古野俊幸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
過去2冊と違い、科学的な自己分析・他者理解の指標であるFFS理論(Five Factors & Stress)を解説したマネジメント書。
人間関係のストレスを、「能力の差」ではなく「特性(持ち味)のズレ」としてしている。
部下の成長は能力ではなく、上司との関係性の相性(=FFS理論)で決まる。
したがってマネジメントの本質は、人を変えることではなく、関係性を設計することにある。
▼FFS理論とは?人の行動特性を5つの因子で数値化する理論。
凝縮性(独自の価値観):こだわりが強く、自分の中に確固たる基準がある。慎重・安定志向・ルール重視
受容性(柔軟な対応):相手を受け入れ、面倒見が良い。環境に合わせる。共感・協調・人間関係重視
弁別性(白黒つける):論理的、合理的。効率や機能を重視する。論理・分析・合理性重視
拡散性(飛びつく):好奇心旺盛で、変化や刺激を求める。発想・創造・アイデア志向
保全性(積み上げる):慎重。現状を維持しつつ、着実に進める。継続・維持・粘り強さ
こんな感じで、宇宙兄弟のキャラクターを例にしている。
南波六太(ムッタ):【保全性】×【受容性】
慎重に準備を重ね、周囲の空気を読みながらチームを支える。一見地味だが、着実に成果を出すタイプ。
南波日々人(ヒビト):【拡散性】×【凝縮性】
直感で動き、リスクを恐れず突き進む。自分の信念が強く、周囲を巻き込むエネルギーを持つタイプ。
▼「伸ばす」か「つぶす」かを分ける「補完関係」
上司と部下の関係において、「自分と似ているから良い」とは限らないのが本書の肝。
タイプが同じ場合(相似): 意思疎通は早いが、死角(弱点)も同じになるため、チームとしての成長が止まりやすい。
タイプが異なる場合(補完): 最初はストレスを感じやすいが、お互いの弱点を補い合えれば、爆発的な成果を生む「最強のペア」になれる。
「つぶす部下」とは、部下自体が悪いのではなく、上司が自分の特性を押し付け、部下の特性を否定した結果生まれる状態を指す。
▼特性に合わせた声掛けもマネジメントの1つ
拡散性の部下へ: 「面白いからやってみて」「自由に任せるよ」
保全性の部下へ: 「手順はこうだよ」「君なら着実にできる」
凝縮性の部下へ: 「これは君にしかできない」「目的はこれだ」
相手の特性に合った指示や助言を送っているか?を自問自答する。
同質性の押し付け(自分と同じやり方を強制、思考プロセスを否定)はミスマネジメント。
論理型上司が感覚型部下を否定はよくあること。
▼部下を伸ばすマネジメント
適合(Fit)の設計。
①強みの理解 →②関わり方の最適化 → ③役割設計(強みが発揮されるポジションに配置)
・関わり方の最適化
凝縮性 → 明確なルール・安心感
受容性 → 共感・関係性重視
弁別性 → ロジック・合理性
拡散性 → 自由度・発想余地
保全性 → 継続・安定環境
従来は「教える、矯正する」だったが、「適合させ、強みを増幅する」というマネジメントの再定義。
組織や上司部下との相性を見ることが重要。
お互いの特性をしってるだけで意味がある。例えば凝縮性が強い上司は、ただ知りたくて「なぜ?」を繰り返す。受容性が高い人はつめられていると錯覚する。お互いが特性を理解していれば上司は受容性に合わせた聞き方ができるし、そうでなくても部下は『知りたいだけなんだ』と思って萎縮を縮小させることができる。
▼まとめ
・人材問題の多くは「能力不足ではなくミスマッチ」
・離職の原因は「関係性の不適合」
・組織パフォーマンスは「相性設計」で最大化できる。マネジメントは適合設計である
・人は変えるものではなく活かすもの
・成果は能力よりも「関係性」で決まる -
Posted by ブクログ
FFS理論(個人の特性理解と人間関係への応用)については知らなかったし
この本を読んでも詳しくはなりませんが
