ダン・ヒースのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
上流思考
「問題が起こる前」に解決する新しい問題解決の思考法
著:ダン・ヒース
訳:櫻井 祐子
出版社:ダイヤモンド社
目先の些細なそして多量発生している下流の問題より、根本的で根源的な上流の問題をつぶせ、が本書のテーマです
根源的な問題は、予兆はあるも、えてして見逃されてしまう
そして、大きな問題ではないので、予算もつかない
ほったらかしにして流してしまっていると、やがて、下流で手がつかないくらいの多量でやっかいな問題になっている
というのです。
前半は、なぜ、上流の問題は見過ごされるのかです。
①問題盲
結果は避けられない、自分にはどうすることができない
そういうもの -
Posted by ブクログ
問題が発生したときに、そもそも根本原因を突き止めて対処するべきとは誰もが思うが、それがなかなか出来ない理由(障害)と、どのような思考法(検討すべき7つの質問)を紹介している。
上流活動(問題を未然に防ぐための活動、問題による被害を計画的に減らす活動)の成果はもどかしいほどわかりづらく、またそれによって「何かが起こらなかった」ことをどう証明するのか?という難しい問題がある。
確かに、問題が発生した後に、解決に向けて努力をした事は目に見える成果として評価されるが、「問題事前に発見して、発生しないように事前に予防した」事は目に見えないため、多くが見過ごされてしまう。
うーん。大いに反省すべき重大な事 -
Posted by ブクログ
お客様の手元で問題が発生した場合、下流でその都度対処するよりも、その問題の根本原因を生み出している上流で解決する方が良い。
理屈ではわかっていてもなかなか実行されないこの話について、理由や方法論が緻密に言語化されているのが本書の特徴である。
なぜ上流で問題が解決されないのか?「そもそも問題を自分ごととして捉えていない」「問題を解決する動機やメリットがない」「他の問題よりも優先順位が劣後してしまう」というのが著者の言う原因だが、UXの下流に身を置くものとしては逐一納得できる内容となっている。
そこにメスを入れるには何が必要なのか、、、これからさらに上流に働きかけようと考えたとき、この本は非 -
Posted by ブクログ
上流活動は問題を未然に防ごうとする。
下流活動は問題が起こってから事後的に対応する。
後手に回るより、先手を打つ。
乗り越えるべき障害。
問題盲。問題があってもそういうものだと思い込んでしまう。
当事者意識の欠如。問題を自分のものとして捉え直す。相手を変えるのではなく、自分が動くようにする。
トンネリング。目の前の問題しか見えなくなる。このトンネリングを脱するために、戦略的にゆとりを作る。
検討すべき質問。
しかるべき人たちをまとめる。多様なメンバーで問題を包囲する。データを用いる。
システムを変える。
テコの支点はどこにあるか考える。
問題の早期警報を得るにはどこにセンサーを配置するか。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ最近、上流思考の重要さに気付く。
改めてそれに特化した本を読んで、更に勉強が出来た。
印象に残った事が四つ。
一つ目、問題にただ対応するだけの状態が続くと、問題を防止出来る事を忘れる。
慣れが当たり前になる事で、問題と感じる頭をどんどん鈍らせる。
今の職場でも、これらを多く感じる。それを正すのは、何故?を繰り返す事だと思う。何故それをしているのかを考える事で、仕事の本質と、その間違いに気付く様になる。
二つ目、警察のくだり。
泥棒を捕まえることにしか眼中にない警官が多い。不良少年を説得しましたというより、この男を逮捕したという方が分かりやすい。
何も起こらなかったという事を、どうやって証明す -
Posted by ブクログ
ネタバレ問題が起きる前に未然に防ぐ、現在の状況に課題を見つけることの重要性、方法が解かれている。
特に問題が常態化すると目に見えなくなるという言葉はまさしくその通りだと思った。旧態依然としたプロセスに新人が新しい目で、どうしてこうしているのか?と聞いた時から改善が始まるのはよく耳にするストーリーだと思う。
メモ代わりに本書に記載されいる七つのポイントを下記に記載する。
ポイント
1.しかるべき人たちをまとめるには?
2.システムを変えるにはどうしたらいいか。
3.テコの視点はどこにあるか
4.問題の早期警報を得るには?
5.成否を正しく測定するには?
6.害を及ばさないためには?
7.誰が起こっていな