あらすじ
◆推薦コメント◆
読書を愛する人は、本について語り合うのも大好きだ。三砂さんと一緒に喫茶店に行き、いろんな話をしたくなった。
――佐渡島庸平(株式会社コルク代表取締役)
本と実人生は、こんなにも近い。ひりひりするような切実と熱に驚かされた。
――平松洋子(エッセイスト)
三砂さんの読書遍歴と思考を辿りながら、みるみると自分の生きるこの瞬間が愛おしくなりました。
輝く命の連なりのなかで、僕も本を読み、言葉をつづりたい。そういう思いでいっぱいです。
――後藤正文(ミュージシャン)
◆内容紹介◆
「シェイクスピアはマーロウがいなかったら、マーロウはチョーサーがいなかったら、チョーサーは無名の詩人たちが道を拓き、生のままの粗野な言葉づかいを直していなかったら書けなかった」―ヴァージニア・ウルフ
私たちが何気なく本屋で手に取る一冊は、実は人類の悠久の歴史と地下水脈のようにつながっています。
そして私たちが千年前に書かれた『源氏物語』に共感したり感動したりできるのは、「本」というメディアが存在するからです。
本には人の人生を変えるほどの力があります。俳優を目指していた著者の友人は、サン・テグジュペリの『夜間飛行』を読み、パイロットになることを決意しました。
本書は、人気イベント兼冊子「読書の学校」発起人であり、梅田 蔦屋書店で人文コンシェルジュを務める書店員・三砂慶明氏による、とてもパーソナルで、それゆえに普遍的な、本をめぐる考察。
なぜ、本には人生を変えるほどの大きな力があるのか。
そしてどうしたらそんな本に出会うことができるのか――。
雑誌「サンガジャパン」に2016年から5年間連載した内容を凝縮し、さらに大幅に加筆しました。
「生きづらさ」「働き方」「お金」「食」「幸福」「死」といったテーマで各章を構成。
250冊を超える古今東西のおもしろい本を縦横無尽に紹介する読書エッセイ。
本を通した世界の見方、そして「人生を変える一冊」に巡り合うためのヒントを紹介します。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
なぜ読書に惹かれるのか、朧げながら、共感すること多数。読書を通じて知らないことに触れる。歴史や宇宙など体験できないことを仮想体験する。真実や大切なことが何かを考え直す。なんでも鵜呑みにしない批判的思考を実践する。読書は他人の頭の中の運動会に外から参加することと皮肉を行った人がいたが、それでも参加してみないとわからないこともある。本書で取り上げられていた本から、新たに読みたい本を見つけることができた。これも読書の良いところ。
Posted by ブクログ
『千年の読書』 三砂慶明著
①テーマ別の選書 ★★★★★★
※お金、死など。
②著者の魅力 ★★★★★
③本好きの世界 ★★★★★
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【購読動機】
読者レビューがきっかけです。
レビューのなかに「読んでみたい1冊がちりばめられている」「本を読みたくなる理由がすっきり解釈できた」という内容がありました。
本だけを題材にした書籍を手にしたのは、これがはじめてです。
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【著書の魅力】
①タイトルの魅力
「千年の読書」。
このタイトルだけで、なにかな? なんで千年なのか?という好奇心がそそられませんか?
