SNCのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった!
霊が見える少女が唯一の親友を亡くし、その死の真相を解き明かしていくというストーリー。
いつの間にか怪しげな探偵と警察の協力者にされていて…?
ヴィクトリアン・ミステリーとの煽り通り、親友の死を中心に様々な事件や謎があった。
主人公の親友に対する想いも、彼女の痕跡を辿るうちに明確になっていく。
探偵の行動が強引で、初めは無礼がすぎて好きになれそうになかったけど、だんだん絆されました(わたしが)。
名前が出てくる主人公の双子の兄の出番を今か今かと待っていたのですが出てこず残念。あと母も。
普段恋愛小説ばかり読んでいる恋愛脳なので、ラストにもやり。(女王陛下に孫の婚約者とまで言われたのをずっと引きずってる)
親友のこともスッキリ解決までいかなかったのももやり。
想像の余地があるけど、わたしは男女関係も事件もスッキリ解決してほしかったなと思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレデュランの強引さがなあ……正体バレの展開は面白かったし興奮したけれども、それまでに積み上げてきたマイナス側の印象がでかすぎて苦手意識が払拭できないという。
彼のキャラクター性を受け入れられるかどうかで作品の印象は変わりそうな気がする。
自分はとにかく強引で口の悪いデュランが苦手で受け入れにくかった。
努力もしているし、有能なのは認めるんですけども……うん、苦手。
でも、国の宗教的に否定されている幽霊が見えてしまう令嬢クレアが親友の霊をどう救うのか、また事件に隠された真相は何なのか、それが気になってつい読み進めてしまった。
この推進力でデュランの苦手意識は何とか克服できた感じ。
事件は思っていたより時代をまたがった話に広がって面白かったし、人間側の犯人との対決よりも幽霊側との対決に重きを置かれていて、そちらの方が見せ場だったと思う。
故に、途中にどう考えても犯人側よねと思えるムーブかましてきたキャラの末路は実にあっさりめで驚いた。
え、あれで終わり?
また、クレアの親友の霊の件はというと……全てが綺麗にまるっと解決(もしくは、イギリス風の世界観のこの作品でこの言葉を言うのは不似合いかもしれないけど「成仏」)するとは限らないのは現実世界だけの話ではないらしい。
フィクションの世界もなかなかに厳しいのである。
でも、そこには確かに彼女たちなりの「友情」もあって……難しいですね、他人とのかかわりって。
それがたとえ相手が幽霊になってしまっても。
そんなことをしみじみ感じた作品だった。
ともかく、デュランは性格をもっと改めてください、頼むから。 -
Posted by ブクログ
ネタバレある日見つけた枯れた藤の木の側で禍々しい気配に遭遇した鬼灯と小夜。心配した鬼灯は小夜に外出禁止を言い渡すも、火蔵で鬼灯が書いた恋文を見つけてしまった小夜は、ショックで火蔵御殿を飛び出してしまう。その隙をつかれて、禍々しい気配の主に違う時代へ飛ばされてしまう。
飛ばされた先は50年前の火蔵御殿。
そこで、小夜は先代の火の神・金剛と、まだ工房の神であった若かりし頃の鬼灯に出会う。
タイムリープ!
恋文については時代を遡った事で大方の予想はついてしまったけど…前作に比べて鬼灯の小夜ラブが深まってて、キュンポイントも増えたし、全体的に鬼灯がポップな雰囲気になったような!
