ベッティル・オーケルンドのレビュー一覧

  • すべては救済のために

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    アフリカのコンゴで、想像を絶する凄惨な性暴力の被害を受けた女性たちの治療にあたり、現状を国際社会に訴え続けるムクウェゲ医師。その生き方や考え方を知れる一冊。

    幼少期から紛争に巻き込まれた一市民としての経験がリアルに語られると共に、コンゴの歴史を垣間見ることができます。衝撃的なストーリーが次々に語られていくのですが、自分や家族を身の危険にさらしてでも活動を続ける、彼自身の行動と強い絆で結ばれた家族のあり方にリスペクトを感じずにはいられませんでした。

    コンゴの問題や、難しい問題に立ち向かうムクウェゲ医師の生き方に興味のある方は是非読んでみてください。

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    2023年07月16日
  • すべては救済のために

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    徳島ヴォルティスに所属するバケンガ選手の叔父さんの自伝。
    医療において信仰が及ぼす力の大きさを繰り返し述べられているのが印象的だった。

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    2022年08月13日
  • すべては救済のために

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    ネタバレ

    世界には日本では考えられないようなことがたくさん起きていて、
    そこで、こんなにも厳しい目にあいながらも信念を持って立ち向かう人がいる。
    信仰が人を支える、救うという言葉がまっすぐに届く。
    信仰がなければ生きていけないような、
    人は許せないようなこともたくさん起こすけれど、こんなにも強く生きる人もいるのだと、本当に素直に尊敬する。
    何もできないけれど、せめて、あなたのしていることはすごいことだとたくさんの人に伝えたい。

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    2020年02月22日
  • すべては救済のために

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    アフリカ中央部コンゴ民主共和国の産婦人科医が書いた性暴力撲滅を訴えた本
    ある意味自国の告発本だ
    この国のレイプ事件は酷いらしい
    被害者の女性たちや妊娠出産時においての治療を行ってる
    またある時は、牧師という側面を持っている
    昨年(2018)ノーベル賞をもらっている著者
    この本を読めばその理由が良く解る
    “すべては救済のために”
    暴力は絶対ダメと言いたい

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    2019年06月20日
  • すべては救済のために

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    2019年11冊目。

    これは本当に多くの人に読んで欲しい。2018年ノーベル平和賞を受賞したコンゴ民主共和国の産婦人科医、デニ・ムクウェゲさんの自伝。

    「世界最悪の紛争地」「第二次世界大戦以降540万人以上の人々が理不尽な理由で亡くなっている」...コンゴの状況は、いくつかの情報源からある程度知ってはいた。だけど、実際に現地で生まれ、現地に根付いて活動されている方の言葉から知る現状は、想像をはるかに超えるものだった。ここに言葉として書くのがはばかられるほど、性暴力の嵐の中にいる現地の女性たちの立場は厳しい。厳しいなんていうものじゃない。この世の沙汰とは思えない。

    性暴力は、「安上がりで」

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    2019年05月04日
  • すべては救済のために

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    【魂を揺さぶる産婦人科医】

    2018年ノーベル平和賞受賞者。コンゴ民主共和国東部で「女を修理する男」として活躍。医療のみならず、性暴力を撲滅するために、自らの命を危険に晒してまで圧倒的な行動力を持つ。

    「性暴力」とは住民を脅すため、
    軍人や警察官が、強姦し堕胎に至るだけではなく、膣に銃や刃物を入れ傷つける。膣に穴が開き尿や便が溜められず垂れ流しになってしまい、家族から辱めを受けたものとして追放されてしまう。
    銃や砲弾より安上がりな「兵器」なのだ。

    自ら手術をし心を癒すムクウェゲ医師からは、強烈なエナジーを感じる。ミッションを持つ人の輝きがある。

    医療、福祉関係者には読まずにいられない一

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    2019年05月02日
  • すべては救済のために

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    読んでいるだけで辛くなるような酷いことが、実際に起こっているのが恐ろしい。
    文字通り命がけで女性たちを救うムクウェゲ医師だが、その背景には、生まれて間もない自身の命が神によって助けられたという思いがあるようだ。
    無宗教の自分には、どうしてもなんとなく宗教アレルギーのようなものがあるが、信仰はここまで人を支えてくれるものなのかと感銘を受けた。

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    2024年02月06日
  • すべては救済のために

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    2018年ノーベル平和賞を受賞したデニ・ムクウェゲ氏の自伝。
    ノーベル平和賞受賞者が常に危険と隣り合わせなことは、それだけ治安が悪い地域で活動されているということ。志があっても、命をかけてまで、行動に移せることではない。
    ムクウェゲ氏の功績ばかりに目が行きがちだが、本書は彼の人生が書かれていて、興味深い。
    信仰が悪い方へ働くのではなく、活動の支えとなっていることに救いを感じた。
    彼が言うように、指導者の意識が変わり、安心して暮らせる世の中になることを願う。

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    2023年08月21日
  • すべては救済のために

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    ネタバレ

    この著者のDVD「女を修理する男」を見てこの本にたどり着いた。
    このDVDに興味を持ったのは、「性暴力が兵器として利用されている」という衝撃的なニュースを読んだから。
    DVDよりもより詳しく著者の経歴やコンゴの歴史に触れているから、この本を読んでからDVDを見た方が分かりやすかったかも。

    コンゴに限らずアフリカの悲劇はなぜなくならないのか。
    国連は、アメリカは、先進国たちは一体何をしているのか不思議だっが、この本を読んで少しだけ理解できた気がする。

    資源が豊富なアフリカでは先進諸国を含むあらゆる利権が絡んでおり、アフリカの内戦の裏には先進諸国の影がちらついている。
    その情勢は複雑で、どちら

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    2022年07月03日
  • すべては救済のために

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    コンゴ民の歴史がリアルに表現されていてすごい。北欧のキリスト教慈善団体のコンゴ東部での活動がよくわかる。その中で現地人医師たちの考え方と行動、それを支える北欧慈善団体もスバラシイ。厳しい現実にもひるまず、住民目線の活動を継続するパワーは驚くばかり。海外からの支援から現地民による自立への移行も学ぶことができた。ドキュメンタリー「女を修理する男」をぜひ観たい。

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    2021年12月29日
  • すべては救済のために

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    この人は本当に素晴らしい。この強靭な精神力と信念を曲げない強さはどう培ったものなのか...宗教教育の賜物なのか、いずれにしても普通のお医者さんではなし得ないことをしていると思う。
    沢山の人に読んでほしい。

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    2021年04月22日
  • すべては救済のために

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    ネタバレ

    ノーベル賞平和賞を受賞される前に書いた自伝、今後(旧ザイール)に生まれ、世界的に重要な医師になるその道のりは、決して平たんではなく、なったらなったで様々な障害が待ち受けている。激しく揺れ動く国内政治や国際情勢の中で、これだけ一貫性をもって生き続けている人がいる、ということは大きな励みになる。
    自分のコミュニティのために尽くすことが、世界にとっての大きな価値を生み出している。
    また同時に、現場に根差した活動には、専門家・プロフェッショナルとしての技術と信念が備わっていて、学ぶべきところが多いと思った。
    働き方に加えて、生き方についても多くを教えてくれる。
    人生は日々の積み重ね、なにかのために何を

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    2019年10月06日