②選書の魅力
著者がテーマ別に選書しています。
読者にとってうれしいのは、選書された書籍が、どのような背景で執筆されたものなのか?また、著者自身の読者体験がどのようなものだったのか?を知ることができることです。
③本好きの世界の魅力
本に携わる人の書籍ははじめてでした。
印象は、言葉・日本語が綺麗、読みやすいというものでした。
著者の考え方、感じ方が、読者のわたくしに対してストレートにぶつかってくる時間の連続は心地よいものでした。
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【共感した「フレーズ」
読んでみたい『書籍』。本書より。】
「私たちは、千年前の本の作者や、それを読んだ人の想いに、本を通して触れることができます。」著者/三砂慶明
「ホモ・サピエンス」とは、知恵の人を指す。18世紀 博物学者リンネ
「本は、僕たちの内部の凍結した海を砕く斧でなければならない。そう僕は思う。」
カフカ決定版全集
『潜水服は蝶の夢を見る』ポーピー著。障害があるため、まばたきだけで執筆を完了させる。執筆完了2日後に逝去。
「本当に大切な自由というものは、(省略)無数にとるにたりない、ささやかな行いを、色気とはほど遠いところで、毎日つづけることです。」ウォレス氏
「考えるっていうことは、そうした見えない枠と戦うことでもある。見えない敵と戦う。それはとても難しい。」『はじめて考えるときのように。』野矢茂樹著
「学ぶことは選択肢を増やすことだ。」『サカナ・レッスン』
「平凡の非凡さ」。『モーリー先生との火曜日』
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書店員としての経歴のある筆者の読書にまつわるエッセイである。豊富な読書量に圧倒されるが、それよりもそれぞれの作品を自分の言葉で捉え直し、人生の中で活用していることがよく分かる。読書家として理想の姿を見せてもらった気がする。
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千年前、源氏物語の続きが読みたくて読みたくて気もそぞろ、何も手につかないくらいになり、読むことを心待ちにしていた人がいた。
読書とは第一に、読んでいる精神の駆動そのもの。
最も困難な状況でこそ読書は大きな力を発揮する。
そうそう!そうやねん!これが言いたかってん!読書の良さってこれなのよ!
何度も頷き共感し、感動しながら夢中で読み進めました。
紹介されている本、全てが魅力的。全部読みたい笑
読書とは文字を追って読むということというより、読んだ自分の心の動きを感じること。響いた気持ちを体に染み付かせていくことの喜びなんだなと。
読書している時のあの快感は、自分で自分の心の響きに感動してるってことなんだなと。
Posted by ブクログ
本を開くだけで本屋さんにいる気分になれる。
私はとある本屋さんが好きで、多い時は週に4日くらい通ってたことがある。その本屋さんに行くと、今自分にかけてほしい言葉がタイトルにあったり、今どんなことが流行っているのかが分かったり、店員さんが訪れた人のことを考えて丁寧に選書してくれているんだなぁと思う。
この本はまさに本の中の本屋さんで、今これを手に取った人がどんな言葉がほしいかを分かってくれている感じがした。
上手くまとめられないけど、、
本を読むとこんなに人生が豊かになるんだって気づかしてくれる本屋さんみたいな本でした。
Posted by ブクログ
本屋さんでたまたま手に取り、1時間ほどで斜め読みした。
元旦の能登地震があった直後に読んだが、
著者の推薦の本の中にナチスドイツの時代に、アメリカでは兵士たちに本を送ったとゆう話がでてきた。
その本を兵士たちはボロボロになるまで読み漁り、生きる力を見出したという。
北陸の人々はまさにいま災害の脅威にさらされ、日々を生きている。
自分に出来ることを考えても、芸能人のように、ぼんっ!と多額の寄付ができる力は到底持ち合わせていない。
でも、本の力の偉大さを改めて感じ、今すぐ自分に出来ることはと考えると、やはりこうして、本を読み感想を書き続けることなのかな、と思う。
この本も狙って探してわけではなく、たまたま手に取った。著者の言う通り求めている本は本棚から飛び出てくるんだなあと思うと、ますます、本が好きになった。
