兼本浩祐のレビュー一覧

  • 普通という異常 健常発達という病

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    周りに合わせていくことは普通であり平凡で悪く言われがちだけど、それはそれで社会適応できるという大事なスキルであることに本書を読んで気づいた。
    またマウントを取って生存価値を見いだそうとする女性心理にも、確かにそういうところがあるなと、はっとした。

    後半は専門用語使った作者の持論で良くわからなかった。

    精神医学とか興味あれば一読してみて良いと思う。

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    2023年10月16日
  • 普通という異常 健常発達という病

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    タイトルに魅かれて読んでみた。
    正直、文章が読みづらく、前提知識を必要とするパートが大部分を占めていて、軽い気持ちで手に取ると頭に入らないかもしれない。ただ、それでも健常発達者をスタンダードなモデルにすることなく、一つの類型として捉えて評価する視点は新鮮だった。

    健常者の特徴の一つに「対人希求性」(いいねを求める)が挙げられるが、それがあるべき姿なのかと問われると素直に肯けない自分がいる。それよりも自分の興味にしか気持ちが向かず、他人の評価が意識に入らない発達障害者の方が健全に見える。

    健常発達者の「空気を読む」「いいねをもらう」は、共同体を維持するためには必要な能力なのかもしれないが、幸

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    2023年09月04日
  • 普通という異常 健常発達という病

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    ADHDやASDに対する「健常発達」という異常。
    相対的なものとして考えてみませんか、という本書。

    極めつけが、アメリカの自閉症協会による「ニューロティピカル症候群」の定義。
    ニューロティピカル症候群は、1万人のうち9624人に発生するという。社会的懸念へののめり込み、妄想や強迫観念に特徴付けられる、神経性生物学上の障害。←定型障害のヒトたちのことだけど。

    ニューロティピカル症候群の人は、いじわるコミュニケーションとか、「いいね」とか、対人希求性とか、本音と建前とか、「色、金、名誉」に囚われてて、よっぽど病んでるよね、と。
    生きづらくて、とてもしんどいですわね、と。

    「他人からどう見える

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    2023年06月06日
  • 普通という異常 健常発達という病

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    発達障害ブームに対するアンチテーゼとして、ニューロティピカル症候群に触発された、「普通」という生きにくさを前半では著述、身近な例も出され、面白かったが、それはあくまでも序章に過ぎず、後半1/4は他者との関係を主にADHDをはじめとした発達生姜と、そうではない人、そして著者の専門であるてんかんを例に出し、哲学的に考察し、最終的には人間学的な論考となった。ドールーズなどの考察など、自分自身が十分に理解できてない部分が多々出てきたので、最後は難しく理解は尻切れトンボとなってしまった。

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    2023年04月30日
  • 普通という異常 健常発達という病

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    1〜3章は面白く読みました。
    4章ではポップカルチャーやアートから定型発達のコミュニケーションを分析していますが、個人的には1章から言及している『牡丹と薔薇』を軸に深掘りして欲しかったです。
    「自分」とは本来性のないもので、他者からの相対評価が自己像を作り出すために関係性に依存せざるを得ない、というのが定型発達の病理だと主張している…と読み解きましたが、もっとシンプルな論展開のほうが読みやすいように思いました。

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    2023年04月01日
  • 普通という異常 健常発達という病

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    健常発達の特性やいじめの構造を解説。後半からは哲学との比較が為されやや難解です。タイトルに引かれ読みましたが私にはまだ早い(正直あまり楽しめなかった)本でした。とはいえ私たちが考える普通を見直す契機となる本になり得るかもしれません。

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    2023年03月20日
  • 発達障害の内側から見た世界 名指すことと分かること

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    ネタバレ

    発達性協調運動障害であった精神科医の著者。
    発達性協調運動障害とは、例えば、、、
    ・逆上がりが出来ない。
    ・とび箱が飛べない。
    ・球技が苦手。
    ・紐が結べない。
    など。


    実は、僕も全く同じで、
    特に野球やバスケットボールなど、分担・役割が決まっているものは大の苦手でした。今なら僕も発達性協調運動障害と診断されるかもしれませんね。
    僕は、それが影響してか、ずっと自信のない子ども時代でしたし、特に男性としては全く自信が無かったので、一生独身なんだろうと子どもながらに思い込んでいました(笑)。
    まあ、こんな僕でも惚れてくれる女性が現れて、3人の子の親となれたのは、子どもの時の僕からすれば、夢物語

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    2020年03月29日