阿部修士のレビュー一覧

  • 意思決定の心理学 脳とこころの傾向と対策
    非常に分かりやすく丁寧な本です。多くの先行研究を紹介しており、難しくなりがちですが、口語調で平易に書かれております。
    本書を読んで、本能や欲望に向き合うことがどれだけ難しいかわかりました。理性だけでは欲望を抑えることができないとわかりました。

    また哲学で有名なトロッコ理論を脳科学的にアプローチした...続きを読む
  • 意思決定の心理学 脳とこころの傾向と対策
    自分も生きている経験則で、直感と熟考では使っている頭が違うなと思っていたが、論文からシステム1と2に分類して本書では論じていて、信憑性が高い情報であると感じた。

    導入は定義付けの面もあり多少論文チックであったが2章からはマシュマロ実験から子供でも取っ付きやすくなるわかりやすい実験をもとに話していて...続きを読む
  • あなたはこうしてウソをつく
    人がウソをつくときの状態(環境的な要因、心理的な状態、生理的な状態など)を明らかにしたいと考えている研究者による、ウソに関する考察、研究をまとめた本。

    ウソに関する研究手法としては、以前は、人間の行動を観察する実験デザインしかありませんでしたが、技術の発達により、脳の動きを直に測ることが可能になり...続きを読む
  • 意思決定の心理学 脳とこころの傾向と対策
    意思決定に関わる、情動的反応や直感的思考、
    欲求などの自動的な「速いこころ」と
    合理的判断や論理的思考、自制心といった
    主に意志の力による「遅いこころ」の
    「二重過程理論」が取り上げられている。

    例えば、マシュマロテスト(マシュマロをいま1個
    もらうか20分待って2個もらうか)をクリアした幼児は
    ...続きを読む
  • 意思決定の心理学 脳とこころの傾向と対策
    二重過程理論に基づいた「速いこころ」と「遅いこころ」について、様々な研究成果をまとめてわかりやすく説明している。普段自らの意思決定において、どちらのこころを用いて行っているのか、改めて考察するきっかけをもらった良書。
  • 意思決定の心理学 脳とこころの傾向と対策
    【意思決定の心理学】

    ●A.意思決定の多くの場面では、こころの中で2 つのシステムが機能している。1 つは「素早く湧きあがる情動や欲求」、もう1 つは「時間をかけた思考に基づく理性や自制心」だ。この2種類のこころの働きを想定した理論を「二重過程理論」と呼ぶ。

    ●B.2 種類のこころの働きは、学術...続きを読む
  • 意思決定の心理学 脳とこころの傾向と対策
    fMRIなどの研究が普及して、ここ10年ほどで、研究が最も進んだ意思決定に関する研究を、早い心と遅い心という視点から、まとめた本です。個人的に興味がある分野なので、知っていることが多いですが、頭が整理でき、興味深く読みました。「疲れているとズルしやすくなる」「他人の不幸は蜜の味」など、皆の興味を引く...続きを読む
  • 意思決定の心理学 脳とこころの傾向と対策
    p184「ひょっとすると読者の中には、人間の脳とこころのメカニズムを知ることで、デメリットがあることを危惧する人がいるかもしれません。(中略)しかし、このような心配は杞憂にすぎません。実際、こういったこころのはたらきのメリットを知っておくことは、こころのバランスを保つ上ではきわめて有益と考えられてい...続きを読む
  • あなたはこうしてウソをつく
     「ウソも方便」「嘘から出た誠」「ウソは泥棒の始まり」…などなど,ウソに関わる言葉は,日本にも多い。ウソは,それくらい私たちの身近である証左だろう。だいたい,ウソをついたことのない人はいない。ウソをついた方がいいときだったあるのは,みんなも知っている。「わたしちょっと太ったでしょう」と言われて,「そ...続きを読む
  • 意思決定の心理学 脳とこころの傾向と対策
    行動経済学かな?人間の本質に迫る内容をさまざまな文献や実験から説明してくれる。筆者の主張はダニエルカーネマンとは少し違い、システム2の理性的なことはそこまで悲観的なほど弱くないということ。