 「その他の外国文学」の翻訳者

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    これぞ読書の醍醐味という感じだった。だって、中学校以来数年に渡って学んだはずの英語さえままならず、語学を「あれは、語学の天才がやるもの」として、自分から完全に切り離している私が、翻訳者達数名の自身の体験や、人生の歩みや、その言語への思いをじっくりと読めて、疑似体験できたんだもの。

    「その他の外国文学」と括られるいわゆる(日本では)マイナーな言語の翻訳者9名を取り上げている本書。具体的には、ヘブライ語、チベット語、ベンガル語、マヤ語、ノルウェー語、バスク語、タイ語、ポルトガル語、チェコ語・・・・
    あぁ、なんてマイナー。しかも、私、外国文学はほとんど読んだことがない。「赤毛のアン」や「若草物語」

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    2022年12月28日
  • 「その他の外国文学」の翻訳者

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    ウェブマガジンの書籍化なので、やや食い足りない部分はあるが、マイナー言語の文学の翻訳がどのようにして行われているかが垣間見られて興味深い。出版社のウェブマガジンだけあって、「その他の外国文学」の読書案内として「使える」ものにもなっている。

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    2022年06月28日
  • 「その他の外国文学」の翻訳者

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    ネタバレ

    「その他」に入れられてしまう言語(本書では、ヘブライ語、チベット語、ベンガル語、マヤ語、ノルウェー語、バスク語、タイ語、ポルトガル語、チェコ語)の文学を扱う翻訳者さんたちの奮闘が書かれている。

    日本では学ぶにはかなりマイナーな言語ということでテキストを探すところからの苦労、未知の国への留学、ことばのバックグラウンドを知ること、訳したいと思う本との出会い、出版への道のり。一筋縄では行きません。でも、皆さんに共通するのは言語と訳す本への大きな愛。いやぁすごい。バイタリティと愛がないと先駆者にはなれないのだなぁとひしひし感じました。

    読み手として、そのお仕事の結晶の本を読むことができて幸運です。

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    2022年04月28日
  • 「その他の外国文学」の翻訳者

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    なぜその言語に興味を持ったのか。言語を学ぶことは、考え方、文化の違いを学ぶことだという実例をさまざまな言語の特徴を通して知れた

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    2022年03月22日
  • 「その他の外国文学」の翻訳者

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    マイナー言語の翻訳家たちの話。
    P28 イスラエル人は自己評価が高く、特に根拠もなく 「自分はこんなことができる!」と主張するという。
    そういった自信満々な気概や文化、メンタリティーの違いを訳文で表すのは難しい。

    これは分かる。英語圏はストレートな物言い。
    中国や韓国の歴史には日本に対する偏ったステレオタイプな考え方が未だに存在している。
    言語はその国の文化や人を表現し、また影響し合うものだから、言葉だけでなくバックグラウンドも理解することが大切なのだな。

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    2024年05月22日
  • 「その他の外国文学」の翻訳者

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    何度か書評されているのを読んで。英語圏以外の作品にももっと触れてみたくなるって効能の他、言語学や翻訳に対する興味も惹起するという効果もアリ。

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    2022年10月19日
  • 「その他の外国文学」の翻訳者

    Posted by ブクログ

    翻訳者さんたち、さらっと言ってるけど、特定の、しかもニッチな言葉に惹かれて、その興味を抑え込んだりせず素直に勉強して、留学までするの、並ではないからね。一人一人の章はそれほど長くないのに、込められた熱量と激動と努力が凄すぎて胃もたれするかと思った。すげえよ。

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    2022年08月19日