ダニエル・サスキンドのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
経済成長について長い時間軸で俯瞰的に論じています。まずは、それだけでも評価されるべきでしょう。
しかし、重要なのは今後についてです。その為には、(本は後ろから読めと言われるけれど)本書の場合は第V部(第10章、第11章)を読めばよいかもしれません。
経済成長とトレードオフにあるものは、平等だけでなく、環境問題、コミュニティの健全さ、政治システムの効力、働く生活の質などいろいろあります。このトレードオフを弱体化させる手段として、著者は新しいテクノロジーに期待を寄せます。しかし、それにも限界はある。そのとき、私達は受け止めて、どうするかを決めなくてはなりません。
そこに道徳的な2つの問いが立 -
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Posted by ブクログ
著者と同じ問題意識を持っているし、話の進め方が上手いので一気に読んだ。経済成長について経済学者もよくわかってないとのこと。著者の成長のメカニズムの説明、なぜ世界は経済成長至上主義になったのかよく分かった。人類は分配が苦手。
最後の提案を楽しみに読んだが、まぁそうだよな、というところ。多くの脱成長の人も同じ感覚じゃないだろうか。代議制だと難しいなら市民の熟議しかない。読みかけのプルラリティを読まねば。
経済成長のメリットを無視してはいけない、とあるが、お金が滞らずに回ること、そして人々の好奇心を満たす新しい事物が生まれること、この2つが大事なんだろうと思う。 -
Posted by ブクログ
●従来の経済成長を分析し、成長のジレンマを解消するための新たなアイデアを模索した本。
●経済成長のジレンマをいかに解消するか、その知見を学ぶ。→経済成長を最優先に追求するのではなく、価値ある別の目的の方向へ経済成長の舵取りを向けよう、という主張。
●経済成長か、それとも環境か」という二項対立に終止符を打つことを模索した一冊。本書は、経済成長そのものを自己目的化させてしまった現代社会の歪みと、それに対する「脱成長」という見当違いの自虐行為について、冷徹な批判を浴びせる。本書の主張で大切なのは、技術進歩の方向性は決して不可避な自然現象ではなく、税や補助金、法規制や社会規範によって人間が意図的に「方 -
Posted by ブクログ
もう一度整理してみよう。まず数学者たちは、人類がマルサスの罠を脱した経緯の概要を示している。人類は30万年にわたり、収穫逓減の呪いによって生存維持ぎりぎりの状態を続けていた。しかし新しい技術と、 それに伴う生産性向上が、収穫逓減の襲来を押し戻すことを、ソローースワン・モデルが説明した。ローマーがさらに一歩踏み込み、その技術進歩は先駆者たちが思っていたような数学的奇跡ではないと説明した。 アイディアという、特異な性質(非競合的で累積する)をもつ無形のものの発見によって、技術が進歩したのだ。
ここであらためて考えてみたい。僕たちは近代の経済成長の始まりをどう理解すればいいか。経済成長の 「 -