三砂慶明のレビュー一覧
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—蔦屋の書店員、三砂さんがおすすめする本の紹介—
軽い気持ちで手にした本書は
最初の印象を思い切り覆した。
これはライトなブックガイドじゃなかった。
本書は「人生を変える本との出会い」から始まり、
生、仕事、お金、食、瞑想を経て、最後は死について語られる。
おすすめされる本の中には、ふだん自分から進んで手に取ろうとしない本も並ぶ。
なぜならそれに手を出したら自分自身と向き合わないといけなくなるから。
軽いことから重めのことまで、”これはほんとはだめなことなのかも、改めないといけない”と薄々気づいてることを突きつけられ、目をつぶって考えないようにしていたことを見せつけられた感じ。
読んでい -
Posted by ブクログ
大きな書店には気軽に入れる。こだわりのありそうな小さな本屋に入るには、私の本好き程度では恐れ多いのではないかと思っていた私なりの感覚を払拭してくれる本。
本の中に出てくる各書店員には、出会いや縁づくりになりたいとの思いで本屋を開業している共通点があった。
そして、読者が本と出合うために、一冊一冊の魅力をより引き出す棚づくりという演出をしている。この棚づくりから漏れ出す書店員の思いを、棚の前に立ち、感じ取れたらどれだけおもしろいだろうか。
呑むこと、食べること、買うこと、そして子供達へ本の魅力を伝えるなど、本と出合うきっかけづくりは様々あるとして、現代にあったカタチで読書を広げ続けている。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ~本との出会いは人との出会い~
自分の人生、本に支えられてきた。
読書こそ人生だ、本を読むことでいまの自分がある。
私はそんな人生を歩んできているが、そういう人にはまさにぴったりな本だ。
どんな恵まれた人生を歩んできている人でも、そうでない人でも人生には「避難所」が必要だと気付かせてくれた。
人生がうまくいかないと感じるときに読むと勇気づけられる。
★人生の岐路で悩んでいるとき、何気なく手に取ってみた本で、ちょうどぴったりの瞬間にちょうどぴったりの答えを見つけるなら、あなたはそれを偶然だと思いますか?(ミヒャエル・エンデ「M・エンデが読んだ本」) -
Posted by ブクログ
なぜ人生には本が必要なのか。なんのために本を読むのか。
自分に問いながら読み進めていきました。結論は面白いからです!学ぶために読む、自分のために読む。知らない世界を知るために読む。きっと人によって違うと思います。この作品を通して〇〇と本の形であらゆる方向から本を見ましたが、やっぱり自分は面白いから読みます。自分には作れない世界に浸り、時に学び、時に笑い、時に感動する。そんな読書体験ができるからこそ本を読みます。
そしてそう考える自分と三砂さんの考えの違いもまた読書の面白さだと思いました。(第2章は共感できる部分が多かったです笑)
改めて本が好きで、この先も読んでいきたいと思いました! -
Posted by ブクログ
本を愛する著者の、本の紹介というか感想というか。出会い方ひとつで印象も変わる。人ももちろんだけど、本もそう。読むタイミングで全然違う感想を持つし、どうしてあんなに好きだったのに、もあれば、なんで再読を躊躇ったんだろうと思うこともある。
でも、読まなければ良かった本はひとつもない。何もなかった、っていうのも大事な感想だから。あと、自分が大好きでも人もそうとはかぎらないけど、何にせよ、否定することだけはしたくない。どれもきっと、誰かの大切な本だから。
ここからもいくつか読んでみたい本が見つかった。本から離れられない著者の、本との出会いを覗き見できて嬉しい。自分にとってこの本が出会って良かった一冊に