佐々木チワワのレビュー一覧

  • 歌舞伎町に沼る若者たち 搾取と依存の構造

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    歌舞伎町に沼った本人が書いているため、感情まで詳細に描かれている。未知だけど魅惑的な夜の世界を想像させてくれ面白く読めた。ホストに行く際の注意点もあるため、ホストに興味があるけど不安な人は読んだらいいと思う。歌舞伎町や夜の世界について知りたい人も一つの視点としてオススメ。

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    2025年06月21日
  • 歌舞伎町に沼る若者たち 搾取と依存の構造

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    ホスト通いをし、これをテーマに慶大総合学部の卒業論文を書いた著者の新作。
    論文を書くために通っていたわけではなく、好きで通っていて、
    これが論文のテーマになると気づいて書き始めて、今や仕事にしているという。

    今回読んでいて思ったのは、ホストもつらいよ、というところか。
    特にlineでつなぐところ。寝る暇ないくらい。文章力も求められる。
    枕営業!も。体力もいる。金づるになる女の子をつなぎとめるのも大変なのだ。

    確かに、遠くのアイドルより近くのホスト、という気持ちはわからないではないが、
    その為に月給以上のシャンパンタワーを注文してしまい、
    それが払えず体を売る、、、
    バカなのか?と思ってしま

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    2025年05月05日
  • 歌舞伎町に沼る若者たち 搾取と依存の構造

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    ホス狂いを体系的に理解できる歌舞伎町における名著であると考えます。
    また、平易な文書で書かれているので、誰でも読みやすいのが最大の魅力です。

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    2025年03月20日
  • 「ぴえん」という病 SNS世代の消費と承認

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    時代に取り残されないよう勉強。
    推しとかぴえんとかエモいとかホストとか、何もかも興味ないトピックばかりだが社会性を身につけるため。

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    2024年01月21日
  • 「ぴえん」という病 SNS世代の消費と承認

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    (2022年6月)

    すごく良かった。

    「推し文化」、「推し活」の記述が興味深かった。p.164の真鍋氏と佐々木氏の対談にて、「推しの立場や職業を親がちゃんと見るべき」と佐々木氏が話していたことに同意する。

    私はジャニーズのアイドルに始まり、人生の中で俳優やお笑い芸人などを「推し」て生きてきた。どのジャンルも「推し」ていることを親に否定されることはなかった。もしこれがSNS上の一般人だったら、そうはいかなかっただろう。

    少し話は変わるが、中学生の頃オタクの友人が「親に趣味を否定される」と言う悩みを打ち明けてくれた(先に言っておくと彼女が推していたのはジャニーズのアイドルである)。親であれ

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    2024年01月15日
  • 「ぴえん」という病 SNS世代の消費と承認

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    ネタバレ

    YouTubeのpivotチャンネルで佐々木先生の対話を見てから本書を読んだ。
    ぴえん、の由来からそれにまつわる東ヨコの存在やホストやパパ活を中心とした「推し」の文化。ここまで深掘りしている本やニュースはないと思う。そこに集う若者たちだけでなく、それを利用している者たちに寄って今の固定観念が定まっているような気がした。

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    2023年11月09日
  • 「ぴえん」という病 SNS世代の消費と承認

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    手に取るまで全く知らなかった「ぴえん」というカルチャーについてが端的に分かりやすくまとめられた本書。「量産型」「地雷系」「メンヘラ」「ヤンデレ」の分類は目から鱗。

    多分だが、「トー横キッズ」というワードが全国ニュースで取り上げられるきっかけになったのは本書発売から約半年程後の通称’歌舞伎町のハウル’こと小川雅朝容疑者の逮捕と、それから更に約4ヶ月後の小川容疑者の突然死という衝撃のニュースによるものではないかと思われる。
    報道される内容ではいかにもトー横に集まる若者が無分別で無秩序で無節操かという事ばかりが取り沙汰されていたが、それら報道の最中で若者文化研究の第一人者としてワイドショーに登場し

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    2023年05月30日
  • 歌舞伎町モラトリアム

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    ホス狂とホストによる、仮初の恋と純愛の境界にある何か。

    「お金で恋愛を買う」ってことをしたことないけれど、彼女たちの永遠には満たされない想いに、胸が苦しくなった。

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    2023年01月13日
  • 「ぴえん」という病 SNS世代の消費と承認

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    「ぬいぐるみペニスショック」「男根支配(ファロセントリズム)」、、、これから絶対使うことはない知識を身につけてしまった...