Posted by ブクログ
とにかく、本の知識量がすごい。
読書への熱量も感じるし、本への愛情も感じるし、作家への敬意も感じるし、言葉を信じる力も感じるし、情報の丁寧な紡ぎ方も感じる。
1冊の本を自分の中できちんと噛み砕いて落とし込んでいるからこそ、様々な本を連ねても美しい文体となり、わかりやすい。
この本一冊を通して知れる本の多さも凄いし、読書への姿勢もとても勉強になった。
ジャンル偏らず、いろんな本に出会っていきたい。
Posted by ブクログ
蔦屋書店の書店員さんによる読書エッセイ集。
個人的に蔦屋書店は、いつ行っても新しい本との出会いのある、すごく好きな本屋で、家の近くにないのがすごく残念なのだけれど、
この本は、そんな梅田の蔦屋書店で限定カバーで並んでいたのを手に取った。
読んでみて、まず思ったのは、やっぱり読書はすばらしいなぁということ。
本との出会いがあって、本を読めるというのは、すごく幸せだと思った。
この本には、著者が出会ってきた様々な本が紹介されているのだけれど、
読書、生きづらさ、働き方、お金、食事、瞑想や自然、死、と、それぞれの章で、流れるように次々に本を渡っていくように、エッセイが書かれている。
ただ、それは「教養とはこういうことだぞ」みたいな嫌味はなくて、「こんな本がありましたよ」というような、本への感謝をこめて、読書に対して本を紹介してくれているような感じだった。
読み終えて、ますます本が読みたくなるような本だった。
Posted by ブクログ
梅田に行けば必ずといっていいほど立ち寄る書店、蔦屋書店の店員さんである三砂さんが書いた本
読書欲がかき立てられたし、この本の構成が書店の本棚になぞらえられていたり、すごいなと思った
同じ兵庫県出身っていうのも勝手に親近感が湧いて嬉しくなった。
Posted by ブクログ
20代のいつ頃だったか、一冊の本で人生が変わった人がいると知り、自分もそうなりたいと思った。
あれから20年以上が過ぎた今、人生の大きな節目を迎えようとしている。もしかすると、ここ数年で読んだ何冊かの本が影響しているかもしれない。
偶然か必然か、この本の章の見出しに書かれている内容は全て、今の自分の関心事に不思議なぐらい一致していた。
著者の前書きによると、人生に欠くことができない7つのテーマを取り上げたらしい。
ほとんどは普遍的なテーマだから、人生から本を欠くことができないと思う人にとっては、必然なのかもしれない。
Posted by ブクログ
なぜ、私たちには本が必要なのか。
本とは、どんな存在なのか。
書店員の筆者が、それぞれのテーマをもとに選定した本の一部を引用しながら、考察して次の本へと話題を広げていく。
本好きな筆者が語る、本への向き合い方や本との出合い、本を大切にしている考え方に、うんうんと激しく共感できる一冊でした。
Posted by ブクログ
「親友が子どもを事故で亡くして、一年近く外出できなくなりました。親友を励ましてくれる本を選んでもらえませんか?」というお客さんからの質問に対して、「問合せを受けたとき、自分はこの先この仕事を続けていけるのか不安になりました。どれだけキャリアを積んだとしても、この質問に答えられるイメージが沸かなかったからです」と思ったという筆者。
相談ごとには、答えではなく、質問で返す方が良いと聞いたことがあります。
「ささやかな本の世界への招待状」とのことでしたがテーマごとにまとまった7章を通じて、書店員さんがよく聞かれる質問の答えのヒントとなる本もまとめて下さっているのかな、と。
読んだことがある本、聞いたことがある本、全く知らなかった本。いろんな本が混じっていて、読書好きとしては何度も読み返したくなる本でした。
『死ぬ瞬間』のエリザベス・キューブラー・ロスのその後の人生のエピソードに象徴されるように、本やそのあとがきだけではわからない、作者の背景・その後やその本の生まれた社会的背景なども丁寧に織り込まれていて、歴史の本を読んでいるような気分にもなりました。
Posted by ブクログ
この本は、書店で見かけ、なんとなく気になったので購入しましたが、「本が好きな人が書いた本だなー」ということがよく伝わってきて、とても共感できました。
様々なテーマについて、多くの本を引用しながら丁寧に書かれており、楽しく読めました。
ぜひぜひ読んでみてください!
