あらすじ
「数字=正しい」という
思い込みは危ない。
数字は、事実のように思われる存在。
しかし、その裏には
誰かの意図や勘違い、間違いが隠れていることも。
数字はときに「主観性」を帯び、事実からかけ離れた姿になる。
・「因果」と「相関」の混同
・例外が釣り上げる「平均」
・「思い込み」に寄った解釈
・「サンプル」が、異常で少数
・「話を聞きやすい人」にだけ行われる調査 etc.
また、数字を見たとき、
私たちには様々な「バイアス」が働く。
・「数字=事実」と思い込み、思考停止
・「出てほしい結果」に合わせた理屈の創作
・「ただの偶然」を事実と誤認 etc.
毎日、たくさんの数字が
私たちに飛び込んでくる。
私たち数字の消費者が、数字を見たとき、
ロジカルなつもりで間違った解釈をしないために。
「ナンバーバイアス」(数字の偏見)を外し、
読みを間違えない「思考」と「視点」を
本書で身につけよう。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
IQ、GDP、幸福度など日常生活でよく目にする数字が、いかに時代遅れで政治的な思惑を含んだ曖昧な指標なのかがよく分かる一冊。数字を盲目的に信じず、一歩引いて元データや算出方法などを理解することを私達に戒めてくれる。
本書は難しい数式は一切出てこないので、数学に詳しくなくても全く問題ない。ナイチンゲールは数学や統計も得意だったとか、GDPは今も軍事費を含めているなど、歴史や経済事情についても楽しく学べる。
Posted by ブクログ
朝起きてから夜寝るまでに、何らかの数字に触れて生きている。テレビ、ネット、本など、見聞きしていれば、数字の洪水に巻き込まれておぼれそうになる。
今回の本は、「数字の裏にある物語のほうが、数字そのものよりもずっと興味深い」として、数字専門の記者として働いている著者が書いた本だ。
「相手が数字となると、ただ数字であるというだけでほぼ無条件に信じてしまっている」し、私たち「数字の消費者」は、あまりにも簡単に数字に影響され、だまされると指摘している。
数字が当てにならないと言えば、去年の衆議院議員総選挙の世論調査だ。マスコミは一様に、自民党の議席減少、立憲民主党の議席増加と予測していたが、結果は逆だった。自民党の単独過半数獲得、立憲民主党の議席減少だった。
この世論調査には、世論調査でカバーしきれない層、例えば若い世代の意見が反映されていないからという見方もあった。
選挙と言えば、2016年の米大統領選挙はメディアが予想を大きく外して話題になった。共和党候補のドナルド・トランプは、民主党候補のヒラリー・クリントンに敗れるというメディアの予想を覆して当選した。
著者は世論調査で使われる「サンプリング」という手法は、数字の裏に存在して、選ばれたサンプリングは、私たちが世界を理解するレンズの役割を果たしていると述べている。
サンプリングは「味見」であると書いているが、味見する素材が天然か加工かによって結果が変わる。
数字に振り回されないようにしたいが、その裏にある物語にたどり着いて理解する必要があるので大変だな。
タイトルに偽り無し!
副題のとおり「数字を見たときにぜひ考えてほしいこと」が豊富なエピソードとともに語られている。
ストーリーを追うように読めるので数字に苦手意識があっても問題無くよめるかと。
いわゆる統計とかデータ分析の知識を直接学ぶような内容ではない。
ただ、本書の内容を理解せずに統計手法を使ったり、Excelなどで集計表やグラフを作るのは危険だと思う。
有効に、かつ誠実にデータを扱うため、数字を前にしたときには本書の内容に基づいてバイアス(思考の歪み、偏り)を取り除くよう努めたいと思う。
Posted by ブクログ
定性的でなく定量的に評価をしろといわれる社会で、数字の裏側を知るいい機会になった。
ありふれたデータに対して、疑問を持てるようになる。
ただ、大学の論文作成等でなんとなく理解はしていた内容なので☆4
Posted by ブクログ
最近は国がこう言う統計を裏で操作している。数式を変えたりしていかにも上手く行っているように見せかけている。アベノミクスなどはその最もなところだろう。都合のいいように扱われないように、勉強する必要がある。
Posted by ブクログ
途中までは、
「いやー、そうそう。大事大事」
と言いながら読んでました。
仕事に役立つことも多い。
でも、途中から飽きてきた笑
なんでやろか?
洋書あるあるやな。自分の中では。