過去の鬼灯は乱暴、粗忽、若さゆえの荒々しさがあって、最初から小夜がタイプなのは分かったけどもどの段階で心を寄せていったのかはあまりはっきりとは分からなかった。サッパリした態度だったのに、いつの間にかすんごい愛情を小夜にむけている展開に!そしてその愛情をもって、過去の鬼灯との別れはとても切ない気持ちになった。
過去に飛ばされることになった原因の元神やそうなった理由は、切ないやら理不尽やら、やっぱそれでも勝手に飛ばしといて身勝手な態度はあかんやろ、という複雑な気持ちだけど、全体を通して、小夜が強く優しく愛情に溢れた、少し大人になるストーリーで心温まった。次作も楽しみ。 -
Posted by ブクログ
コミカライズを読み、絵が美しく面白かったので、続きが気になり、こちらの原作を。軽めの読み物で久しぶりの読書にぴったり。
異能を用いて神に仕える家系に生まれたが、大した能力を持たなかった為に、実父・継母・義姉に使用人として虐げられていた主人公は、あらぬ罪をかけられ異界に売り飛ばされる。
そこで出会った周囲の者に醜く映る呪いをかけられた火の神に掃除人兼花嫁として拾われるお話。
主人公の設定は一見、大ヒット中の明治大正異能ファンタジーに似ているものの、全体の毛色は違う内容。虐げられて育った環境ゆえ自己肯定感が低いが、性格は暗くなく卑屈な感じではないのが読みやすく、話のリズムも良くサクサク読める。
火の神は美丈夫(呪いで主人公以外には二目と見れないほどの醜男にうつる)でありながら、度々オタオタしているのが人間くさく、神様っぽさがあまりないが、そこが可愛らしくもある。
なんやかんや事件がおこるが(この辺りの事件も異能ファンタジーとややかぶるが)、小気味よく乗り越え解決。
火の神が呪いをかけられる一件にはほんのりとしか触れられてなかったので、続編で出てくるのかな?
恋愛ノベルだがキュンとくる前にさくっと進んでしまったので火の神の呪いと共に続編に期待。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ初恋は実らない。
15歳のシリルは勿論のこと、男装姫のブランシュも。
ブランの失恋は予定調和ではあるので予想できていたが、意外だったのは、彼女を振る相手の顛末。
それが発覚した場面では、登場人物たちとともにこちらも随分呆気にとられた。
まさかすぎた。
想い人と結ばれるのは、奇跡的な幸運が必要なのかもしれない。
シリルとブランも。
シリルは借金まみれの女たらしのどうしようもない奴。
ブランは領主の一人娘ということで、男装して男として振る舞い、男の跡継ぎに恵まれなかった父のそばにいた。
そして、お互い別の人を狙っているところからのスタート。
ただ互いに互いを見ていなかったからこそ、最初の印象は最悪だったのに、どんどん戦友のような状態に。
自覚はシリルの方が多少早かった。
場数の違いかな。
そんな二人が決定的に自覚したのは、離れてみて、裏切りのような光景を見てからだ。
やはり一度俯瞰の状況を入れないと、冷静になる期間がないと、見えない真実もある。
シリルは改心して真面目に働くようになり、ブランは男装をやめて女性らしく振舞うように。
そうしてからの再会。
結局初回時のような喧嘩からの逆転劇、「時計の魔法」の効果もあってたまらない場面になっている。
苦労してようやく手に入れた恋心、大切にしてほしい。 -
購入済み
煩雑すぎる
倫理観が欠落した人々が不幸になっていくお話。それは愚行蛮行の報い。20年前に腐った権力と妄信の正義のもとに解決したかのように見えた事件の因果。賢い者は自らの足で立ち、または後ろで糸を引き、愚かな者は全て失い、または無惨な死を迎えます。
面白くないわけではないのですが、過剰に煩雑になっている気がします。
登場人物が多くて込み入っていて、それに必然性があれば良いのですが、単に登場人物を増やしてページを稼いでいるのかしら?と思うほど過剰です。
途中どうでもいい場面もいくつか挟み込まれて興が削がれました(これは明らかにページ稼ぎ)。
精神疾患や自死が割と軽々しく扱われているように感じるストーリーの流れもあり、受け入れ難い部分もありました。
同じ作家さんの「政略より愛を選んだ結婚。」が良かったのでこちらも購入してみました。が、「政略より〜」のほうが好みでした。