Posted by ブクログ
菅原孝標女が「源氏物語」を読むのを止められなくなる様子は現代における私たちと同じで、ワクワクする。
第二次世界大戦中、アメリカは合計一億4000万冊の本を戦地に送った。戦場では奪うように読まれ、ある20歳の兵士はベティースミスの本に生きる力をもらう。
お礼にこの兵士は著者に手紙を送り、著者は兵士と交流を始め、書くことと読むことでお互いを励まし合う。
驚いたのは、自由学園という日本の学校では毎日家庭科の授業の一環で自分たちの昼食を自分たちで作ること。
これこそ、生きて行くための教育ではないだろうか。4時間目は毎日家庭科。そこから学ぶことは家庭科だけではないはず。
「今まで食べた中で1番美味しかったものは?」
美味しい理由には思い出が大部分を占めているのがおもしろい。
三砂さんの読書への招待状はとてもバラエティに飛んでいておもしろかった。
Posted by ブクログ
またまた素敵な本に出逢ってしまった。
三砂さんのことは全然知らなかったのだが、本の語りが優しくて素敵。
上からの目線ではなく、私たちと等身大のところから、一緒に考えていく中で様々な本を紹介してくれる。
生きている中で私たちが経験する試練や疑問を
それぞれのテーマごとに一緒に考えてくれる感じが素敵。
テーマは「人生を変える本」「働き方」「生きづらさ」「お金」「食事」「瞑想と脳」「死」。
どのテーマもおもしろいのだが、私は特に「死」のテーマが印象的だった。
「死」という言葉が存在する以上、「死」は存在のひとつの状態をさし示すことになる。
つまり「死」は存在形態のひとつとして、「在る」ものなのである。
ではどういう状態で「在る」のか、というところから死後の世界の概念が生まれてくる。
これは言語がもたらしたそもそもの錯覚なのではないだろうか。
厳密に考えるのなら「生きている」の反対概念は「死」ではなくて、
「生きていない」でなければならない。「生」というものが「在る」ものならば
「生きていない」という言葉は「無」を意味するはずである。「生きている」か「生きていないか」か
この2つのありようのどちらかなのであって、「死」という状態は想像力によってのみ想定され得る概念でしかない。
今の自分自身にすっと寄り添ってくれるような視点、自分の中でまた一つ新しい視点が増えていく。
いろいろな視点を知るのが本当にうれしい。
この本は時間をあけずに再読する。
久しぶりに日常生活の何よりも優先して読みたい本だった。
読みたい本がものすごい増えてしまった。これもうれしくて素敵なこと。
以下、印象に残った部分(私の感想も一部入っている)。
傑作というのは、それのみで、孤独の中で誕生するわけではありません。
何年もかけてみんなで考えた結果、人々が一体となって考えた結果として誕生します。
ゆえに1つの声の背後には集団の経験があります。
私たちが本屋で手に取る一冊が、実は人類の歴史と地下水脈のようにつながっているのです。
書物の一冊一冊には、時の流れのなかで、
我々が加えた解釈がこびりついています。我々はシェイクスピアをシェイクスピアが書いたようには読みません。
したがって、我々のシェイクスピアは、書かれた当時に読まれたシェイクスピアよりもずっと豊かなんです。
書物は読まれるために変容します。それは我々が経験してゆく出来事と同じです。
偉大な書物はいつまでも生きていて、成長し、我々とともに手を取りますが、
決して死にません。時と共に作品は肥沃になり、その一方で、
面白みのない作品は歴史の傍らを滑りぬけ、消えてゆきます。
傑作は、初めから傑作なのではなく、読まれることで傑作になっていくのです。
悪気がなくて、想像力も欠如した人が一番おそろしいんですよ。
僕は常日頃思っているんです。世界には冷たい雨が降り続いていて、僕達にはそれを止めるすべはない。
でも想像力という傘があれば ― それが小さければ自分だけだけど、
大きく広がる傘なら たくさんの人を 雨に濡らさずすむかもしれない
「幸せのイメージ」がときに「それらを得られない人々への暴力になる」
子どもの写真が印刷された年賀状が、送る相手によって人を傷つけてしまうことに、
どうしてこれほど多くの人が思い至らないのか。
貨幣はいくらかエネルギーに似ており、時間軸に沿って移動できる。
このエネルギーはたいへん役にたつと同時にきわめて危険でもある。
貨幣のタイムトラベルが可能なのは、まさに利子があるからだ。
貨幣のこの性質のおかげで将来のエネルギーを今日の利益のために移転することができる。
