あらすじ
21歳・現役女子大生ライターが送る、衝撃のデビュー作!
歌舞伎町に誕生した「ぴえん系女子」、「トー横キッズ」、「自殺カルチャー」、「新世代ホスト」、「SNS洗脳」……etc、なぜ未成年たちは深い闇に落ちてしまうのか――。そのリアルを著者自身の実体験と寄り添う取材で書き上げた現代若者論。巻末には『闇金ウシジマくん』『九条の大罪』の真鍋昌平氏との対談も実現。混迷な時代を生きる”ぴえん”な若者たちのリアルを刮目せよ!
(はじめにより)
午前1時を回った歌舞伎町は、今日も騒がしい――。
路上にはシャンパンボトルを抱えた若い女の子が泣きじゃくり、酔っぱらったホストが女の子と口喧嘩をしている。ゴジラビル横の広場に移動すれば、明らかに未成年とわかる若い男女が酒を飲み、踊る動画を撮影していた。彼らのすぐそばには街娼の女性たちが立ち並ぶ。さっきまで男に話しかけていた制服姿の女子高生は、ホテル街に消えた……。
第一章 「ぴえん系女子」の誕生
第二章 「トー横キッズ」の闇
第三章 歌舞伎町「自殺」カルチャー
第四章 「推し活」と「男性性」の消費
第五章 ホストに狂う「ぴえん」たち
第六章 「まなざし」と「SNS洗脳」
特別対談 「九条の大罪」真鍋昌平×「ぴえん系の病」佐々木チワワ
歌舞伎町の住人たちの「病み(闇)」と「承認(光)」
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
(2022年6月)
すごく良かった。
「推し文化」、「推し活」の記述が興味深かった。p.164の真鍋氏と佐々木氏の対談にて、「推しの立場や職業を親がちゃんと見るべき」と佐々木氏が話していたことに同意する。
私はジャニーズのアイドルに始まり、人生の中で俳優やお笑い芸人などを「推し」て生きてきた。どのジャンルも「推し」ていることを親に否定されることはなかった。もしこれがSNS上の一般人だったら、そうはいかなかっただろう。
少し話は変わるが、中学生の頃オタクの友人が「親に趣味を否定される」と言う悩みを打ち明けてくれた(先に言っておくと彼女が推していたのはジャニーズのアイドルである)。親であれ趣味の否定はすべきではないと思っていたが、この本を読んで「推しの立場や職業を見た結果の否定」であれば仕方がないかもしれないな、と思った。私だって子供が明らかに一般人みたいな人にハマっていたら否定してしまうかもしれないし。
でも人の趣味の否定はしたくない。難しい。
Posted by ブクログ
YouTubeのpivotチャンネルで佐々木先生の対話を見てから本書を読んだ。
ぴえん、の由来からそれにまつわる東ヨコの存在やホストやパパ活を中心とした「推し」の文化。ここまで深掘りしている本やニュースはないと思う。そこに集う若者たちだけでなく、それを利用している者たちに寄って今の固定観念が定まっているような気がした。
Posted by ブクログ
手に取るまで全く知らなかった「ぴえん」というカルチャーについてが端的に分かりやすくまとめられた本書。「量産型」「地雷系」「メンヘラ」「ヤンデレ」の分類は目から鱗。
多分だが、「トー横キッズ」というワードが全国ニュースで取り上げられるきっかけになったのは本書発売から約半年程後の通称’歌舞伎町のハウル’こと小川雅朝容疑者の逮捕と、それから更に約4ヶ月後の小川容疑者の突然死という衝撃のニュースによるものではないかと思われる。
報道される内容ではいかにもトー横に集まる若者が無分別で無秩序で無節操かという事ばかりが取り沙汰されていたが、それら報道の最中で若者文化研究の第一人者としてワイドショーに登場した佐々木チワワ先生は当初から「ぴえん」文化への理解を訴えておられ、その時の主張のおおよそが述べられている。
家庭や学校に居場所を見出せなくなった若者達が、良くも悪くも他人を詮索せず、来る者は拒まず去る者は追わない宿場町文化の下地がある新宿のネオンの光に吸い寄せられるように集まり、ゆるい自治避難ムラのような機能を持ち始めたのが「トー横」成立最初期。もっとも、当初から未成年飲酒だとかの問題は孕んでいたので決して健全では無かったが。
やがて、ゆるく繋がった集団の中に’王’や’四天王’のような階層やグループが発生し、煩わしい人間関係から逃げてきたのに結局煩わしい人間関係に巻き込まれるという本末転倒な状態に発展。更に組織的売春だとか薬物売買や犯罪の温床になる等、より一層暗黒化が進んだり「トー横」そのものがブランド化・ファッション化していき早くも当初の機能的意義は失われていく。
最終的に「トー横」は制御不能に陥って、外部からの干渉や規制により居場所としての役目はほぼ終了する。
…というのが大まかな流れか。
ある種、60年代アメリカで栄えたヒッピー文化のようにカウンターカルチャーの拠点として発展する可能性も秘めていたのかもしれないが、あまりにも無軌道かつ蒙昧主義だった為に醸成することなく一過性のものとして終わってしまったように思う。
「トー横」を通して見えるのは教育・経済格差や行き過ぎた個人化、家族・家庭・子孫形成への無関心という現代日本社会の歪みを煮詰めて濃縮したような問題ばかり。
裏返せば、ここに注目することで問題解決アプローチへの大局的なヒントが顕れてくるのではなかろうか。
新宿区も東京都も追い払ってハイおしまいヨ、あとはNPOの皆さんヨロシク!ではなくもっと本腰入れて対応に当たるべきだと思う。
1刷
2023.5.30
Posted by ブクログ
「ぬいぐるみペニスショック」「男根支配(ファロセントリズム)」、、、これから絶対使うことはない知識を身につけてしまった...
