鈴木正義のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
これは楽しい歴史本です。
実際に起きた歴史的事実を時の為政者が、プレス
リリースをすればどんな内容になるのか。
例えば「忠臣蔵」の敵役で知られる吉良家は、吉
良上野介が赤穂浪士に殺された時に、適切なリリ
ース(あだ討ちは当時でも認められていなかった
ので、暴挙である、など)をしていれば、現代に
おいても吉良家の評価は違っていたのではないか
という歴史に「もしも」を楽しめます。
また、広報活動というものがたとえ昔は存在して
いなかったとしても、どれほど社会活動にとって
重要であるのか、実例のテクニックも併せて知る
ことができます。
続編の予感もする一冊です。 -
Posted by ブクログ
著者は、数々の企業を経て、アップルの広報等も担当した企業広報のプロ。
日本の歴史上の事件や出来事、人物を題材に、その当時に、もしも現代の広報がいたら、プレスリリースはどのようなものを発表したのか。というコンセプトの本。
神話の時代から明治時代まで計42のテーマを、リスクマネジメント、制度改革、マーケティング、広報テクニック、リーダーシップという5項目に分け、夫々、現代のプレスリリース調に語られる。
昨今の厳しいコンプライアンスに沿って語られる歴史上の出来事は、なるほどと頷くものも多く流石はプロの広報マン。企業広報のプレスリリースにどのような目的と意図があって作成され、誰に向かって発表されるのか -
Posted by ブクログ
話題になっていたので、気になって読んでみた。
ビジネス書でもあり、歴史(エンタメ)書でもあり…これは期待値が上がるが、果たして?
私自身は広報業務はしたことがなく、社内報に課として連載をしていたくらい(でも3年も担当した!)。
このようなプレスリリースを見てみると、広報とはわりと攻めの部署のようだ。
華やかなイメージが先行するが、意外と泥臭い。
さて、本書で面白いのは歴史上の出来事をプレスしたら、という視点。
池田屋事件からみるリスクマネジメント、墾田永年私財法という制度改革について、YouTube 奥の細道 by松尾芭蕉(これはお気に入り)など…
こうしてみると、今のビジネスって、エラソ -
Posted by ブクログ
歴史的な有名な出来事や人物について広報としてプレスリリースを書いたらどうなるかを歴史好きで広報の仕事を長年続けている著者が書いた一冊。
リスクマネジメント、マーケティングなど多岐にわたる分野で歴史的な事件などを広報の視点からプレスリリースを出すという行為を行うと現代の危機管理につながる部分もあり勉強になりました。
また、現代ではモラルに反していることや時代に即していることなど様々でしたが広報として出した時違った見方ができるとも感じました。
YouTubeやインスタグラムといった現代のツールを駆使した広報や想定問答を作る際の考え方や印象操作など広報のプロとしてのノウハウも学ぶことができました