佐々木チワワのレビュー一覧

  • 「ぴえん」という病 SNS世代の消費と承認

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    センセーショナルなテーマで読みやすかった。歌舞伎町に詳しい筆者だからこそ洞察できることも多く面白かった。自分自身は「ぴえん」ではないと思っていたが、ルッキズムや数字に囚われてしまったり、夜職系のコンテンツに興味を持ち始めていたりする点では、ぴえん予備軍と言えるのかもしれないと感じた。

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    2023年04月03日
  • 「ぴえん」という病 SNS世代の消費と承認

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    SPAで時々コラムを読んでいて、何故かある程度年齢のいった男性だと思っていた。まさか女子大生だったなんて、びっくりした。
    かなりしっかりとまとまっていて、考察も鋭い。
    自らの肉体を消費して、自身の市場価値を誇示することでしか、生きている意味を見出せない、どうしようもない焦燥感を常に抱えている。
    現代が、そんな子供たちを生み出す不寛容な社会であることに、大人として、素直にショックを受けている。

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    2023年03月05日
  • 歌舞伎町モラトリアム

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    数ヶ月ほど前に読んだ『「ぴえん」という病』の著者による歌舞伎町エッセイ。
    「ぴえん」という病は歌舞伎町でのフィールドワークをもとにした社会学本であり、それがものすごく面白く、またその本で著者自身が15歳の頃から歌舞伎町に出入りしている元ホス狂と書いてあったのもあって、著者自身に興味を持ち、本書を手に取った。

    著者にとって、小学生の頃にはまだまだ遠く謎多き世界であった歌舞伎町。
    しかし成長していくにつれ、大学までの一貫校という名のレールに乗りながら、将来を見据えて「今」を生きることができない空気に馴染めなかった彼女は、歌舞伎町を彷徨い始める。
    そして18歳になってからホストクラブに通い始め、初

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    2023年02月12日
  • 「ぴえん」という病 SNS世代の消費と承認

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    承認要求を金で買える世の中。SNSの中での賞賛を生きがいにする人々。「推し」カルチャーにより消費される人々。

    現代社会の闇と言えばそこまでの話だ。しかし、居場所のない若者たちが集まり、新たなコミュニティを発達させる。そしてその中で独自のカルチャーが発展していく様は、どんな時代でも変わらないことのように思える。

    作者は自分の実体験とリアルな取材から、コミュニティの実態を生々しく描写してくれる。

    明らかに間違った道に進んでいる人に対して、お前は間違っているといくら言っても意味が無い。だってその瞬間だけはその人は幸せなんだからという言葉は響いた。


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    2023年01月31日
  • 「ぴえん」という病 SNS世代の消費と承認

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    創作のネタにしようと読んだけど思った以上に闇が深くて取り入れにくいや……。
    著者ご自身がホスト遊びしてる人だけあって、ホス狂やメンズコンカフェに入れ込む女子のリアルを垣間見れた気がする。
    今の歌舞伎町やSNSの問題点にはきちんと触れつつ、そこに集う人々のことを否定しない目線は誠実で良いなぁ。正しいフィールドワークって感じだ。
    いつの時代もこういう若者研究的なものは出るものだけど、当事者として当事者研究をしてるものは貴重。

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    2022年09月07日
  • 「ぴえん」という病 SNS世代の消費と承認

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    歌舞伎町には行かないし世代も上だけど、切り離せないものがあった。
    家庭にいられなくて、別の場所に逃げ込むというのはいつの時代もあるし、根本は彼女たちと同じだなと思った。
    だからこそ、この本を読むことは客観的に自分を見てるような感じがして、おもしろかった。

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    2022年08月13日
  • 「ぴえん」という病 SNS世代の消費と承認

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    歌舞伎町に居場所を見出す若者たち。

    メンヘラ、リスカ、OD、コンカフェ、女性向け風俗、ホストクラブ、ドンペンTシャツ…etc

    この本の中で「男性性の消費」が興味深かった。特に女性向け風俗の話。「女性と性的な行為をして金稼げるなんて最高じゃん♫」と思っていたのだけど、そんな単純な話ではないらしい。射精して終わりの男性客とは違い、女性客は精神的な繋がりを求める。中年女性と手を繋いで若者の街を歩いた19歳のセラピスト(男娼)の話が切なくなった。

    また、自分を女として見てくれているかを気にするという。勃起してるのかとか、そういう話。確かに、潤滑油塗っておけばとりあえず挿入できる女性とは違い、勃起

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    2022年07月17日
  • 「ぴえん」という病 SNS世代の消費と承認

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    「ぴえん」という、多義的に使われている用語で、現在の歌舞伎町界隈を中心に集まっている10台女性の生態を描くドキュメンタリー。後半は、そういう女性からの集金で成り立っているホストクラブの実態を描いている。
    この本は、多分、人数で言うと、同世代の1~3%程度の特殊なグループを取り上げているのだと思うが、そのグループで、非常に顕になっているルッキズム(見かけ重視主義)は、もう少し目立たない形で、もっと広い世代に広がってきている。

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    2022年07月07日
  • 「ぴえん」という病 SNS世代の消費と承認