推しに貢ぐ者と、その推しとして貢がれる者。それは一種の宗教のような関係。この関係で厄介なのは、貢ぐ側の承認欲求が満たされるために誇示的消費により何度も貢いでしまいドツボにハマってしまうことだ。さらに厄介なのは、貢がれる側はビジネスとして貢がれているため、疑似恋愛状況を作り出すことでより貢がせようとすることで、貢ぐ側の全てを食い尽くそうとしている現状にあるということだ。その例として、ホストクラブの「ラストソング」「シャンパンコール」が挙げられている。
親子関係の悪化、生まれつきの障害など、一般社会から疎外感を感じ吐き出し口の無い悩み持つ者達が誇示的消費で承認欲求を満たす。
この社会構造はどうにかしなければならない。逃げ道として(極力)トー横・歌舞伎町に行かないようにするために、行政が対応すべきことはたくさんあると思う。
歌舞伎町の社会構造から、Z世代のSNSの活用を考察している。この点、すごく共感できるところが多いが、個人的にはいつの時代でも承認欲求や誇示的消費は潜在的にあり、たまたまSNSという道具が生まれたことによりそれが多くの人の目に映るようになっただけなのかなとも思った。
そして、一部界隈では、「男は女性を性の商品として買うな」「男は女性をモノとしてしか見ていない」という批判が多い。しかし、そのような見解批判全く的外れな批判である。女性が自分の性を売りたくて売っている。そこで男性は買えるから買っている。ただそれだけの間柄で、俯瞰してみると、「需給が一致した」ごく一般的な経済活動の一環としてみることができる。
つまり、女性は生きるために自分の性を自由意思で売ってる。そこに他人は口出しすべきではないのかな。倫理的にはおかしいけど。
Posted by ブクログ
著者オールナイトニッポン0に抜擢されたり、
「闇金ウシジマくん」作者の真鍋昌平さんも絶賛されていたため本書に興味を持ち購入。
令和の若者であるZ世代を筆頭に使用する、
ぴえんと言う言葉の語源から、特に歌舞伎町に入り浸る若い女性の生態を
著者の経験やインタビューから深掘りして頂ける作品。
自分の世界観からは、想像できず垣間見ることも難しい社会を体験記から深掘りしてくれるので、
非常に関心を掻き立てられる書籍であった。
また、最後の章では現代社会つまりは資本主義の仕組みにも絡ませながら
資本主義社会の中で、現代人は数字に追われ数字の奴隷的になっていることを危険視している。
特に若い世代は、情報過多であるのに対し本人の経験や知見が足りず、
知らず知らずのうちにお金を生み出す仕組みの一部へ引き摺り込まれていることを親世代及び多くの年齢層に注意喚起し、
自分の周りにいる若い世代へ歩み寄ることが大事であると説いてる。(無理やり変えるのではなく、若者の身近に得られる幸せのある環境づくりなど)
作者の今後の研究や作品にとても注目しております。
Posted by ブクログ
ぴえんという現象(言葉だけでなく、それを使う少年少女を含め)や歌舞伎町という小さな世界、経済圏のシステム等、とても興味深く読ませてもらった。
この世界に接点を持ち、深く潜り込める著者だからこそ書けた内容なのだろう。
著者が投げ掛けた、トー横キッズと呼ばれた少年少女たちをそれぞれの家庭に連れ戻すことは簡単だが、元々家庭に問題があり、居場所を求めて歌舞伎町に集まってきたのに、それを戻してしまうことが解決にはならない、という言葉には、考えさせられるものがある。
子供たちをどう守っていけるか、社会の仕組み自体を作り直すくらいでなければ、解決できないのだろう。
ただし、現在30代以上の世代と、いわゆるZ世代と呼ばれる世代では育った環境が全く異なっているため、その違いも踏まえた法体系の再構築も、合わせて必要となるのだろう。
Posted by ブクログ
歌舞伎町、トー横、ホスト等今まで関わりのなかったものの一端に触れることができる。
事象の起こる要因、考えが細かに描かれており、生態図鑑のような出来になっている。
自分の価値観や感性に多少なりとも影響を与えるため、一読する価値はあると感じる。
Posted by ブクログ
歌舞伎町の持つ闇と、ぴえん系女子の持つ病みが融合
ぴえんからのホストの世界の話が面白すぎる。男女の考え方の違いが如実に現れてる。女性は認められたいんだ
歌舞伎町は刹那的に生きている人が多く、肩書は関係ない。引越し業者で働いた時はそれを感じた。ただその時は逆にそれが慣れなかった。