宇宙兄弟ファンなので、とてもすーっと頭に入りました。
自己分析とか人間関係の本って、
若干読みづらかったり、記憶に残りにくいのですが
宇宙兄弟の登場人物を思いうかべて読めるので
分かりやすい。
何より、そうそうと頷くところが多かったです。
再読すると思います。
簡易分析では、私は下記になりました。
保全性9>弁別性9>受容性8>凝縮性7>拡張性7
要素としてはムッタと一緒ですが
弁別性と保全性が高くなっているので
アンディや福田さんのように、積み上げた経験をもとに判断するタイプのようです。
日本人の6割が最初の一歩が踏み出せない
とか
サーバントリーダーシップの方が向いている人が多い
など、同感するところ多数。
宇宙兄弟とこの本をセットにして
FFS診断をうけるのを会社の福利厚生でやってくれないかな。
閑話休題。
宇宙兄弟がもうすぐ最終回とのニュースを見ました。
単行本は44巻まで読んだのですが
今までの登場人物が総力戦みたいになっていて
泣けてきます。
全ての伏線を回収して大団円になる映画みたい。 -
Posted by ブクログ
2024/04/17読破
一言 宇宙兄弟最高です。
感想 宇宙兄弟が好きで、読み始めました。FES理論は初めてでした。私は、「拡散性、弁別性、受容性」で、カルロ・グレコでした。説明は自他共に納得できる文章でした。
下記は印象に残った点
「保全性」は、知識やスキルを積み上げていくことを好む、高みを目指す原動力になる、目標に到達するまで時間や努力を要しても平気、
やりたいことを一歩踏み出す手伝いをしてあげると良い
「拡散性」のある人は枠組みのその先を見据えることができる
p140
H時間
ミーティング終了時間だけ決めて、とことん議論し最後の時間に多数決を取ること、じゃんけんも然り
どっちが「正しい」かではなく、どっちが「楽しい」かで考えるべき
p322
部下を育てたくなったら、口を出す
「口を挟みたくなったら、唇を噛め」
p338 ピコ
「真実」は見つけ出そうとするな 作り出せ」 -
Posted by ブクログ
• FFS理論では、5つの性質がある
a. 凝縮性
i. 固定・強化させようとする力
ii. 自らの考えが強い
b. 受容性
i. 外部を受け入れようとする力
ii. 優しくて面倒見がいい
c. 弁別性
i. 二律背反にはっきり分けようとする
ii. 合理的であることを好む
d. 拡散性
i. 飛び散って行こうとする力
ii. 行動力
e. 保全性
i. 維持しながら積み上げる
ii. 安全を好む
• 自分は高い順に
a. 受容性(16点)
b. 拡散性(10点)
c. 保全性(7点)
d. 凝縮性(7点)
e. 弁別性(3点)
• 受容性をアピールするには、、、
○ いわゆる傾聴力だけど、二律背反の状況を明示した上で、「合意形成のプロセス」を重視して語ると良い
○ リーダー的な性質はないと断言しても良い。その代わり、みんなの心の拠り所になれるようなエピソードを語る
• 保全性をアピールするには、、、
○ キラキラエピソードよりも、地道で周到な準備を語る
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Posted by ブクログ
宇宙兄弟バージョンのFSS診断を受けた結果、「保全性」「弁別性」「受容性」が強く現れた。
日本人に良くありがちなサーバント型リーダーシップが得意な気質で、「傾聴」と「共感」を併せ持ち、一緒になって行動するリーダーを目指すのが良い。また、保全性が高く、自分に自信がないことが多いが、コツコツと継続し積み上げていくことで、どんどんと自信がついていくから、今自信が持てないことを大きく心配せず、やれることをやっていくのでいいんだと気づくことができた。
まだまだ自分の強みを完全に理解できたわけではないが、自分の気質や大まかな判断基準みたいなものを言語化するのに役に立つ一冊だった。