    推しに貢ぐ者と、その推しとして貢がれる者。それは一種の宗教のような関係。この関係で厄介なのは、貢ぐ側の承認欲求が満たされるために誇示的消費により何度も貢いでしまいドツボにハマってしまうことだ。さらに厄介なのは、貢がれる側はビジネスとして貢がれているため、疑似恋愛状況を作り出すことでより貢がせようとすることで、貢ぐ側の全てを食い尽くそうとしている現状にあるということだ。その例として、ホストクラブの「ラストソング」「シャンパンコール」が挙げられている。

    親子関係の悪化、

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    2023年01月11日
  • 「ぴえん」という病 SNS世代の消費と承認

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    著者オールナイトニッポン0に抜擢されたり、
    「闇金ウシジマくん」作者の真鍋昌平さんも絶賛されていたため本書に興味を持ち購入。

    令和の若者であるZ世代を筆頭に使用する、
    ぴえんと言う言葉の語源から、特に歌舞伎町に入り浸る若い女性の生態を
    著者の経験やインタビューから深掘りして頂ける作品。

    自分の世界観からは、想像できず垣間見ることも難しい社会を体験記から深掘りしてくれるので、
    非常に関心を掻き立てられる書籍であった。

    また、最後の章では現代社会つまりは資本主義の仕組みにも絡ませながら
    資本主義社会の中で、現代人は数字に追われ数字の奴隷的になっていることを危険視している。
    特に若い世代は、情

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    2022年10月03日
  • 「ぴえん」という病 SNS世代の消費と承認

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    ぴえんという現象(言葉だけでなく、それを使う少年少女を含め)や歌舞伎町という小さな世界、経済圏のシステム等、とても興味深く読ませてもらった。
    この世界に接点を持ち、深く潜り込める著者だからこそ書けた内容なのだろう。
    著者が投げ掛けた、トー横キッズと呼ばれた少年少女たちをそれぞれの家庭に連れ戻すことは簡単だが、元々家庭に問題があり、居場所を求めて歌舞伎町に集まってきたのに、それを戻してしまうことが解決にはならない、という言葉には、考えさせられるものがある。
    子供たちをどう守っていけるか、社会の仕組み自体を作り直すくらいでなければ、解決できないのだろう。
    ただし、現在30代以上の世代と、いわゆるZ

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    2025年09月16日
  • 歌舞伎町に沼る若者たち 搾取と依存の構造

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    感情をハックするヤバさ

    一回価値観や金銭感覚ぶっ壊れると戻って来れなくなりそう
    そういう意味で若さを切り売りして儲けよると後々頭打ちになって生きるのしんどくなるやろ

    福祉としてのホストという観点は面白かった
    ちょっとチヤホヤされて自信を付けて現実世界で頑張るという活用方法はあり
    ただ浅瀬で遊んで帰って来れるかというのは疑問

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    2025年07月07日
  • 歌舞伎町に沼る若者たち 搾取と依存の構造

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    学術書よりもルポタージュに近くてとても読みやすい。依存の構造から、若者の消費行動とその原理まで、筆者の言葉を借りるならば、非常に「解像度が高い」一冊であると思う。
    こんなふうに状況を俯瞰して見られる人でなければ、生き抜くのが難しい歌舞伎町であるが、そこにある課題は決して歌舞伎町だけのものではない、という問題提起に複雑な気持ちになった。
    誰かが誰かを本当に大切に思う、という気持ちが価値を持たないこの国は、いったいどこに向かうのだろう。