筆者自身ホストにしっかりハマっていて、それを客観的に説明してくれるのありがたい。
Posted by ブクログ
ぴえん、っていう言葉の意味、その背景を知ることができた。
著者の佐々木チワワさん、恐るべし。
宮台真司氏のネクスト社会学者なのではないか。
著者自身も歌舞伎町で過ごしていた経緯もあり、文章から本そこにいたから体感できた強いものを感じた。
トー横キッズの光と闇をこの本で知ることができる、というと綺麗事のように感じるが自分はそう思う。
巻末の真鍋さんとの対談もとても刺激的だった。
世界は広く、深く、醜く、そして美しい。
Posted by ブクログ
元々誰かに払うために稼ぐ、稼ぐ金額も大きいので夜職みたいなのはあったようだが、それがとても多様化しているように感じた。
1つの文化がSNSも後押しして大きくなった。そんな気がした。
親から離れ行き着いたところは大人から最も遠いところにあるのだろう。それを希望として向かい、つかの間の癒しを求めている。
こんな話があったら面白いよねって感じではなく、より具体的に歌舞伎町ってこんなところを淡々と書いているので読み応えがあって面白かった。
Posted by ブクログ
最近、何かと話題になるトー横界隈。
SNSでちょっと調べると車座になってバカ騒ぎしているような若者、泥酔して汚物を前にひっくり返ってる男女、そしてそれを連れ帰ろうとする男。更には10代、20代前半の若者がODで痙攣している映像などショッキングな映像が投稿されている。
どこか他の地域とは違った磁場を放っている歌舞伎町。その中でもTOHO新宿の周辺は2018年頃から居場所のない若者たちの避難所として自然発生的に誕生したようだ。
本著はそこに集まるトー横キッズたちの実像を、自身も10代半ばの頃から歌舞伎町に通っていたという作者がフィールドワークとしてまとめたもの。
映画を観るためにTOHO新宿はよく行くのだが、ちょっと裏に入ればこんな世界が広がっているのかと興味深く読んだ。
貧困の連鎖と孤独、社会への絶望、性的搾取や、そこにSNSによる消費の問題なども入り混じり混沌とした闇鍋のような状況に陥ってることに、薄ら寒ささえ感じた。
しかも調べると、行政側は若者たちの排除だけを目的として根本的解決に至る福祉による手助けなどはしてないようだ。
いきすぎた自己責任への帰結が若者に降り掛かってるようにも思えた。
それと本著を読む前に高島鈴の『布団の中から放棄せよ』を読んだが、そちらの著作でも見田宗介著『まなざしの地獄』について言及されていた。
どちらもZ世代の作者であり、2008年の著作である『まなざしの地獄』で繋がったのは興味深かった。
Posted by ブクログ
漫画の明日カノを読んで初めてぴえん系を知ったのだけど、明日カノからより広まったとは知らなかった…。
最近ルッキズムに反するような意見が増えた一方で、若い人ほどルッキズムに囚われてるなと思っていた。本書を読んで納得。
こうやってある一時代を切り取って残すことはとても価値がある。文化とまではいかないその時の空気感は、思ってるよりすぐに消えてしまうから。
Posted by ブクログ
センセーショナルなテーマで読みやすかった。歌舞伎町に詳しい筆者だからこそ洞察できることも多く面白かった。自分自身は「ぴえん」ではないと思っていたが、ルッキズムや数字に囚われてしまったり、夜職系のコンテンツに興味を持ち始めていたりする点では、ぴえん予備軍と言えるのかもしれないと感じた。
Posted by ブクログ
SPAで時々コラムを読んでいて、何故かある程度年齢のいった男性だと思っていた。まさか女子大生だったなんて、びっくりした。
かなりしっかりとまとまっていて、考察も鋭い。
自らの肉体を消費して、自身の市場価値を誇示することでしか、生きている意味を見出せない、どうしようもない焦燥感を常に抱えている。
現代が、そんな子供たちを生み出す不寛容な社会であることに、大人として、素直にショックを受けている。
Posted by ブクログ
承認要求を金で買える世の中。SNSの中での賞賛を生きがいにする人々。「推し」カルチャーにより消費される人々。
現代社会の闇と言えばそこまでの話だ。しかし、居場所のない若者たちが集まり、新たなコミュニティを発達させる。そしてその中で独自のカルチャーが発展していく様は、どんな時代でも変わらないことのように思える。
作者は自分の実体験とリアルな取材から、コミュニティの実態を生々しく描写してくれる。