債務が未来から現在にエネルギーを転移できるのに対し、
貯蓄は過去から今日にエネルギーを移転することができる。
Posted by ブクログ
—蔦屋の書店員、三砂さんがおすすめする本の紹介—
軽い気持ちで手にした本書は
最初の印象を思い切り覆した。
これはライトなブックガイドじゃなかった。
本書は「人生を変える本との出会い」から始まり、
生、仕事、お金、食、瞑想を経て、最後は死について語られる。
おすすめされる本の中には、ふだん自分から進んで手に取ろうとしない本も並ぶ。
なぜならそれに手を出したら自分自身と向き合わないといけなくなるから。
軽いことから重めのことまで、”これはほんとはだめなことなのかも、改めないといけない”と薄々気づいてることを突きつけられ、目をつぶって考えないようにしていたことを見せつけられた感じ。
読んでいてとても苦しくなった。
でもこの本を読まなければ良かった、とは思わない。
作者は終始穏やかで平易な言葉で難解な言葉や本を紹介してくれているし、そのラインナップは多岐に渡るので、誰もが何かに興味を持てると思う。
書店に行かずして、ピカッと輝いて見える自分のための一冊が見つかるかも。
まずは最初の一冊から始めてみようと思う。
Posted by ブクログ
蔦谷堂書店梅田本店でPOPを見て購入した本。本の紹介本なのかと思いきや、それだけではなく、読者の生活に沿ってテーマを分けて進めていたため、実用書から哲学的な所まで広範に至っていた。特に死を考える章では、免れられないことについて考えるきっかけとなった。三砂の本棚を案内するような紹介にいつの間にか引き込まれていたのである。
Posted by ブクログ
梅田の蔦屋書店に行くたびに目に留まり気になっていた本。「世界を変えることはできなくても、自分自身の言葉で、自分自身の人生を生きられたら、世界が違って見えるのだと、私は読書に教えてもらいました。」という三砂さんの言葉に勇気づけられた。この本を読み終わって、また沢山読みたい本が増えたけど、こういう経験に毎日が支えられているなと感じる。
Posted by ブクログ
自分で選ぶ本は、どうしてもジャンルが偏りがち。
本書では、7つのテーマのお薦めの本が紹介されている。
普段は読まないようなものもたくさんあったけど、本文が引用されているので内容がイメージしやすく、実際に読んでみたいと思った本がいくつもあった。
読んでも読んでも読みたい本が増える一方で、嬉しいような困ったような…。
三砂さんのような方と本の話が出来たら、楽しいだろうなと思った。
Posted by ブクログ
1 どんな本?
書店員が「何故人生には本が必要なのか?」
を探究する為に、人生に欠く事のできない7つ
のテーマに合わせた本を紹介し、本の世界の招
待状のつもりで書いた本。
2 なんで読んだの?
(1) 読書の本で高レビューだから。
(2) まだ見ぬ名著を知りたい。
(3) 読書の仕方の変化と名著の購入ができる状
態になりたい。
3 構 成
7章構成290頁
「何故人生には本が必要なのか?」から始まり、
「本当の出会いは人との出会い」「本を開くと1行
先には何が起こるかわからない。だから読書はや
められない。」と終わる。各章テーマに沿った本
をシームレスに紹介する構成になっている。
4 著者の問題提起
何故人生には本が必要なのか?
5 命題に至った理由
本に人生を何度も助けられたから。
6 著者の解
どんなに順調に見える人でも避難所が必要で
ある。人生には読書が必要だ。
7 重要な語句・文
(1) 生きづらさへの処方箋
(2) 美味しいは味なのか?
(3) 本から死を考える。
(4) 瞑想と脳と自然
8 感 想
流石な書店員さん。シームレスに本を紹介出来
る技術と知識は読書になせる技だと感じた。
刺さったのはエンデュアランス号。早く読み
たい。
人に勧めるなら生きづらさの処方箋。読み返し
たい。生きづらいの意味が分かった。
深く知りたい事は瞑想と脳と自然。全部関心が
ある。日々の瞑想と自然が脳に与える影響を大き
くしたい。運動とかも含めて。
千年前の偉人の話しを聞くにはタイムスリップ
してギリシャとかに行ってソクラテスとかに通訳
付きで合わなければならない。それが現代では傾
向出来る本になっている。タイトル通り以上に我
々は千年を越える読書をしていると感じた。
9 TODO
(1) 紹介された書籍の購読
(2) そしてOP
10 問 い
困難とは?