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    2025年03月17日
  • 「ぴえん」という病 SNS世代の消費と承認

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    歌舞伎町、トー横、ホスト等今まで関わりのなかったものの一端に触れることができる。
    事象の起こる要因、考えが細かに描かれており、生態図鑑のような出来になっている。
    自分の価値観や感性に多少なりとも影響を与えるため、一読する価値はあると感じる。

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    2024年01月11日
  • 「ぴえん」という病 SNS世代の消費と承認

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    歌舞伎町の持つ闇と、ぴえん系女子の持つ病みが融合
    ぴえんからのホストの世界の話が面白すぎる。男女の考え方の違いが如実に現れてる。女性は認められたいんだ
    歌舞伎町は刹那的に生きている人が多く、肩書は関係ない。引越し業者で働いた時はそれを感じた。ただその時は逆にそれが慣れなかった。
    筆者自身ホストにしっかりハマっていて、それを客観的に説明してくれるのありがたい。

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    2023年12月11日
  • 「ぴえん」という病 SNS世代の消費と承認

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    ぴえん、っていう言葉の意味、その背景を知ることができた。
    著者の佐々木チワワさん、恐るべし。

    宮台真司氏のネクスト社会学者なのではないか。

    著者自身も歌舞伎町で過ごしていた経緯もあり、文章から本そこにいたから体感できた強いものを感じた。

    トー横キッズの光と闇をこの本で知ることができる、というと綺麗事のように感じるが自分はそう思う。

    巻末の真鍋さんとの対談もとても刺激的だった。

    世界は広く、深く、醜く、そして美しい。

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    2023年11月23日
  • 「ぴえん」という病 SNS世代の消費と承認

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    元々誰かに払うために稼ぐ、稼ぐ金額も大きいので夜職みたいなのはあったようだが、それがとても多様化しているように感じた。
    1つの文化がSNSも後押しして大きくなった。そんな気がした。

    親から離れ行き着いたところは大人から最も遠いところにあるのだろう。それを希望として向かい、つかの間の癒しを求めている。

    こんな話があったら面白いよねって感じではなく、より具体的に歌舞伎町ってこんなところを淡々と書いているので読み応えがあって面白かった。

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    2023年10月27日
  • 「ぴえん」という病 SNS世代の消費と承認

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    最近、何かと話題になるトー横界隈。
    SNSでちょっと調べると車座になってバカ騒ぎしているような若者、泥酔して汚物を前にひっくり返ってる男女、そしてそれを連れ帰ろうとする男。更には10代、20代前半の若者がODで痙攣している映像などショッキングな映像が投稿されている。
    どこか他の地域とは違った磁場を放っている歌舞伎町。その中でもTOHO新宿の周辺は2018年頃から居場所のない若者たちの避難所として自然発生的に誕生したようだ。
    本著はそこに集まるトー横キッズたちの実像を、自身も10代半ばの頃から歌舞伎町に通っていたという作者がフィールドワークとしてまとめたもの。

    映画を観るためにTOHO新宿はよ

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    2023年08月23日
  • 「ぴえん」という病 SNS世代の消費と承認

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    漫画の明日カノを読んで初めてぴえん系を知ったのだけど、明日カノからより広まったとは知らなかった…。
    最近ルッキズムに反するような意見が増えた一方で、若い人ほどルッキズムに囚われてるなと思っていた。本書を読んで納得。
    こうやってある一時代を切り取って残すことはとても価値がある。文化とまではいかないその時の空気感は、思ってるよりすぐに消えてしまうから。

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    2023年05月29日
  • 歌舞伎町モラトリアム

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    エッセイ的なサムシングは好きだったけど、ショートストーリーみたいなのはあまりはまらなかった。
    生きているだけで消費されているように感じる女性の絶望感を緩和してくれるようなそれまた錯覚を味わわせてくれる歌舞伎町

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    2023年04月16日