明らかに間違った道に進んでいる人に対して、お前は間違っているといくら言っても意味が無い。だってその瞬間だけはその人は幸せなんだからという言葉は響いた。
Posted by ブクログ
創作のネタにしようと読んだけど思った以上に闇が深くて取り入れにくいや……。
著者ご自身がホスト遊びしてる人だけあって、ホス狂やメンズコンカフェに入れ込む女子のリアルを垣間見れた気がする。
今の歌舞伎町やSNSの問題点にはきちんと触れつつ、そこに集う人々のことを否定しない目線は誠実で良いなぁ。正しいフィールドワークって感じだ。
いつの時代もこういう若者研究的なものは出るものだけど、当事者として当事者研究をしてるものは貴重。
Posted by ブクログ
歌舞伎町には行かないし世代も上だけど、切り離せないものがあった。
家庭にいられなくて、別の場所に逃げ込むというのはいつの時代もあるし、根本は彼女たちと同じだなと思った。
だからこそ、この本を読むことは客観的に自分を見てるような感じがして、おもしろかった。
Posted by ブクログ
歌舞伎町に居場所を見出す若者たち。
メンヘラ、リスカ、OD、コンカフェ、女性向け風俗、ホストクラブ、ドンペンTシャツ…etc
この本の中で「男性性の消費」が興味深かった。特に女性向け風俗の話。「女性と性的な行為をして金稼げるなんて最高じゃん♫」と思っていたのだけど、そんな単純な話ではないらしい。射精して終わりの男性客とは違い、女性客は精神的な繋がりを求める。中年女性と手を繋いで若者の街を歩いた19歳のセラピスト(男娼)の話が切なくなった。
また、自分を女として見てくれているかを気にするという。勃起してるのかとか、そういう話。確かに、潤滑油塗っておけばとりあえず挿入できる女性とは違い、勃起してないとセックスできない男性はツラいな。タイプじゃなかったり、年上過ぎたりすると勃たないし、相手も傷つけてしまう。
女性が男を買う=ホストクラブだったけれど、この本を読んで、女性が男性を買う形が多様化しているのだなと感じた。それだけ女性の社会的な立場が向上したということかしら。
しかし、それでも女性は、男性からの評価というものを意識してしまっている側面があると思う。著書も本書の中で「女は自分が女らしくあるために、男性を買いつつも男性のまなざしにおびえている側面がある」と述べていた。
著者は2000年生まれのZ世代ということで、おぢさんが書いた「今時の若者はこんなことになっている!」とは違って、彼女ら(彼ら)に寄り添い、近い目線で「ぴえん」たちを分析をしていた。著者自身も15歳から歌舞伎町を居場所にしてたとのことで、内容もとても深く説得力があった。
この本をぜひおぢさんたちにも読んでもらいたいが、ちょっと若者に寄り過ぎていて「やっぱり今の若い子ってよくわかんないよな…」ってなってしまいそうな内容ではあった。一応、用語解説みたいなのは載ってるけど、それで理解を得られるのかは微妙なところ。若者とおぢさんたちを繋げられる人っていないのかしらね。
Posted by ブクログ
「ぴえん」という、多義的に使われている用語で、現在の歌舞伎町界隈を中心に集まっている10台女性の生態を描くドキュメンタリー。後半は、そういう女性からの集金で成り立っているホストクラブの実態を描いている。
この本は、多分、人数で言うと、同世代の1~3%程度の特殊なグループを取り上げているのだと思うが、そのグループで、非常に顕になっているルッキズム(見かけ重視主義)は、もう少し目立たない形で、もっと広い世代に広がってきている。
Posted by ブクログ
以前から気になっていたトピックだったが、読んでみて自分の全く知らなかった世界の実態に衝撃を受けた。
Twitter、Instagramでの友人のストーリーでは毎日のようにこのトピックがありふれていて、決して他人事ではないと感じる。これから自分の研究の視野に入れてみるのもありだと感じた。
佐々木さんの処女作ということで、これからの著書に更に期待したい。
Posted by ブクログ
興味深い研究対象であると同時にちょっと暗澹たる気分にもなった。ぜひ研究としてもっと昇華させていってほしい。書き手としての技量ももっと磨いてほしい。期待。
Posted by ブクログ
ニュース等でトーヨコキッズという話題をよく聞くなと思っていた。
ラジオで本書の執筆者の話を聞いて興味を持ち、読んでみた。
そもそも「ぴえん」というワードがわからなかった。
推しとか病むも....
