おくのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
はい、龍ちゃんの名作中の名作短編『藪の中』です
もう、深すぎて身悶えするんですが、まずは『乙女の本棚』だけにおくさんのイラストに触れたい
今までのシリーズに登場した方々とはかなり毛色が違って、シリーズに新風を吹き込んだと言いたい
とても良い
若干コミカルな感じもありつつ和のテイストがもうなんていうか好き
もしかしてかなり有名な方なのかも知れんが、そっち方面詳しくないのでごめん
はい、で『藪の中』ね
まぁ、知ってる人は知ってるだろうけど、「証言の食い違いなどから真相が不分明になることを称して「藪の中」という言葉まで生まれた(ウィキペディアより)」っていうね
そりゃあ言うわ
真実は藪の中言 -
ネタバレ 購入済み
見てるだけでも楽しい
Twitter(X)から知って、こちらの本を購入しました。
全カラーで、画力が高いので絵の迫力、雰囲気、
世界観が凄まじいです。
私はとても引き込まれました!
お話は、記憶喪失のお侍さんが
見知らぬ街でアクシデントあり、出会いがあり、
記憶を取り戻すという感じです。
物語りを読んで楽しむというより
キャラクターや世界観、
絵の構図、カラーイラストが
楽しめる漫画でした。
バンド・デシネに近いところがあるかと。
私は眺めているだけで幸せでした!
iPadで読むともっと迫力が増すのでオススメです。 -
Posted by ブクログ
今日3月4日は、半村良のご命日
龍ちゃんのレビューしている時では
ないのですが、龍ちゃんと仲良しは誰?論争に
どうしても参戦したくなってしまったのです
時は平安
事実とみなされる事は二つ
侍が死体で発見された事
結婚したばかりの嫁の行方がわからぬ事
この侍の死を巡る七つの証言や告白で小説と成す
検非違使に問われたるは
死体を発見した木樵
死ぬ前の夫婦を見た旅法師
侍を殺したと思われる盗人を捕らえた放免
不明の嫁の母親
そして盗人の自白
不明の嫁らしき女の清水寺での懺悔
殺された侍の死霊が巫女を通し告白
何回か読み直すたびに発見がある
そしてそれぞれが語る状況が見事に折り合わない
そ -
Posted by ブクログ
平安時代、とある侍の死をめぐる短編。
死骸の発見者の木樵り、強盗を捕らえた放免、侍の妻の母親らの証言から始まるミステリ仕立てで面白かった。
また、捕らえられた強盗、侍の妻、侍の死霊によって語られる内容も三者三様の矛盾ばかりなため、殺害事件の真相は一切の不明。
藪の中ではほんとうには何が起こっていたのだろう?真犯人は誰なのだろう?と、謎が多くて闇深さがあり、とてもワクワクさせられるラストだった。
挿絵もたっぷりで、セリフ一文だけの頁も結構あってめちゃ贅沢。
芥川が地の文に書き添える『(皮肉なる微笑)(陰鬱なる興奮)(快活なる微笑)(昂然たる態度)(突然迸るごとき嘲笑)』とかが、なんか厨二っぽくて