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    以前から気になっていたトピックだったが、読んでみて自分の全く知らなかった世界の実態に衝撃を受けた。
    Twitter、Instagramでの友人のストーリーでは毎日のようにこのトピックがありふれていて、決して他人事ではないと感じる。これから自分の研究の視野に入れてみるのもありだと感じた。
    佐々木さんの処女作ということで、これからの著書に更に期待したい。

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    2022年06月23日
  • 「ぴえん」という病 SNS世代の消費と承認

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    興味深い研究対象であると同時にちょっと暗澹たる気分にもなった。ぜひ研究としてもっと昇華させていってほしい。書き手としての技量ももっと磨いてほしい。期待。

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    2022年06月05日
  • 歌舞伎町に沼る若者たち 搾取と依存の構造

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    読みやすい新書でした。ホストにハマる構造が実際にホストにハマった詳しい著者が書かれていたもので分かりやすく面白かったです。何かにハマるって学問になるかもなのでいいのかもしれません。ホストやアイドルの方はプライベートも切り売りしたりで仕事のようなものでイメージしていたより、肉体も精神も大変な仕事だなと思いました。自分が知らない色々な業界の話って興味深いです。ドラマとか映画見る時もより深く見ることができそう。

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    2025年10月03日
  • 歌舞伎町に沼る若者たち 搾取と依存の構造

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    ツイッターでおすすめされていたので読んでみた。
    ホストの感情労働についての話と、ホス狂いの承認欲求の話が面白かった。
    ホストからの承認だけでなく、他の客との競争による承認という視点は、自分の中では抜け落ちてた視点だった。読みながら本当によくできてるシステムだなぁと思った。

    好きなホストに特別扱いを受けたいと思いながらも、痛い客にはなりたくなくて周りを伺っちゃうとか、どれだけ自分を犠牲にして頑張ったかに価値をおく考え方とか、読んでいてちょっと苦しくなる。
    主観的な好みではなく、良いとされる値で褒められないと納得できないというのも目から鱗だった。

    最近読んできた美容やルッキズムなどの本にある価

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    2025年09月29日
  • 歌舞伎町に沼る若者たち 搾取と依存の構造

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    興味本位で軽い気持ちで読み始めましたが、思っていたよりしっかり社会学でした。
    「ホスト」も「姫」も何者かに搾取されませんように。身も心もボロボロになりませんように…

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    2025年07月22日
  • ホスト!立ちんぼ!トー横! オーバードーズな人たち ~慶應女子大生が歌舞伎町で暮らした700日間~

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    歌舞伎町に行った事ありませんが、こんな世界もあるのかと大変興味深く読みました。面白かった。
    ホス狂いの人が結構沢山出てきますが、私としては人に対してこんなにも好きに夢中になれる事に羨ましさを感じました。
    52歳のホストの人の話は尊敬すら覚えました。ポジティブでバイタリティが凄い。
    ホストクラブはなぜ依存性が高いのか。ポイントは居場所と承認。なるほどな〜。

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    2025年02月28日
  • 「ぴえん」という病 SNS世代の消費と承認

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    ニュース等でトーヨコキッズという話題をよく聞くなと思っていた。
    ラジオで本書の執筆者の話を聞いて興味を持ち、読んでみた。

    そもそも「ぴえん」というワードがわからなかった。
    推しとか病むも....
    ぴえん、推し、ホスト、歌舞伎町、みんな繋がっていた。
    今を、今この時を楽しむ。
    今この時が、ベストという世界がそこにあるような気がする。
    それでも良いんだろうな、少なくとも他人がどうのこうのと文句を言う筋合いでもないような気がした。
    とりあえず本書は、私が知らなかった世界を垣間見させてくれた。

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    2024年01月17日
  • 「ぴえん」という病 SNS世代の消費と承認

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    Z世代の著者がみるZ世代の闇が語られている。
    世代が違えば自分もトー横キッズになっていたかもなぁと思う。

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    2023年12月07日
  • 「ぴえん」という病 SNS世代の消費と承認

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    いやもう、書いてある内容が
    私にとっては異次元の世界すぎて、
    よく分からなかった。
    でも、というか、だからこそ、
    こんな本も読んでおかないと、思いました。

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    2023年07月25日
  • 歌舞伎町モラトリアム

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    『「ぴえん」という病」に引き続き読んでみた。ぴえん…より書籍としての面白さはないのだけど、経験したことのない、全く身近ではない、ホストにハマる人の気持ちがわかったような気がした。
    知らない世界を垣間見れるのが、読書の好きなところ。

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    2023年06月02日
  • 「ぴえん」という病 SNS世代の消費と承認

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    ぴえんはSNS時代だからこその闇を象徴する記号だなあ。
    ファッションとしての量産型ぴえんとメンヘラとの親和性の高い地雷型ぴえん。ホストの営業も客の行動もSNSベースのなった今、そこらへんの誰でも「推し」や「推され」になりそうだ。

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    2023年05月13日
  • 「ぴえん」という病 SNS世代の消費と承認

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    身近でないので、なんともだが、ギャルという感覚の方が、これからを生きるには、上手くいくのだろうな。

    生きるのを、生まれたのを持て余している、とでも考えればいいか。もっと切実なのか、空虚なのか。

    ある種のアノミー状態なんだろうけどな。それも根っからの慢性化している、業病的ものになっているのかな。

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    2023年04月11日