ぴえん、推し、ホスト、歌舞伎町、みんな繋がっていた。
今を、今この時を楽しむ。
今この時が、ベストという世界がそこにあるような気がする。
それでも良いんだろうな、少なくとも他人がどうのこうのと文句を言う筋合いでもないような気がした。
とりあえず本書は、私が知らなかった世界を垣間見させてくれた。
Posted by ブクログ
いやもう、書いてある内容が
私にとっては異次元の世界すぎて、
よく分からなかった。
でも、というか、だからこそ、
こんな本も読んでおかないと、思いました。
Posted by ブクログ
ぴえんはSNS時代だからこその闇を象徴する記号だなあ。
ファッションとしての量産型ぴえんとメンヘラとの親和性の高い地雷型ぴえん。ホストの営業も客の行動もSNSベースのなった今、そこらへんの誰でも「推し」や「推され」になりそうだ。
Posted by ブクログ
身近でないので、なんともだが、ギャルという感覚の方が、これからを生きるには、上手くいくのだろうな。
生きるのを、生まれたのを持て余している、とでも考えればいいか。もっと切実なのか、空虚なのか。
ある種のアノミー状態なんだろうけどな。それも根っからの慢性化している、業病的ものになっているのかな。
Posted by ブクログ
トー横キッズ、自殺カルチャー、自分の知らない世界の話を知るのは興味深かった。知らない世界でいられることは幸せなことなんだろうな、と思う。
Posted by ブクログ
リストカット、ODなどメンヘラ・病みカルチャーを体現するぴえん系女子、複雑な家庭環境や孤独を抱えるもお金がなく新宿TOHOビル前の路地にたむろするトー横キッズ、ホスト狂い――。
本書は歌舞伎町のこれらのZ世代の実態を取材しているが、こういう人達は呼名は変われどいつの時代もいるよなあという印象を受けた。
ただSNSの発達した現代では、常に第三者のまなざしを意識するぶん、ルッキズムやキラキラ女子などの記号と自分とを比較して息苦しそうだなあと感じた。
筆者が「ぴえん世代は常にスマホに触れており、垂れ流される動画などのコンテンツを貪るだけで何をどうエモく感じたのか、言語化することをサボりがち」と指摘していて同意。
好きなものに対して、どこがどう好きなのか自分の言葉で語ることができれば、孤独感もきっと少しは和らぐはず。
Posted by ブクログ
メンヘラは基本的にナルシスト、自分がどう映ってるかが最大の関心ごと、自分を特別に扱って欲しいという願望と欲求に溢れてる
ヤンデレは相手を愛し過ぎて病んでいる
トー横界隈、自殺の名所、価値とは何か、体を売って暇なのが1番キツい
ボロボロの体で稼いだお金を推しに使うことに意味がある
地雷系ファッションを脱ぎ捨て、男ウケするお姉さん系のスタイルに変化する女性も多く存在する
枕することで女の子と扱いされてると感じる、女としての魅力があると思える
投げアイテムとしてのシャンパン、ツケ払いでの青伝
身長から体重を引いて算出するスペック
思考停止しすぐ次のコンテンツへ進んでしまう
18歳から歌舞伎町で遊んでいた女子大生ライターの書いた社会学的な一冊