普通という異常 健常発達という病

普通という異常 健常発達という病

1,045円 (税込)

5pt

ADHDやASDを病いと呼ぶのなら、「普通」も同じように病いだーー

「色、金、名誉」にこだわり、周囲の承認に疲れてしまった人たち。
「いいね」によって、一つの「私」に束ねられる現代、極端な「普通」がもたらす「しんどさ」から抜け出すためのヒント

●「自分がどうしたいか」よりも「他人がどう見ているか気になって仕方がない」
●「いじわるコミュニケーション」という承認欲求
●流行へのとらわれ
●対人希求性が過多になる「しんどさ」
●本音と建て前のやり取り
●社会のスタンダードから外れていないか不安
●ドーパミン移行過剰症としての健常発達
●親の「いいね」という魔法

「病」が、ある特性について、自分ないしは身近な他人が苦しむことを前提とした場合、ADHDやASDが病い的になることがあるのは間違いないでしょう。一方で、定型発達の特性を持つ人も負けず劣らず病い的になることがあるのではないか、この本で取り扱いたいのは、こういう疑問です。たとえば定型発達の特性が過剰な人が、「相手が自分をどうみているのかが気になって仕方がない」「自分は普通ではなくなったのではないか」という不安から矢も楯もたまらなくなってしまう場合、そうした定型発達の人の特性も病といってもいいのではないか、ということです。――「はじめに」より

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普通という異常 健常発達という病 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    これは中身に対して題名が軽過ぎる印象にある。
    実態は定型発達と非定型発達の差異から垣間見る人間としての哲学論考に他ならない。
    ただ題名だけをみると精神学の本に見えなくもない。これはかなり重めの哲学書であることは踏まえておかないと読むのは苦痛になるだろう。

    さて、ADHD当事者としては「せやろか」の

    0
    2024年07月17日

    Posted by ブクログ

    ■ベーシック・トラスト(基本的信頼)とは、エリクソンが言い始めた精神科用語。
     具体的には、自分は何か価値ある存在だとあえて証明しなくても、自分とは生きる価値のある、いいものだと思える基本的な自分への信頼感のこと。
     子供の養育者が子供に充分「いいね」を言って育てるとベーシック・トラストは醸成され、

    0
    2023年10月01日

    Posted by ブクログ

    とても面白かった。
    健常発達を一つの特性として捉え直すことで、普通に生きることの困難さ、生きづらさについて考えていくような流れと感じました。
    大きな物語で自己をバラバラにならないようにしていた昭和と比較し、令和はいいね!と言った他者評価により自己をバラバラにならないようにしていくという流れと理解しま

    0
    2023年08月15日

    Posted by ブクログ

    難しい部分もあったけど、総じて普通なんてものはなく、すごく地続きに色々な性質の人がいるイメージを持てた。

    自分の幸せは自分で決めたい。

    1
    2024年05月08日

    Posted by ブクログ

    「発達障害とはどういうものか?」という内容だという認識で読み始めました。
    そういったことの解説もあるのですが、もっと踏み込んで、「そもそも人間の欲求ってどのように生じるのか?」といった哲学的な問いから「普通の人って何なんだろう?」というところに及んでいて、とても勉強になりました。

    0
    2025年09月25日

    Posted by ブクログ

    発達障害が脚光を浴びるようになってそれについての話はよく見聞きするようにもなりましたが、健常発達もまた病と言えるのでは!?という切り口は良かったです。AちゃんにBちゃんの話も分かりやすかったです。あと、見てないドラマですが牡丹と薔薇の例えも分かりやすかったような気がします。でも、他の方も書いているよ

    0
    2025年08月16日

    Posted by ブクログ

    精神科医の書いた本でこのタイトルなので医学的アプローチの本かと思えば、発達障害を社会モデルで捉え、さらにその「社会」について哲学的な考察を重ねていくといった本であった。
    ギャップに面食らったが、内容自体は興味深い。
    健常発達の「健常」とはなにか、そもそも人を健常たらしめている力学とは(筆者はそれを社

    0
    2024年08月08日

    Posted by ブクログ

    普通とはなんだろうかという問いの一つの解釈として精神科医の視点で解説し問題的提起をする。
    発達障害は年々増加傾向となり、直近の厚生労働省の令和4年(2022年)「生活のしづらさなどに関する調査」によれば、医師から発達障害と診断された人の推計数は約87万人で、前回(平成28年、2016年)の約48.1

    0
    2025年09月21日

    Posted by ブクログ

    序盤はわかりやすい例えで読みやすかったのですが、以降はなにがなにやら理解が追いつかず、とりあえず文字を追う感じで読み終えました。
    ということで、なにが書かれていたのかいまいち要点を掴みきれず(わたくしの理解力のせい)、とりあえず納得できたのは、ADHD特性と健常発達特性を状況によって使いわけていけた

    0
    2025年06月22日

    Posted by ブクログ

    ”定型発達の特性を持つ人も負けず劣らず病的になることがあるのではないか、この本で取り扱いたいのは、こういう疑問です”
    ADHDやASD、いわゆる非定型発達という概念が浸透してきた。それに対して、定型発達の特性が過剰な人の特性についても紐解いていくという本
    興味深かったのは脳内のドーパミン放出に関する

    0
    2024年09月30日

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