11 答 え
絶対に答えが有って乗り越える事ができる。
Posted by ブクログ
読書が好きな人、本屋が好きな人はもちろん、それらが苦手な人、普段関わらない人にぜひ読んでほしい。
この本で紹介されているのは私が普段読まないジャンルの本についてばかりだったので多少頭を痛めながら読んでいたけれど、だからこそ新しい出会いの扉を開いてもらったような気がした。
写真で本が紹介されているため、まるで本屋で未知のジャンルの本棚の前に立っているような気分になった。各ジャンル、1.2冊は読んでみたいと思った。
書店員さんである著者のことばが幾つも胸に残っている。やっぱり読書はすばらしい。
Posted by ブクログ
章ごとに色が違う。食に関する章は、自分の生活と重ね合わせ、ワクワクしながら読んだ。お金と宗教の話を正しく理解するには、私はまだ知識不足だった。
Posted by ブクログ
梅田蔦屋書店でブックコンシェルジュを務める三砂慶明さんの著書『千年の読書』を読むと、その膨大な読書量に圧倒されます。
数々の本たちが、文脈に沿って見事につなげられている。
しかも本というより、印象的な”一節”がつなげられていることに感動します。
だからこそ誰かに本を選んであげるときも、その人の問いにぴったり沿うような紹介ができるのだろうなと思いました。
千年にわたる書物の連なりを、それぞれ一冊として見るのではなく、一つの巻物のようにつなげて読んでいく、そう思うとワクワクしませんか?
Posted by ブクログ
~本との出会いは人との出会い~
自分の人生、本に支えられてきた。
読書こそ人生だ、本を読むことでいまの自分がある。
私はそんな人生を歩んできているが、そういう人にはまさにぴったりな本だ。
どんな恵まれた人生を歩んできている人でも、そうでない人でも人生には「避難所」が必要だと気付かせてくれた。
人生がうまくいかないと感じるときに読むと勇気づけられる。
★人生の岐路で悩んでいるとき、何気なく手に取ってみた本で、ちょうどぴったりの瞬間にちょうどぴったりの答えを見つけるなら、あなたはそれを偶然だと思いますか?(ミヒャエル・エンデ「M・エンデが読んだ本」)
Posted by ブクログ
なぜ人生には本が必要なのか。なんのために本を読むのか。
自分に問いながら読み進めていきました。結論は面白いからです!学ぶために読む、自分のために読む。知らない世界を知るために読む。きっと人によって違うと思います。この作品を通して〇〇と本の形であらゆる方向から本を見ましたが、やっぱり自分は面白いから読みます。自分には作れない世界に浸り、時に学び、時に笑い、時に感動する。そんな読書体験ができるからこそ本を読みます。
そしてそう考える自分と三砂さんの考えの違いもまた読書の面白さだと思いました。(第2章は共感できる部分が多かったです笑)
改めて本が好きで、この先も読んでいきたいと思いました!
Posted by ブクログ
それぞれの本との出会いを通して感じたことやエピソードが書かれている本なのかと期待していたのですが、思っていたより期待はずれでした。後半になるにつれ、設定したテーマを書籍の引用をしながら説明しているだけ、という印象です。前半は面白かったかも。もっと余裕がある時にゆっくり読めばよかった。
引用されている本の名言などはとても参考にはなりますし、紹介されている本も読んでみようかなと興味は湧きます。
Posted by ブクログ
本を愛する著者の、本の紹介というか感想というか。出会い方ひとつで印象も変わる。人ももちろんだけど、本もそう。読むタイミングで全然違う感想を持つし、どうしてあんなに好きだったのに、もあれば、なんで再読を躊躇ったんだろうと思うこともある。
でも、読まなければ良かった本はひとつもない。何もなかった、っていうのも大事な感想だから。あと、自分が大好きでも人もそうとはかぎらないけど、何にせよ、否定することだけはしたくない。どれもきっと、誰かの大切な本だから。
ここからもいくつか読んでみたい本が見つかった。本から離れられない著者の、本との出会いを覗き見できて嬉しい。自分にとってこの本が出会って良かった一冊になった。