サンヌ・ブラウのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
朝起きてから夜寝るまでに、何らかの数字に触れて生きている。テレビ、ネット、本など、見聞きしていれば、数字の洪水に巻き込まれておぼれそうになる。
今回の本は、「数字の裏にある物語のほうが、数字そのものよりもずっと興味深い」として、数字専門の記者として働いている著者が書いた本だ。
「相手が数字となると、ただ数字であるというだけでほぼ無条件に信じてしまっている」し、私たち「数字の消費者」は、あまりにも簡単に数字に影響され、だまされると指摘している。
数字が当てにならないと言えば、去年の衆議院議員総選挙の世論調査だ。マスコミは一様に、自民党の議席減少、立憲民主党の議席増加 -
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タイトルに偽り無し!
副題のとおり「数字を見たときにぜひ考えてほしいこと」が豊富なエピソードとともに語られている。
ストーリーを追うように読めるので数字に苦手意識があっても問題無くよめるかと。
いわゆる統計とかデータ分析の知識を直接学ぶような内容ではない。
ただ、本書の内容を理解せずに統計手法を使ったり、Excelなどで集計表やグラフを作るのは危険だと思う。
有効に、かつ誠実にデータを扱うため、数字を前にしたときには本書の内容に基づいてバイアス(思考の歪み、偏り)を取り除くよう努めたいと思う。